○
池田(真)
委員 はい。
昨年末から大きな動きがあったということで、厚労
委員会ですから、
厚生労働委員会が終わってから今国会でこの
厚生労働委員会が始まるまでの中で大きな動きがあったということで、一つ、生活保護の問題があったかと思います。
問題とは思っていらっしゃらないかと思いますけれ
ども、基準改定といったものが
厚生労働省の告示で行われた。最終日が十二月の十四日、
委員会でした。その後に最後の基準部会があったわけで、私もその後、最後の基準部会へ行って、聞いてきています。
報告書は全く違う、書かれていないことがたくさん言動としてありました。
委員の
方々からはいろいろな意見があって、それを考慮して、その意見を酌み取って基準を改定したというふうに言っていますけれ
ども、言動としては、
委員の
方々は、自分としては納得いかない、
説明を受けたけれ
ども、
子供の関係でいえば健全育成に問題があるという意見が、
委員が多かった。適当であるというふうに報告書に書いてあるのは修正してほしい。
あと、児童養育加算、母子加算。貧困対策としては後退した、いつの間にかすりかえられた、児童養育加算になっている、生活扶助本体から切り離された、学習支援費はこうなると書き方まで妥協する、でも実費にするのが望ましいというような書き方は避けてほしいというような、かなり
委員の
方々からの御意見が飛んでいたと思います。
基準問題はもちろんでございますけれ
ども、現行
制度の検証方式の限界が来ていて使用が難しくなっている、そして、前回にも、二〇〇七年にも同じ
議論をしていたと思う、ここの部分を強く書いてというような、最後、ここで締めくくられているわけですが、しかし、報告書にはそういったものがございませんでした。
そういう中で基準改定が行われて、昨年、加藤厚労
大臣から私の
質問の
答弁をいただいたときにも、
子供の貧困を防ぐという観点から適正な保護基準となるようにするというふうにお約束をしていただいたと、私はとてもありがたく受けとめておりました。
しかし、こういう切下げが行われていて、
皆さんも
御存じのとおり、全世帯で、生活扶助は六七%、有子世帯は四三%、母子世帯は三八%、下がる。上がるものがあるといっても、下がるものがあるんですよ、これは最低生活の保障なわけでありますから。
特に問題だというふうに思っているのが、小学生の学習支援費。学習支援費、実費負担ということで、総額は実際は減ると思いますけれ
ども、若干
引き上げられているような
数字をつくっていますが、小学生においては四八・三%も引き下げられているんです。大問題だと私は思います。
そして、
質問主意書でも私お聞きしましたけれ
ども、児童養育加算について四十億円カットしているわけですけれ
ども、この言い方ですね、
説明の仕方。中学生まで毎月一万円の児童養育加算を高校生まで拡大します、安倍総理も、加藤
大臣も、そして厚労省の事務方の
方々も、
皆さん口をそろえて高らかにおっしゃっていますが、しかし、ゼロ歳から三歳までの五千円は引き下げられているんですね。
こういう都合の悪い、国民に負担がかかってくることについては一切言わない。こちらから聞かれれば、うその
答弁になるわけですから、もちろん、引き下げますよということにはなるかと思いますが、一切言わない。これは、もう安倍政権のほかの問題でもしょっちゅうあるように、印象操作としか私は思いません。詐欺師まがいの都合のいい
答弁と、一方、隠蔽体質というものがしみついているのではないでしょうか。
質問主意書の
答弁もそうですけれ
ども、こういうことについて、この
厚生労働委員会の、さらには、最後のセーフティーネットである生活保護
制度でこういうことが行われているということであれば、その前に何個のセーフティーネット、第二だろうが最初だろうが、幾ら新しい枠をつくっても底抜け法案ですよ。そういう
状況にしか私は思っていません。
先ほどの、問題がたくさんありますけれ
ども時間がないので、これから始まる
委員会のところで今後
質問をさせていただきたいと思います。事務方の
方々には、昨日、あるいはもっと前からですけれ
ども、この
質問項目の中に書いてあることは、丁寧に一つずつ私も建設的にお話を、問題提起をしていきたいと思いますが、とりわけ、すぐに何も
議論もされないまま引き下げられたこと、あと、学習支援費についての実費払い。
大きな買い物をすれば領収書は出ますけれ
ども、切符で毎回領収書、
皆さん、出ますか。これは例えば、
子供たちが遠征で、
子供のクラブでグループで行くといったときに、自分だけ切符を買って、領収書を下さいと窓口に駆けつけるんですよ。みんなの集団の行動からおくれるわけです。想像すればわかるようなことです。割り勘するような少額の部活のものも、領収書がないということで、これは、この
制度自体が
子供のいじめだと私は思います。
子供の心理的虐待法、
子供の不登校推進法、自死につながらなければいいなと、すごく現場から私は思っています。
この
委員会でも、
山井委員が、体を張ってとめるということをよく発言されていますけれ
ども、私は、生活保護を受ける
子供たちの母親であれば、体を張って、何としてでもここの部分の運用についてはとめさせたいというふうに思っております。
さまざまな問題についてはこれからも
質問をしますが、この件だけでも結構です、保護基準も含めて、加藤
厚生労働大臣、今までの表現のあり方とか基準とか、こういう運用について改めるつもりはないかどうか、お考えをお
伺いしたいと思います。