○
義家委員 そのことのみをもってしても、
行政としてとんでもない、あり得ない行為が平然と行われていたということでございます。
次に、三十年間保存される、
歴史文書としての役割を伴う
決裁文書に対する
財務省の
重要性の認識についてお尋ねいたします。
例えば、
財務省が公表したこの
報告書の十九ページ、
書きかえ前の
別案三の2で、
予約完結権行使時期というものがありまして、
日付が振られています。
平成二十七年六月八日に
変更というふうに
日付が振られております。この
平成二十七年の
部分に二重線が引かれて、その上に
手書きで三十七年とさらっと訂正されていますが、例えば
国会の
議事録修正であれば、軽微なものでも署名、印をもって
提出、届け出をしなければなりません。
財務省においては、このような
手続は必要とせず、例えば契約において極めて重要な年月についての訂正さえ
手書きで行ってしまうんでしょうか。
財務省及び
近畿財務局の
決裁文書には、更に多くの問題がございます。
例えば、
書きかえ前の
決裁文書には、マスコミの皆さんがこぞって、そっくり削除したと、あたかも
政治とのかかわりを隠蔽するかのように
報道しながら、そっくり削除したと取り上げられている、
総理夫人並びに複数の
政治家の名前も
書きかえ前の
文書には記載されております。
その中に、例えば三十四ページの
書きかえ前の
決裁文書には
安部総理夫人というくだりがありますが、これは恐らく
安倍晋三
総理大臣夫人である
安倍昭恵氏を指しているのだと思いますが、この記載では、アベのベの漢字は、にんべんの倍ではなくて、おおざとの部となっております。文末には校正を行ったことを示す
手書きの印も打たれておりますが、
決裁文書に名前を誤記載するなんということは通常あり得ないことだというふうに思います。
また、四十三ページの
森友学園への議員等の来訪
状況の中にある、
平成二十五年十二月、
日本維新の会女性局の記載
部分においては、括弧内で上田小百合という名前が記載されていますが、上田小百合という
国会議員はいらっしゃいません。上西元議員のことを指しているのではないでしょうか。
さらに、メディアも大きく
報道しましたが、三十三ページの
書きかえ前の
文書の上から三行目以降、本年四月二十五日、
安倍昭恵夫人を現地に案内し、夫人からはいい土地ですから前に進めてくださいとのお言葉をいただいたとの
発言があり、これは籠池氏からあり、
森友学園籠池
理事長と夫人が現地で並んで写っている写真を提示という
部分の記載がありますが、これは、現在逮捕、勾留されている籠池氏の
発言を、
当事者、相手方に確認もせずに一方的に記載されているものでありまして、公
文書の記載としては極めて不適切だというふうに思います。
そもそも、去年三月二十三日、証人として予算
委員会に
出席した籠池氏は、共産党の小池議員とのやりとりの中で、
安倍昭恵夫人を小学校建設予定地に案内した際、何かサジェスチョンがあったんですかという
質問に対して、いい田んぼができそうですねと言われたと答えております。いい土地ですから前に進めてくださいと、いい田んぼができそうですねは、これは全く異なる
表現であります。
近畿財務局と籠池氏のやりとりだとされる記載の真偽は不明ですが、少なくとも
国会に証人として
出席した際の籠池氏の
発言とは明らかに異なっているわけであります。
ほかにも、
書きかえ前の
文書における公
文書として不適切と思われる記載を挙げれば切りがありませんが、例えば四十三ページ、
森友学園の概要で、
理事長を務める籠池氏は、
日本会議大阪代表、運営
委員を始めとする諸団体に関与していると書かれています。これに対しても、民間団体である
日本会議は、籠池氏は
平成二十三年にみずから退会届を出している、事実と異なり極めて遺憾であるという
見解も出しています。
確認もせず、主観のみを根拠として公
文書に記載する、これは大変大きな問題であろうと思いますし、公
文書の扱いが、かくもいいかげんに公
文書がつくられているのかと思うと、一立法府に所属する
国会議員として、ぞっとする話であります。
そもそも、こういった間違いは
書きかえ以前に
修正しなきゃいけなかったと思いませんか。