○本村
委員 ふやさなければならないわけですけれども、ハードルがあってなかなかふえないという実態がございます。やはり、拠点病院となるところの負担が大きいという問題があるわけです。こういうハードルを取り除いていかないといけないということを
指摘したいと思います。
愛知県の実態に基づいて
お話を進めたいと思うんですけれども、愛知県には二カ所、性暴力被害者ワンストップ
支援センターがございます。二つとも病院拠点型でございます。
一つは、一宮市内にありますハートフルステーション・あいち、もう
一つは、名
古屋市内にあります日赤なごや・なごみというところでございます。
ハートフルステーション・あいちは、一宮市内の民間の病院の中に設けられております。民間の病院の皆様が手を挙げてくださったことから、愛知県警との
連携の中で始まりました。こういう医療機関の皆様の御努力にも、心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。月曜日から土曜日の九時から二十時、窓口が開かれております。
支援員の方々と女性警察官がおります。
このハートフルステーション・あいちは、全国の性暴力ワンストップ
支援センターの中で唯一、警察主導型でございます。警察に届けたくないという方、迷っている方にはかなりこれはハードルになっているという現状がございまして、電話相談、二〇一六年から二〇一七年十一月までで三百十件、そして来所でいいますと、二〇一六年から二〇一七年十一月三十一件ということで、来所相談は、一宮市や江南市、周りの
自治体の被害者の方が多いということでございます。
もう
一つは、日赤なごや・なごみの方ですけれども、なごみでは、二十四時間三百六十五日
支援をしております。アドボケーターという、患者さんのかわりに意見や権利を主張する代弁者の方や、あるいは専門の看護師の方が二十四時間
体制で
支援をしております。
なごみの開設から一年と十一カ月の時点で私は伺ったわけですけれども、電話相談は千八百四十八件、そして来所、面接が百五十六人ということになっております。県外始めいろいろな方を受け入れてくださっているんですけれども、それでも主に名
古屋市内の被害者の方が多いという
状況でございました。
二〇一六年一月五日に、後から日赤なごや・なごみが名
古屋市内にできたわけですけれども、だからといって、従前からあったハートフルステーション・あいちへの電話相談とか来所が減ったのかというと、そうじゃないんです、減っていないわけでございます。
愛知県には二カ所のワンストップ
支援センターがあるわけですけれども、ハートフルステーション・あいちは一宮尾北
地域の方が多く、なごみは名
古屋市内の方が多いと。愛知県内の東半分、三河地区は全く空白でございまして、三河地区の被害者の方が一宮や名
古屋へ行っているという実態もなかなか見られなかったわけでございます。
声を上げられない、どこにも相談できないケースが多い中で、やはり身近にワンストップ
支援センターがあることが、被害の潜在化を顕在化させるためにも大事だというふうに思います。また、そのことが結局、加害者を処罰することにもつながり、第二の被害者を出さないということにもつながってまいります。
二〇一八年度には、全ての都道府県で少なくとも一カ所はできるということになっておりますけれども、この性暴力被害者ワンストップ
支援センター、更に箇所数をふやすということが必要だと思いますけれども、答弁を求めたいと思います。