○田嶋
委員 私も地元のJAさんとかにこういう
お話はさせていただいてまいっておるんですけれども、やはりなかなか新しいものに飛びつく方ばかりではないのかなと。
お手元の配付
資料の二をごらんをいただきたいんですが、いろいろな金融機関の貯貸率というんですか、預貸率、貯貸率。農協さんの貯貸率は今二二%ということで、どんな地方
関係の金融機関も苦慮しているわけですね、貸し先に。その中でも農協も大変低いということでありますので、新たなビジネスにも十分育っていき得るこのソーラーシェアリングというのは、私は農村部で大変鍵になってくると思います。
城南信用金庫だけがやたらと有名という印象があるので、地元でもいろいろ
説明してもなかなか乗ってこないのは何でだろうなという感じもするんですが、やはり、三年が十年、今おっしゃっていただいた、信用力が高まる、そのとおりですね。下の農作物はやはり自然によっていろいろリスクが高いけれども、上の
電力は安定的収入が期待できるから、キャッシュフローの観点からいっても、金融機関は非常に貸しやすくなるわけでございまして、ぜひとも、農協だけじゃなくて、信金、信組も地銀も、そういったところにしっかりと、金融庁やあるいは経産省とも
連携をしながら、普及に努めていただきたいというふうに思っております。ぜひともよろしくお願いいたします。
それで、ただ、ソーラーシェアリングというのは、下はちゃんと農業をやるのが大
前提で、むしろ、耕作放棄地をなくしていくこと、
地域の振興に非常に役立つ。私が
関係してきた千葉のソーラーシェアリングも、例えば、下で大豆をつくると、一つの単位当たりで九十万円の年収、上はそれに対して二千万円だという話があるんですね。余りに違うので、ややもすると、下がいいかげんになっちゃいけない。なんちゃって農業ではいけなくて、しっかりと一次
産業もやりながら、上でも兼業して
エネルギーの地産地消にも役立っていただくということが鍵になるわけでありますが、しかし、一点、
経済産業大臣にお尋ねをしたいと思います。
いわゆるメガソーラーというのが大分ふえてきた、特にソーラーシェアリングは突出してふえたわけでありますけれども、また、これから、今申し上げたソーラーシェアリングをぜひとも、私は、むしろメガソーラーよりも主力に育てていっていただきたいなという気持ちがあるわけでございますが、どうも
地域社会でのトラブルのケースもふえているという印象でございます。
私のところにもいろいろ飛び込んでまいります。千葉も農地が多いわけなので、ソーラーシェアリングにも向きますけれども、メガソーラーにも向いてしまう
部分があって、ある日突然山の木が切られたとかということが時々報告が入るわけでございます。
これは、FITの改正法の中でも、そうした懸念に関して、
地域社会との融和というような話はあったわけでありますが、現状、ここをどのように経産
大臣は認識されているか。少し何か、私は、手をもう少し打たなければ、やはりこういうクレームのケースが大変これからふえていくような気がいたします。
せっかく農水省がいい制度改正をしていただいて前向きにやってくる、そうすると、当然、地元のJAや地元の農業
委員会の目の色も変わってくると思います。金融機関の姿勢も変わってくると思います。今が非常にターニングポイントなので、ここでやはりこれからのいろいろなトラブルを未然に防止する必要もあろうかと思いますが、
経済産業大臣、その点、現状をどう認識されているか、そしてどういう追加的な手を打つ必要があるとお
考えかを御
答弁ください。