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白須賀委員 自民党の
白須賀貴樹でございます。
まず、
質問に入る前に、
平成三十年七月豪雨でたくさんの方が亡くなられました。亡くなられた
皆様方に心からのお悔やみと、そしてまた、被害に遭われた
方々に心からのお見舞いを申し上げます。そして、一日も早い
復興復旧をお
約束をしたいと思っております。
さて、今回の
参議院の
選挙制度のこの
法案の中身に入る前に、
国民の
方々も含めて、
皆さんにまず
理解していただきたいのは、実は、
日本というのは意外と大きくて、
距離があって、そしてまた
人口も多いということです。
世界の
人口は約七十八億人でございますが、もちろん
世界一位の
人口は中国、十三億七千万人、第二位がインドの十二億四千万人、第三位がアメリカの三億四千万人で、ちょっと飛ばして、第九位がロシアの一億四千万人、
日本が第十位の一億二千七百万人。
世界で十番目の
人口をまず有している。
そしてまた、この
日本の
国土は、
皆さん、
メルカトル図法になれてしまっていますが、意外と
日本の
面積というのは大きくて、三十七万七千九百十五平方キロメートル。
世界で六十一番目の広さを有しているのがこの
日本です。
そして、さっき言ったように、
メルカトル図法に
皆さんなれ過ぎちゃっていますから、あれは正確な緯度と経度だけを示しておりますが、ちゃんとした大きさでヨーロッパの
地図に持っていきますと、もうポルトガルからドイツの先ぐらいまで、
我が国の、縦に長い、まあ、横に長い、まあ、縦にも長いといいますが、物すごい
距離がある。
そういう、まず
我が国の現状を
理解していただきたいと思います。
そして、例を挙げさせていただきますと、
前回合区になった
鳥取と
島根、
徳島と
高知について少し例を出して話しますと、
鳥取県は五十七万人で三千五百平方キロメートル、
島根県は六十九万人で六千七百平方キロメートル、
徳島県は七十五万人で四千百平方キロメートル、
高知県は七十二万人で七千百平方キロメートルです。
つまり、
鳥取と
島根を合体させると、約百二十万人ぐらいで、
面積は一万平方キロメートルを超えます。
徳島と
高知も、合わせますと、約百四十万人を超え、そして
面積も一万一千平方キロメートルを超えます。
世界地図で一万平方キロメートルの国というのはどこだと思いますか。これは、実はもう、ジャマイカとかレバノンとか、全くもってそういう国々と同じぐらいの大きさになります。
人口でいっても、百万人クラスの
人口といいますと、バーレーンとか東ティモール、これは、百四十万人、そして百二十万人ですから、もう
我が国の県一個一個が、
世界から見れば一つの
国レベル。
しかも、今回、
鳥取と
島根というその合区のところの
面積、
人口規模を考えると、本当にこれは、裏表で、
改選一人だとしましたら、一人の
人間が目が届く
範囲なのかということをいつもいつも私は考えておりまして、これは、正直、
参議院の
先生方、この広い
範囲でやっているというのはいかがなものかな、そのように私は感じている次第でございます。
それに対して、
東京は、
面積は二千百平方キロメートル、
人口は千三百万人もいらっしゃる。
人口は物すごく多いんですけれ
ども、
範囲が物すごく狭い。
ですから、もちろん
司法の
判断という形で、一人
当たりのいわゆる一票の
格差というものは大切ではございますが、幾ら何でも
面積の差が私はあり過ぎるんじゃないかなと日々感じておりまして、
参議院の今回の
公選法の
改正の
提出された
内容を見ますと、一応、
地域地域で
代表をつくっていこうというその思いと、そしてまた
司法の
判断である一票の
格差をどう乗り越えていくか、そのための私はベストな案だと思っておりまして、いろいろと御
判断、御
批判もあると思いますが、私
個人の見解としては、今回の
法案の
内容、すごくよくできていると思っております。
この今回の
公選法の
提出の
意義と
ポイントについて、御
説明をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。