○高井
委員 岡山から参りました高井崇志でございます。
きょうは、私ごとでございますけれ
ども、実は郵政省の出身でございまして、
平成五年に郵政省に入ったんですけれ
ども、その五年後、たしか
平成十年、小渕
内閣のときに、
野田郵政
大臣、当時三十七歳十カ月と史上最年少で郵政
大臣ということで、私も大変期待をして、本当に雲の上の存在だったわけですけれ
ども、誇らしく見ておりました。
その後は、いろいろ紆余曲折ありましたけれ
ども、また
総務大臣として戻ってこられて、今や総理・総裁を目指す総裁候補ということでもあり、総理に直言できる数少ない方のお一人じゃないかなと思いますので、きょうはぜひ、きょうに限らずこれからも、
総務大臣というだけじゃなく、大きな視点に立って、ぜひ御答弁いただけたらなと思っております。
実は、質問に入る前に、
NPO法人のフローレンスの代表の駒崎さんという方が、ブログに「全
NPOが泣いた!」というブログを書いて、これが今かなりネットで話題になっているんですね。
これはどんなブログかというと、公明党の山本香苗議員が世耕経産
大臣に
NPOのことを質問した、ものづくり補助金に
NPOが対象になっていないじゃないかという質問をした際に、世耕
大臣が、最初に官僚が書いた答弁を読み上げて、官僚はこう言っていますが、しかしといってつけ加えて、
大臣としてのかなり前向きな、踏み込んだ答弁をされた。これがすばらしいといって、ネットでかなり評価されているんです。
私は、ちょっと世耕
大臣ずるいなと思います。それは、
大臣なんですから、別に官僚はこうだけれ
ども自分はこうと言う必要はなくて、
大臣としてこうなんだと言えばいいし、多分そんなことをしている
大臣はいっぱい、
野田大臣だってそうだと思います。官僚が言っていること以上のことをやはり
大臣が、逆に言えば、ただ、この
委員会で聞きたいのはやはりそこなんですね。やはり、どうしても官僚の
皆さんが答弁を書くときは慎重に慎重にならざるを得ない。だけれ
ども、やはりそこから一歩踏み込んで、一歩でも前に進めたい、そのためにはやはり
政治決断が必要で、だからこそ
大臣にお聞きをすることがあるわけですから。
ぜひ、そういう意味では、ただ単に官僚答弁を読むのではなくて、
大臣の言葉で、これは、やると言うのはなかなか勇気が要る、部下に相談せずにやるとまで言うのは難しくても、例えば検討するとか検討を指示するというのは、検討した結果だめでもそれはしようがない。だけれ
ども、検討するということは、それは一歩前進というか、我々としては、検討すらしないことはやはりおかしい、せめてちゃんと検討はしてくれという思いで質問をいたしますので、ぜひ、そういう視点から
お願いをいたしたいと思います。
それでは、きょうは
地方自治、
交付税法なのですが、実はこれも、ちょっと最初から苦言めいたことばかりで恐縮ですが、実は私はずっと
総務委員会のメンバーなんですけれ
ども、調べてみたら、去年の五月三十日以来、質問していません。それはなぜかというと、国会が閉会されてしまって、その後、臨時国会がずっと開かれなかった。特別国会が若干開かれましたけれ
ども、そのときはもう本当にわずかでしたから、質問のチャンスはなかった。
そういう意味では、我々、憲法五十三条に基づいて四分の一の議員が臨時国会の召集を求めているにもかかわらず、九十八日間国会が開かれず、そして開いた途端に衆議院解散で、百三十二日ですか、特別国会が開くまで間があいている。
私、実は、来週、岡山地裁に、これは憲法五十三条違反だといって、私、原告になって岡山の弁護士の
皆さんと訴訟することにしております。司法の判断を得たい。これは憲法違反だと我々
考えていますけれ
ども、こういったこともあって、きょうは質問したいことがたくさんたまっていますので、ちょっと、
地方交付税以外のこともたくさん聞きますけれ
ども、お許しいただきたいと思います。
それで、まず冒頭に、NHK
会長、きょうはお忙しいところ来ていただきました。ありがとうございます。
実は、我々野党六党で、今裁量労働制の問題がかなり
予算委員会でも大きなテーマになっていますが、やはり、過労死の問題を取り上げるに際して、過労死された方々の御遺族の
皆さんあるいは当事者の
皆さんからヒアリングをお聞きしてまいりました。
その中で、実は、NHKの職員だった佐戸未和さんがいらっしゃるわけでございます。佐戸さんのお母さんから私も
お話を伺って、本当に、その場にいる一同、もう涙なくしては聞けない、すすり泣く声がたくさん上がるような、本当に悲しい出来事でありました。
ちょうど東京都議選と参議院選が同じ時期に重なった二〇一三年の夏、佐戸さんは記者としてその両選挙の取材に駆け回って、本当に大変な過労を続けられて、三十一歳の若さでお亡くなりになった。
婚約中だったそうです。御遺体にはその婚約者が婚約指輪を添える、そんな状況だったということで、佐戸未和さんのお母さんからも、その日以来、心から笑える日はもう一生来ないと思う、そういう
お話でしたし、別の部署に異動する送別会の終わったその日の夜に、家に帰ってそのまま倒れてしまった。そして、発見されるまで少し時間がかかってしまって、ベッドで携帯電話を握り締めたままお亡くなりになった。お母様は、その電話を自分にかけたかもしれないと思うと、本当に胸がえぐられる思いだ、そういうことをおっしゃっておられます。
NHKは、この間、このことを公表せずに、去年の十月になって公表したわけでありますけれ
ども、私は、きょうこのテーマだけするわけにいきませんから、まずは
会長にお聞きしたいのは、この佐戸未和さんのお母さんの話、私、本当にもう胸が詰まる思いでしたけれ
ども、
会長は佐戸さんのお母さんの
お話を聞かれたことはあるんでしょうか。