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武内委員 それでは、加計についてお伺いします。
せんだって岡山理科大へ訪問させていただきました。実は、四十二年前、私、工業高校でしたので、岡山理科大の工学部へ推薦で行く、岡山理科大は下見に行った学校でして、まさか四十二年たって、こういう問題が起こって訪問をするとは思ってもいなかったんです。
岡山理科大のアポをとった上で、当日、正式な
手続も踏んで、そして当事者はいないということをもって、岡山理科大の事務局長に丁寧に御
対応いただきました。若干、二十分程度でしたけれども、やりとりもさせていただきましたし、当然、学校の中に入るとかということではなくて、校門の前でもなくて、離れたところで事務局長と歓談をさせていただきました。
今回の加計学園をめぐっては、プロセスにおける理屈は言いません。しかし、参議院の予算
委員会の国政調査権に基づいて、事実について出せというふうに言われ提出をしてきた愛媛県の文書も読ませていただきました。
実は、
自治体にいたときの経験から、
自治体の課長や課長補佐が、僕も類似した事業をやってきたんですが、幾ら
自分たちが何とかしたいと思っても、総理秘書官と官邸で会ってレクやお知恵をかりるなんということは見たこともなければ経験したこともありません。なぜ、そういう一
自治体の課長や課長補佐が官邸にまで行ってレクを受け、こうしたらいいですよという知恵もいただいてやってきたのか。これは、全ての事実がこれから明らかになっていくんだろうというふうに思います。
しかし、こうした状況の中で、あの文書を見れば、本当に
自治体の行政マンとしてきちっとした文書の整理がされています。読めば、なるほどなというのがよくわかります。こういう事業が、愛媛や今治が一生懸命やりたいと思っていた事業が前へ進むとなれば、逆に、
自治体の
職員は一言一句必死になってメモをとって、そして、帰ったらちゃんと上司に報告をし、こういう流れになっていきます、こういう状況が今後生まれ、我々としてはこういうことをもって事業の申請をしたいと思いますということを報告を上げるんです。その過程において愛媛県が出してきた文書はきちっとしたものだというふうに私は
評価しています。
そうしたものが出されて、世に明らかになる、
国会での議論がある。突如として、加計学園が、あの二〇一五年二月二十五日における総理と加計
理事長の面談という
部分だけを切り取って、これはうそでした、自分がうその情報を愛媛県側、今治側に提供してしまいました、一枚のファクスでメディアに送られました。そのことに対して、しっかりと事実を確認をしたいということでお伺いをしたんです。
前段申し上げたように、
自治体の
職員は必死になってそれはやりますので、ここにうそ偽りがないというのは、私もそのとおりだというふうに思います。その一部を切り取ってやられる。全部の
自治体の
職員とは言いませんが、もし私がその当事者であれば、何だ、俺らは加計学園のうそによって
自分たちがだまされてこの事業の申請をやってしまったのか、そこが出発点になってしまったのか。ここは行政マンとして、コンプライアンスやあるいは法令遵守を始めとした公務員としての倫理に基づいて
仕事をしている多くの
地方公務員にとって、こんなばかにされた話はありません。本当にそれが事実なのかどうか、加計学園側にはきちっと
説明をする責任があると思います。
そして、こういう問題の発端をつくり上げてきた、そもそもの今の政府、
内閣の責任は重大だと思っています。そのことにきちっと総理始め
関係する閣僚については、そのみずからに科す処分も含めて、しっかりと出処進退を含めて明らかにする、けじめをつけるということが必要になってこようかと思いますが、
大臣の御所見をお伺いします。