○津村
委員 ぜひ皆さんにも知っていただきたいんですけれども、
国土交通省の中でこの取組をしていてもなかなか、いろいろ多省庁にまたがる
規制があって、何といいますか、ハード面で埠頭が足りない、バースが足りないということだけではなくて、
一定の航路は船が通れないということも含めて、私は伸び悩みの背景があるのではないかと思っております。
先ほど広島のことを御紹介しましたけれども、他の
地域は五倍から六倍、つまり、九州がもうあふれてきていますので、ほかの西
日本、あるいは、清水港は静岡ですけれども利用がふえているにもかかわらず、広島は、二十五から四十三、倍にも至っていない。あるいは、宇野港というのは瀬戸内海にございますけれども、これは十二隻が十六隻と、必ずしも、他の
地域に比べると伸び悩んでいる。
この背景は、三枚目のグラフ、図表をごらんいただきたいんですけれども、二百メートル以上の船は瀬戸内海に夜間航行できないという、古い、漁業とのかかわりでの
規制がございます。
クルーズ船というのは海外から来るわけですから、二百メートル以上の大型の船に三千人、四千人という人が乗っている船が大半でございますけれども、クルーズ船というのは、夜間移動して、昼に港に停泊して、観光バスでその
地域を見るということですから、この瀬戸内海で二百メートル以上の船が入れないというのは大きなボトルネックになっているんです。
これによって西
日本でのクルーズ船の利用が全体として伸び悩んでいることが、
日本全体のクルーズ船需要が伸び悩む一因になっているのではないかということで、もうあと数分しか時間がございませんので、次回以降も取り上げていくんですけれども、
最後に
大臣に伺わせていただきます。
二年前の
国土交通委員会におきまして、私、この問題を取り上げて、瀬戸内海のこませ網漁業の実態把握をお願いいたしました。その後、海上保安庁における漁業の操業実態、
船舶の通航実態の
調査というのはきちんと行われているんでしょうか。