○寺田(学)
委員 寺田です。
質問の時間をいただきましたこと、心から感謝申し上げたいと思います。そしてまた、
上田会長におかれましては、前勤めていた会社の入社時の、他の部局とはいえ部長で、上司に当たりますので、非常にやりにくいですが、厳しい立場で
NHK予算に対して
質疑をさせていただきたいというふうに思っています。
十年前にも、私もこの
総務委員会で
NHK予算の
質疑をさせていただきました。十年たってみても変わっていない問題をこれからやりますが、
NHKに対する見方は変わってきました。端的に言うと、子供を授かる前と授かった後では、
NHKに対するありがたさというか、すばらしさが変わってくるなと。教育
放送はすばらしいですよ。
番組名を挙げていいかどうかわかりませんが、「0655」って、
会長、御存じですか。「0655」は秀逸ですね。五分間の番組ですけれども、非常に、ユーモアと、あと、子供と一緒に親も見て親も楽しいという番組ですので、良質な番組、それ以外にもさまざまつくられていますが、
NHKに対しては、番組内容に関しては本当に応援していきたいなと思っております。
が、十年前にも議論したんですけれども、解決されていない問題、そしてまた、解決どころか、よりその問題にかかわる方がふえてきている問題があります。十年前ぐらいですけれども、いわゆる衛星
放送の受動受信という問題です。
野田大臣も
委員としてお聞きになっていただいていたかもしれませんけれども、わかりやすく言うと、衛星
放送が始まってもう三十年ですか、衛星
放送が始まったころって、我が家は実家は一軒家だったんですが、アンテナがついて、当時チューナーを買ったんですかね、見られるようになって、おお、衛星
放送だと喜んだ記憶があります。が、三十年たって、特に地デジに移行してからというもの、最近、集合住宅では共有のBSアンテナが入り、そして、
テレビを買いかえたらほぼ例外なくBSのチューナーが入っています。なので、映ってしまうんです。
昔はやはり、先ほど申し上げたとおり、アンテナを設置し、チューナーをみずから買う行為によってその受信環境を整える、まさしくユーザー側から選べる形にはなっていたんですが、今は、集合住宅に行くと、一軒家でもケーブル
テレビによってはなりますけれども、映ってしまうということが、当時、菅
大臣と、鳩山
大臣を含めて議論させていただき、当時の
会長とも議論しました。通称、いわゆる受動受信問題ということでやっています。
この問題に関して、十年たっても何ら進展はありません。もちろん、
NHK、
総務省双方によって理屈はあるかもしれませんが、もともとの衛星
放送が持つ位置づけと、今ユーザーが置かれている位置づけが、時代の変遷、技術の変遷、環境の変遷によって変わってきているという問題だと思います。
NHK側に、
会長以外の
参考人の方、
理事の方で結構ですけれども、お伺いしますけれども、衛星
放送の位置づけ、三十年近くになりますけれども、改めて、衛星
放送はどういう位置づけなんですか。