○西村(智)
委員 撤回しないということですね。
大臣は、過労死の御家族の会の皆さんとも面談をされましたよね。そこでどういうお話を聞きましたか。高
プロを削除してほしい、長時間
労働を是正してほしい、そういうふうにお話をされたんではないですか。
大臣はその話をどういう気持ちでお聞きになっていたんですか。私は、その話を本当の
意味で受けとめていたら、高
プロはやはりやめようと。自律的な働き方、それは例えば、今でいえばフレックス制、それから
規制をきちんと強化した上での
裁量労働制、こういったもので十分
対応は可能なんです。そのことを
検討せずして高
プロありきで
議論が進んできた、このことに私は
厚生労働大臣としての資質を大変強く疑うところであります。
そして、けさ、
理事会で本当に衝撃の
データ、
資料がまた配付をされました。本当に驚きました。
平成二十五年度
労働時間等総合実態調査に係る精査結果、もともとは一万一千五百七十五件であった
データの中から、異常があったということで、二月の
段階で
裁量労働制に係る一千五百二十六件の
データが削除をされました。その後、異常値が見つかったということで、九百六十六の
事業場の
データも削除されました。
その削除された
データ、これは二割の
データが削除されたんですけれども、残りの八割の
データを私たちがもう一回
見直したら、残っている
数字の中にもおかしいものがあるということ、これを長妻
委員が先日
質問をされました。また、その後、
尾辻かな子委員も
質問をされました。
尾辻
委員の
質問、
大臣も覚えておられますよね。そこに
山越局長がいて、
山越局長も
答弁をされていたんです。
つまり、何だったか。五六八四
事業場と五七〇〇と通し番号のついている
事業場の、一日、一週、一カ月、一年の時間
外労働の時間が全て同じだった、こんなことあり得るんですかといって尾辻
委員は
質問をしたんです。そうしたら、
山越局長は、理論上あり得ますと言いました。本当に、どんな理論かと思うんですよ。
加藤大臣も同様のことを
質問されましたけれども、精度が一定程度上がったと言って、それ以上のことはお答えにならなかった。
つまり、
厚生労働省そろって、この
データはもう本当にこれでいいんだと、これで終わりにしようということがありありだったわけですね。
ところが、けさになって、異なる通し番号で
データが全て一致している六件について、実は、コピーが混在していて、同一の調査票を二重に集計していたというこの
データ、けさになって出てきたんですよ。
あり得ない。何回目だと思っているんですか。こんな
データでどうやって
議論しろというんですか。
そして、私たちがこの
データの精査のために費やした
質問の時間、どれくらいの時間になるとお思いですか。それに対する
答弁もいいかげんだった。だから、余計に
質問時間を費やさなきゃいけなかったんです。少なくとも、この前の尾辻
委員の
質問時間は返していただきたい。少なくともですよ。
そして、訂正後の集計結果は、全
事業場が一万八百六十三
事業場であったものが、今は九千七十七
事業場になっているんですよ。
大臣、これは、もう一回
データを、原票に当たって、もう一回もとから精査をし直してください。それが終わらなければ、
採決などできません。
けさになって、また誤った
データが出てきた。これを
出発点として労政審の
議論が始まって、閣議決定されて、今ここで
法案審議されている。その
法案の
採決の前に、もう一回
データの精査をやり直してください。