○尾辻
委員 オレンジプランとか新オレンジプランで認知症対策をやりますと安倍総理もおっしゃっているわけですよね。その一番の私はかなめの一つがグループホームだと思うんですよね。そのグループホームの入所が、経緯が違うからということで、片一方は、特養や老健は補足給付があり、安くなるんですよ。第二
段階だったら大体五万円ぐらいで行けますし、第三
段階だったら八万円ぐらいで行けるんです。五万円、八万円で入れる施設と、十五万円から二十万円かかるグループホームであれば、どうしてもそっちへ行ってしまうわけですね。
同じ施設なんですから。これは
利用者からとったら同じ施設なんです。経緯とかわからないんです。やはりここは負担限度額を入れるべきだと思います。
先ほど
大臣がおっしゃいました、
地域支援事業の任意事業で家賃助成事業をやっていますということで、私もきのうお聞きしました。どれだけやっているんですかと言ったら、六十三市町村、一千七百余りの
自治体の三・六%しかこれはやっていないんですよ。ということは、ほとんどできていない。
ですから、これはしっかりと、認知症グループホームの入居
費用はぜひ安くするべきだというか、特養や老健と同じ補足給付ができるように何かしら
考えていただきたいということをお願いを申し上げたいと思います。
ちょっと時間がなくなりましたので、大分飛ばします。
本当は
介護人材の
外国人のこともやりたかったんです。ちょっと
資料につけていますけれども、
外国人の
介護実習生が、
制度を始めて七カ月でやっと二人。これはもう指摘だけにしておきます。にもかかわらず、骨太の方針二〇一八では、何と、
介護の技能実習生については入国一年後の日本語要件を満たさなかった場合にも引き続き在留を可能とする仕組みを検討する。わずか二人しか来ていないものを、あっという間に間口を広げるなんということを骨太で言っているわけです。これは本当に大丈夫かということ。
さらに、骨太で、技能実習生、三年を修了した者は、このまま無条件に試験を免除して新たな在留資格を与えるというようなシステムまでできるようになります。
技能実習生は、今でも新聞
報道でいろいろありますとおり、例えば、原発の処理の中で働いていたとか、さまざまな自動車会社の下請でも不適切だったとか、いまだにやはり借金をさせられてきているとか。技能実習生は
基本的に仕事をやめることができないんですね。職業選択がないんです。こういうものをベースに、更に拡大したものをつくっていいのか。これはちょっと問題の指摘だけにさせていただきたいと思います。
最後ちょっと、きょうも
保育の
無償化そして安全性についてという話がありました。なので、私の方からもちょっとお聞きしたいと思うんですけれども。
配付
資料の六ページ目をごらんいただければと思います。いかに
子供の事故を防ぐのかということでやっていくことは大事なことなんですが、
効果のないものを使っていませんかというのが一月二十七日の読売新聞に書いてあります。「「うつぶせ寝」などによる乳幼児の事故防止対策として、
厚生労働省が計画している警告装置の購入費補助に対し、小児科医らの学会が反対の意見書を提出したことがわかった。米食品医薬品局(FDA)は予防
効果はないと警告しており、専門家は「
効果の検証もなく公的補助をするのは問題」としている。」ということであります。
これはどういう事業かというと、一番最後の十ページをごらんください。補正
予算で三・一億円、
平成二十九年度でついたものです。
保育園等における事故防止
推進事業ということで、このような無呼吸アラームとかがあるんですね。
学会は何を言っているかというと、七ページをごらんいただきたいんですけれども、
保育施設での乳幼児突然死予防モニター導入に対する補助金
制度に関しての意見、ここに、日本SIDS・乳幼児突然死予防学会の
理事長の市川光太郎先生が出しております。「意見」として、「乳幼児の突然死を予防するモニターは存在しません。何らかのモニターを導入したとしても、それが死亡を予見したり予防したりするものではありません。こういった
観点から、
保育施設がこのようなモニターの購入をするにあたり、
政府が補助金を提供するのは適切ではないと判断します。」と書いてあります。
めくってください。九ページのFDAの警告文を国会図書館に仮で訳していただきました。「今日まで、FDAは、乳幼児突然死症候群のリスクを予防又は軽減するための乳児用製品を認可又は承認したことはありません。」つまり、根拠がないとおっしゃっているわけです。
この三・一億円という補正
予算が多分繰り延べられたかと思うんですが、これはこのままやるんでしょうか。