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山岡委員 山岡達丸と申します。
本日は、この
国土交通委員会におけます一般
質疑ということで貴重な
質問の時間をいただきましたことを、
委員長、
理事の
皆様、そして
委員の
皆様に心から感謝を申し上げさせていただきながら、御
質問に入らさせていただきたいと思います。
私は、
北海道で活動させていただいている、選出の議員でございまして、今回は主にいわゆる
JR北海道のことと、そして、残りの時間の中で、いわゆる漁業者の方が海難の際にさまざま救助に当たっている水難救助所員のことについて、少し、
大臣の御見解も含めて伺わさせていただければと思います。
資料をお配りもさせていただいているんですけれども、いわゆる
JR北海道の問題、最近の報道でも、赤字が出て非常に深刻であるということも今お話にもございますが、この
質問をさせていただく前提として、では、
JR北海道という位置づけが
国土交通省との
関係の中でどういう位置づけにあるのかということをまず明らかにさせていただきながら
質疑に入らさせていただきたいと思うんです。
お配りさせていただいた
資料にもありますが、いわゆる独立行政法人の
鉄道建設・運輸
施設整備支援機構というところが
JR北海道は一〇〇%株を持って、もちろん、
JR北海道だけじゃなくて、四国とかも含めてそうなんですけれども、そうした
運営形態になっているわけでありますけれども、では、この機構というのがどういう位置づけのものなのか。
この機構の人事権、いわゆる
理事長は
国土交通大臣が任命する、そんな機構であります。これは、独立行政法人の通則法にのっとって明確に書いてあることであります。監事も
国土交通大臣が任命する。そして、副
理事長や
理事は、
国土交通大臣が任命した
理事長が副
理事長、
理事を全て任命する。この
理事長以下、
理事含む十人のうち四人が旧運輸省の出身者、こういう
状況になっています。
別に、この運輸省出身の方がやっていることを追及したいわけではなくて、私が申し上げたいのは、この機構というのが、言うなれば、本当に
国土交通省の直轄、人事、権限も持って、そうした機構であるということは前提として明らかにしていきたいと思います。
あわせて、
JR北海道は当然、一〇〇%この機構が株主でありますから、毎年、経営の
状況等については、「経営上場」、済みません、これは誤字です。経営の
状況を報告しているということになっておりますけれども、同時にこの
JR北海道は、
国土交通省にも毎年経営
状況を報告している。これは
JR会社法によるものだということを、昨日、
国土交通省の担当者からも聞いております。
毎年、もちろん機構も聞いている、そして機構自体も
国土交通省の直轄である上に、
国土交通省御自身も、きちんとこの
JR北海道を含めて
状況を聞き続けてきた。
民営化から三十年、そうした日時がたって、今さまざま、
地域、私、
北海道の胆振、日高というエリアにおいても、本当に
地域住民を巻き込んでさまざま大きな問題が起こっているわけでありますけれども、これまで、
国土交通省の御答弁等を含めて議事録を拝見させていただきますと、
JR北海道がやることであるとか、あるいは、
地域、
地元住民が決めることであるとか、そうした御答弁が非常に多くあるわけでありますけれども、私は、こうした機構の組織図、
関係性からいえば、この三十年、また、私のエリアに、
JR日高線そして室蘭線を始め、本当に先行きはどうなるんだろうという住民の方も多くおられますけれども、これは
地域が決めることとか
JR北海道の問題というスタンスは私は通用しないものだと強く考えております。
そのことは、きょう
質問をさせていただくに当たって、ぜひまた踏まえさせていただきながら入らさせていただければと思うんです。
資料の二枚目でございますけれども、これは
地元北海道新聞の新聞でありますけれども、今もお話しさせていただきましたが、
JR日高線、不通になってから、通らなくなってから三年もたったということで、鉄路はさびつき、進まない
地元協議という今新聞報道もございます。
今、
JR北海道は、
皆様御存じのとおり、今後どうしていくのか、鉄路をどうしていくのかというさまざまな議論がありますけれども、この日高線に当たっては、およそ三年前に本当に台風を含めた災害に遭って、災害の中で鉄路が不通になった。
しかし、その不通になった鉄路の災害復旧がされないまま、まさに先行きの議論に巻き込まれて、この災害復旧の議論は先行きの議論が終わらない限りはやらないというそうした中で三年間、今、列車が全く通らないままこの
状況になっているところであります。
私は、まさに復旧とそしてこの先行きの話というのはまた別の議論だということで、この日高線の復旧というのはもう早急に進めていただきたいというその立場でありますけれども、では、三年間、この中に巻き込まれてもう鉄路の中に列車が通らなくなってどういう
状況が起こっているのかということについて、次の紙の写真にいろいろ記載をさせていただいているところであります。
これは、二月十九日、ことしです、雪が大変積もっているところでありますが、改めて現場に視察に行ったときの様子であります。私も写っておりますが、参議院議員の鉢呂吉雄参議と、そして
国土交通省本局から担当室長も立ち会っていただきながら、現状を見に行かさせていただきました。
一枚目、これはちなみに海岸沿いであります。本当に、波を受けたり、台風、災害の後、こうした
状況のまま、まさに三年間過ぎている。そして一枚目の下の写真、これはわかりにくいかもしれないんですけれども、鉄路の下の土がえぐれている
状況であります。
二枚目を見ていただくともっとわかるんですけれども、本当に、波によって下がえぐれ、そして鉄路は、その二枚目の下の写真はひしゃげています。当然、下の土がないわけでありますから、こういう
状況になっています。これは海岸沿いでありますから、まさに波が入り続けたり、あるいは強い風が吹いたりして、水とともに土がどんどん持っていかれるという
状況がずっと続いたままになっています。
三枚目は波消しブロックが置かれている写真で、当然、私たちが視察に行かさせていただけるときというのは天候穏やかなときでありますからこういう波のぐあいの写真ではありますけれども、事実上、応急処置として波消しブロックを置いているんだということを言っていただいても、現実は、前の二枚に置いてある写真のとおり、えぐれた土が日々放置されながらここまで来ているという
状況であります。
今回、この視察には
国土交通省からもわざわざ担当室長もお越しいただいていることでありますので、せっかくの機会なので、
国土交通省として、現場に来ていただいてこの
状況をどう把握されたのか。そのことについてまずお伺いしたいと思います。