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早稲田委員 今、セットバックをして敷地が狭くなると
建てにくいから、そこを一〇%というこの
緩和があるんだというお話でございました。
確かに、ここで促進をしていかれるように私も注視をしておりますけれども、さらに、先ほど来
質問させてきていただきましたのは、やはり
安全性ということがこの
合理化によって損なわれるようなことがあってはなりませんので、ぜひそのシミュレーションはシミュレーションとして、実際の
事例などをよく研究をされて、また、さらなる
基準の設定に当たりましてはお考えをいただくことを要望いたしまして、この項は終わらせていただきます。
次に、本当に
災害はいつ襲うかわからないということで、私たちも、そのときは非常に考えるわけですけれども、少し時間がたってしまうとやはり忘れがちになってしまうということがございます。
そしてまた、東日本大震災では津波ということが、大津波で大変な
被害があったわけですけれども、このことについて、津波の
対策、私の地元の鎌倉を含め、大変沿岸部でこの懸念、心配が大きいところでございますので、順次
質問をさせていただきます。
六月七日、日本土木学会から衝撃的な数値結果が発表されました。南海トラフが
発生した場合、二十年間の経済的
被害は最悪で千四百十兆円、首都直下型では七百七十八兆円という
被害でございます。このことを考えましても、直近の国内のGDPが五百五十兆円
程度でございますので、いかにこの
被害、もちろん人的
被害も、それに加えて経済的
被害もということがありますので、やはり私たちは備えをできる限り尽くしてまいらなければならないと思っております。
そして、この南海トラフ、それから首都直下型、いろいろ
被害の推計がされておるわけですけれども、沿岸部に津波が起こった場合、南海トラフ関係のものでも、私の地元の鎌倉市では
最大で十四・五メートルが十分でということに、さらに短く時間もなってしまいまして、大変なことだと思っております。二宮町では十七メートルが、これも三分で襲来するのではないかという衝撃的な数字であります。
ぜひ
皆様にも見ていただきたいのは、鎌倉市のホームページでこのシミュレーションをやっております。これをやると地価が下がるとか大変言われましたけれども、やはり市民の方、それから、市民ではなくても鎌倉観光に訪れていただく方にいかにこの津波のときの
被害の大きさを、そしてまた、いかに自分が逃げるかということをわかっていただくためにこのシミュレーションの動画をアップしておりますので、ぜひ
皆様にもごらんをいただきたいと思います。
そういう視点に立ってでございますが、駅の問題、駅と津波
対策の
防災対策ということを
伺いたいと思います。
少し前ですが、五月三十一日の東洋経済のオンラインにおいて、これは首都圏に限られておりますが、大
地震で大津波が来る駅のランキングという記事が掲載をされました。これも私の地元でも六駅ぐらいが入っておりまして、この
防災対策をどのようにしていこうかということは直近の
課題でございます。
その中で、特に東日本大震災のときには、江ノ電の駅あるいは鎌倉駅を中心に観光客の方が、市民の方よりも、市民の数の大体百倍の観光客がいらっしゃいますので、その観光客の方があふれ返るということになりました。そのことを踏まえても、やはり駅の津波の
対策は
地震とあわせて大変重要なことだと考えます。
それで、国交省の方に、
政府の方にこの
対策はどのようになっていますかということで教えていただきましたところ、津波
発生時における
鉄道旅客の
安全確保に関する協議会報告書というのが二十五年の二月に提出をされております。ここを見ますと、アンケート
調査をされて、そして、JRから中小の本当に小さい各
鉄道事業者まで、津波の
被害があろうと考えられるところに全てお答えをいただいておりまして、詳細な
調査は載っております。アンケート結果は載っております。
しかし、これが、私はガイドラインのような形でやはり国が示すべきではないかと考えております。その中で、フォローアップも何年かごとにやっていらっしゃるようなので、このフォローアップの
状況と、それから、そのフォローアップが次につながるように、もっと津波
対策が進んでいくようにするためには、ぜひ、フォローアップの実効性、そしてまたガイドラインを今後作成することを御検討いただきたいという意味も含めまして、
大臣にお
伺いいたします。