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山井委員 円満な運営がなければ、それは
委員長の解任決議も含めて当然問題になってくるわけですから、絶対そういうことはないようにしていただきたいと思っております。
きょうも、
過労死の御遺族の方々、傍聴にお越しをいただいております。
そして、きょうの配付
資料を見ていただきますと、配付
資料の二ページ目と三ページを見ていただけますか。二ページ目ですね。二〇一四年の五月二十四日、きょうが、二〇一八年の五月二十四日ですから、ちょうど四年前なんです。この御遺族の方々の笑顔を見てください。この衆議院
厚生労働委員会で、全会一致で
過労死防止法が通過をした。それについて御遺族の方々が涙を流して喜んでおられました。四年前のことであります。
それから四年たって、昨日の
意見陳述でも、寺西
参考人は、まさか、
過労死をふやす
法案が
強行採決されようとし、そのことの
意見陳述に自分が来ようとは夢にも思っていませんでしたということをおっしゃっておられました。
ですから、自民党の方々にも申し上げたいんですけれども、
国会の存在意義、知恵というのは、前向きな修正をして、与野党で合意して、いい
法案を通すことであります。そういう
意味では、きょう
強行採決をするのではなく、もうこの間の
審議で、高度プロフェッショナル、残業代ゼロ制度が
過労死を招くということは明らかになりました。御遺族の方々も、
安倍総理への面談を求めて、昨日午後、
総理官邸前で座込みもされ、マイクでも
安倍総理への面談を求められました。私もその話を聞いて
本当に涙が出そうになりました。
過労死の御遺族がですよ、
過労死の御遺族がそこまでしないと、
過労死をふやす
法案を
政府・自民党はやめないのか。私は、与党や
政府の良識を信じておりますので、ぜひとも、高プロを削除して、
審議を続けて、与野党でできる範囲の合意をして、
採決を、与野党合意の上で今後
審議を続けていただきたいと思っております。
特に、十六ページを見てください。実際、十一年前にも、第一次
安倍政権で
安倍総理は、残業代ゼロ
法案、ホワイトカラーエグゼンプション、今回の高プロと似た制度の
提出を
考えましたけれども、ここに書いてありますように、現段階で国民の理解が得られていない、思えない、決してサービス残業がふえたり、残業を助長することはあってはならないということで、
安倍総理が断念をされました。
きょうの午後一時から、
安倍総理はこの場に来られます、
加藤大臣そして
安倍総理が。世論
調査でも多くの方々がこの働き方
改革法案の今
国会での成立には反対と言っているわけですから、ぜひともそこは、高プロを削除していただきたい。私は、そこがまさに
国会であり、
国会審議だと思うんですね。
国会審議をしても
関係なく
強行採決して、人が死んでもどうなっても知りませんよなんということがあったら
国会の
意味がないですから、ぜひそこは冒頭
お願いしたいと思います。
そこでなんですが、非常に残念なことに、
加藤大臣の虚偽
答弁、そして
厚生労働省が捏造の
家族会との面談
メモを
提出したことが明らかになりました。
きょうの配付
資料の十ページを見てください。これは、前回、そして昨日の
参考人質疑でも言いましたから、もう明らかになっていると思います。
つまり、先日の
理事会に、
厚生労働省から、高度プロフェッショナルへの賛成
意見の十二人の
メモが出てきました。それに対して、賛成
意見の方々からの
加藤大臣へのヒアリングの
メモだけ出すのはバランスを欠くということで、私から五月の十六日に、高プロに賛成の人のヒアリングをして、それを根拠にするというのは問題だ、これと真っ向から違う
意見が出たと思いますよ、二月二十三日の
過労死家族会の方々と
加藤大臣との面談をと。
ですから、真っ向から違う
意見が出た
過労死家族会の方々の
意見、つまり高プロを削除してくださいということが面談で言われたわけですから、その二月二十三日の
加藤大臣と
過労死御遺族の方々との面談
メモを
理事懇に
提出してくださいということを言いました。
実際、ここの配付
資料の新聞記事にもありますように、
報道されているんですね。八ページ、裁量労働制や高プロに反対、
過労死遺族、
厚労大臣と
面会。そして、九ページ、ここにも、赤線を引きましたように、残業代ゼロ制度、高度プロフェッショナルの撤回を求めた。そして、下の新聞にも、脱時間給、高度プロフェッショナルなどの制度について撤回を求めた。新聞も報じております。
ところが、
厚生労働省が
理事懇に
提出した
資料、こちらを見てください。すっぽりと、一番重要である高プロの削除が、
改ざんされて、なくなってしまっているんです。恐ろしいことですよね。
御遺族の方々が、
過労死をふやさないでほしいという必死の願いで、高プロ削除と裁量労働制の拡大削除の要望に行った。ところが、わざと
面会内容を
改ざんして、高プロの削除を要望していないということにしてしまった。
考えられますか、こんなこと。
おまけに、そのことを私が指摘したら、
加藤大臣は虚偽の
答弁をされて、先日の私への
答弁ではどうおっしゃったか。きょうの配付
資料に入っております。十一ページ、私がこういう抗議をしたら、
加藤大臣は前回の
質疑で、冒頭
部分だけマスコミが入られたので、そこの
部分は
公開をしてやっていますから、そこだけ
公開させていただきましたと。中身においては高プロの削除の話はあったかもしれないけれども、冒頭ではなかったから書いていないんだ、こう反論されたんです。
ところが、
家族会の方々が、冒頭の頭撮り、
テープレコーダーでとっておられます、当然。私も聞きました。ここの黄色の
部分のように、高度プロフェッショナル、こうした法律をぜひ削除していただきたいと
お願いと、高プロの削除を頭撮りの
部分でも言っているんですね。にもかかわらず、その
部分だけ御丁寧に
厚生労働省はカットして、私たち
議員に配付する。
加藤大臣、これは深刻な問題です。御遺族の方々の要望を
改ざんして
国会に出す、許せません。謝罪と正しいペーパーの再
提出を
お願いします。