○
伊藤(渉)
委員 公明党の
伊藤渉でございます。
続きまして、
立花人事官候補に御
質問いたします。
ここまでの
質疑の中で、
人材の
確保あるいは
評価、こんなことも問いがあったと
思います。やはり何といっても、日本の中枢で国のさまざまな業務を支える
公務に携わる皆様、この
人材を
確保することは極めて重要で、それから、
確保した優秀な
皆さんをどう育成していくか、これも、
人事院また
人事官候補におかれても極めて重要な職務であろうと
思います。
私も二〇〇五年に初当選をして、落選等も
経験をして、十数年が経過をしておりますけれども、
民間からこの世界に入りました。それで、最初に持った印象は、確かに国というのは大きいので、国のトップたる
内閣総理大臣がおりまして、そのもとにたくさんの省庁がございます。ただ、
民間のイメージは、基本的にはやはり社長を中心に一枚岩で
一つの事業をなし遂げていく、こういう感覚を持っておりましたけれども、国が大きいということもありますし、よく言われる、余りよい意味では使われませんけれども、縦割りとか省益とか、社長をトップにして全体が一丸となって物をなし遂げていくという雰囲気とは少し違うときもあるなと。これが、私が十数年の
経験の中で受けてきた印象でございます。もちろん、それぞれのつかさつかさでなし遂げていかなければならない政策の実現がございますので、時にその省庁間がけんけんがくがくぶつかることを否定するものではありませんけれども。
一方で、高い
立場でよく言われることですが、あなたが社長だったらどう思うと。これは常に、
民間でも
公務でも私は同じだと思うんですね。あなたがトップだったらどう思う。それは、例えば
自分が所属している省であれば違う答えなのかもしれませんけれども、日本全体として
議論したときにはどうなんだと。こういう感覚もどこかできちんと持っていただきながら、
自分が所属する組織において最大のパフォーマンスを発揮してもらう。これが多分、
人材の育成という
観点で私は大事な
視点じゃないかなということを感じながら、きょうに至ってるわけでございます。
そういう意味において、日本
政府全体を俯瞰して
府省横断的な政策
課題に取り組む、こういう
人材を育てるためのこれまでの
取組、そして今後の所見等ございましたら、ぜひ御披露いただきたいと
思います。