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杉本委員 最後の質問者ということで、また二十分ほどおつき合いをいただきたいと思います。
きのう、マーケット
関係者の話を聞く機会がありました。
ちょっとこれは当
委員会に直接
関係しないかもしれないんですが、地銀の経営、
先ほど公取の、私と
杉本和まで御一緒の
杉本委員長がいらしていらっしゃったんですが、
麻生大臣とも
やりとりを何度かさせていただいているかもしれないけれども、地銀の経営はやはり相当ビジネスモデルとして厳しいということを、きのう
指摘を受けました。
そういった意味で、公取の立場もわかるんですけれども、余り今までどおりの考え方で地銀の経営というものを地域限定的に考えていくと、本当に地銀で働く
方々の職場というものが今後も確保できるのかという問題をマーケット
関係者から
指摘を受けましたので、ちょっと冒頭、それだけ御報告いたします。
きょうは、
決算行政監視ということなので、
会計検査院さんのお二人にお運びいただいて、いろいろ庶民的な立場というか感覚で質問をさせていただきたいと思っています。
ほかの
委員の方から、
会計検査院、森友問題では残念ながら、改ざん文書、
財務省と国交省、その違い等を発見できなかったというような
指摘もあって、改善の余地はあると思いますけれども、一方で、各年度いろいろ
指摘をしていらっしゃるというところは、私は敬意を表したいと思っております。
皆さん十分御
案内かもしれないんですが、
平成二十八年度の
決算検査報告、この特色を見ますと、掲記件数、
指摘した件数というんでしょうか、これは、二十八年度で四百二十三件、そして
指摘金額が八百七十四億四千百三十万という
金額がありました。
これからまた審議をしていくということになると思いますけれども、
金額が多いときは、
平成二十一年度には一兆七千九百四億八千三百五十四万円、そして、
平成二十七年度は一兆二千百八十九億四千百三十二万円の
指摘金額をしていらっしゃいます。百兆円の予算で二兆近い
指摘をしているということで、二兆はまだ行っていませんので二%までは行っていないかもしれませんけれども、意外と節約の余地というか、やはり無駄遣いというか、考えるべき点があるという点は
指摘いただいているということだと思います。
それと、もう一つ別の指標で、
会計検査院は、
決算の検査報告等に関し、一年間になされた検査
対象機関による是正改善のうち、
補助金等の返還、経費の節減、収益の増加など、財政、
財務面でプラスの便益をもたらした是正改善について、その規模、程度、一定の前提及び
把握方法に基づいて、これはタイトルが、
財務上の是正改善効果というのを試算していらっしゃいます。
平成二十八年試算では、去年の六月末に公表されていますけれども、
財務上の是正改善効果は五百五十一件あって、三千三十九億円という
金額を効果として、試算ですけれども、生んでいます。この試算ベースでも、
平成二十三年、四年、民主党政権だったかもしれないですけれども、七百五十五件が
平成二十三年試算、一兆一千百九十七億円、
平成二十四年試算が四百四十七件、一兆八千六十八億円という試算の
指摘を、財政上の是正改善効果を生んでいるということは、これまた敬意を表したいし、もっと頑張ってくださいと言いたいと思います。
私は、財政法六条の
決算剰余金というのを翌年しっかり生むようなお金の使い方はどうでしょうかということを
大臣にも
質疑を何度かさせていただいて、
大臣からは、予算はきっちりつくってきっちり使うんだというような御
答弁をいただいているので、そうきちっとしていただくことは大事だと思いますが、やはり税金は人様が汗水垂らして稼いだお金なんですけれども、何か、俺の金だというような発想で、
先ほども談合の
指摘があって、課徴金を上げなきゃいけないという
宮本先生の
指摘、公取の
杉本さんも報告書等を交えながら御
答弁されていたと思います。
そういった意味で、ちりも積もれば山となるで、一件百万円程度の接待というか懇親会費みたいな
ケースとかというのを、ぺらぺら
決算行政監視の検査報告をめくっておりましたら、たまたま目についたのが
内閣府本府の地域活性化・地域住民等緊急
支援交付金というものの
平成二十八年度、これは、地方創生先行型により実施した事業の費用の一部が
補助金対象外の検査結果を受けて、変な形で使われているという事例を拝見することになりました。
この件について、もう余り
委員の方はいらっしゃらないんですけれども、
皆さんに改めて、お読みになっている方もいらっしゃるかもしれませんけれども、事例の紹介を、概説で結構なので、三つの事例、
ケースをちょっと御
説明いただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。