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新藤委員 これが実態だと思います。
私は、
与野党の
合意でこの
審議を進めておりますから、きょうの
委員会について、これを
審議できたことはとてもすばらしいことだと、これは
与野党の協議の結果でございますから、それに何の疑義もありません。
ただ、今回、初めての
ケースなんですね。今までは、
訂正通知が来ても
国会提出前であって、確定して、確定した後に
審議するとか、それから、もう
国会審議が終わっていて、そしてもう
議会の
手続が終わった後に
訂正通知が来て、それはしかし
理事会の
報告で終わらせる。
こういう事務的な
手続について、今回私
たちはこれを、慎重な
審議ということで、確定するまで
審議をしないということで、厳密に、いつ確定するんだ、本当に大丈夫かということで、実は、
国連に対しては、ニューヨークの
国連事務局の、要するに、五月三十一日の二十四時に確定しますから、その二十四時に
職員に、
国連職員にも協力してもらって
確認する、ここまで我々は厳密にやった。
日本が厳密にやるという
意味では、これはそういうことだと思いますが、しかし一方で、こういうことをやっているのは
世界で
日本だけということは承知した上で、その上で今後の
条約審議というものをこれまたしていかなきゃいけないと思います。
私が冒頭申し上げました、
理事会において
与野党が
合意する際に、これを
前例としないと言ったのは、結局、
国会提出された後に
条約の
訂正通知があり、確定しないまま
審議をした
前例はないんです。今回初めての
ケースです。しかし一方で、確定していないことを
理由に
審議に入らなかった
前例もないんです。今回が初めてなんです。ですから、この今回の
判断は、
与野党の
理事会合意で、そして、
与党とすれば、私は
筆頭理事を務めさせていただきましたが、これは、
総合判断のもとで、
国会情勢等を考え、また
野党の
皆さんの声に真摯に応えるということを含めて
判断した結果でありまして、これを
前例としないでほしいということを申し上げましたし、そういった考えで進めてきたということでございます。
いつか、将来、またこのような
ケースが出てくるかもしれません。ですから、その際には、その
状況によっては、これはまたそのときの
判断をしていくべきであって、このときにこういう今回の
整理が役に立つことを願っておりますし、私
たちはそこまで真剣に
議論しているということで
委員の
皆さんにも御
理解をいただきたい、このように思います。
それからもう一点、これはちょっと順番を
変更します。それから、全ての
質問ができないかもしれませんので、せっかくおいでいただいた方々には御容赦をいただきたいと思いますが、まず、
領土・
主権展示館の
運営について、これは大事なことがございますので、お尋ねをいたします。
これまでの
国会の
議論が実りまして、私もかねてより、
我が国に、
領土と
主権に関する、国民に対する情報を提供する
展示館をつくるべしという申し上げをしてまいりました。
我が国には、一度もこういうものをつくったことがなかったんです、
常設の
展示館がございませんでした。
本年の一月二十五日にこれを開設して、これはとても大きな一歩であったし、喜ばしいと思います。しかし一方で、その
領土・
主権展示館は、広さが百平米、三十人も入れないんですね。ですから、私は、日比谷公園のところにありますから、
国会見学に来た
子供たちが行ってもらえばいいなと思いますが、一クラスでいっぱいです。ぐるぐる回さなきゃいけない、こういう、
社会科見学にもなかなか活用しづらい。
それから、百平米ですから、
展示物も限られますし、
ジオラマですとかさまざまな貴重な
資料も、現物のものがあるんですけれ
ども、これも飾る
場所もありません。ですから、わかりやすい
展示も足りないし、
北方領土も実はまだ、
北方領土関係は北海道に
施設がございますので、まあ、そういう
理由があったわけではありませんが、結果的にはそちらもまだありません。
しかも、この
展示館は、
入居している会館が、
耐震工事のために
平成三十二年の三月までに退去しなければならない。再来年で、来年度いっぱいでこれはまた別のところに移らなきゃいけないんです。ですから、せっかくつくった
常設展示場の火を消さないように、
移転先を確実に探さなければいけない、このように思うんです。
そして、その際には、今、百平米です、私は千平米ぐらいあったって当然だと思っているんですけれ
ども、やはりそういう大きさが必要です。それから
交通アクセス、これに加えて、今は
賃料を払ってお借りしていますから、これはやはり
予算を考えれば、国の
施設、さまざまなものがあるわけだから、そういった中に
入居すれば経費、
入居費は少なくともかかりません、家賃は。
そういったものも考えて、
展示館を大幅に拡張し、そして安定的な
運営をしていくこと、これはとても重要なことだと思うのでございますが、国が管理する
庁舎への
入居の検討を含めて、今私が聞いているところでは、
四ツ谷の
駅前に、再
開発事業が行われて、そこに国が取得する
権利床がある、約七千平米ぐらいの
権利床が取得できる、こういう話を聞いているんです。
四ツ谷の
駅前で、しかも大
規模な
施設の中で、迎賓館もあるし、集客のしやすい
場所だと思うんですが、ここはとてもいいんじゃないかと思うんですけれ
ども、これは今財務省に要望しているのかどうなのか、
状況を聞いてもらいたい。ぜひ、この
移転先は喫緊の
課題であります。
それから、
展示館で見せてあるものは、これを
地方に持っていって、
企画展示として
全国を行脚すればいいんですよ。せっかくいいものをつくっているんですから、この
企画を生かして、
全国区の
企画展示、こういったものも私は検討すべきだと思っています。
それから、
外務省が今
予算をとって
調査委託事業を始めました。昨年から始まっています。
一次的資料は、国の
委託によって
国問研が貴重な
資料を集め、そして
整理をしてまいります。そうしたものを使って
展示をするという、
国問研の
領土のセンターとそれから
展示館との
連携というのは当然やるべきだと思いますが、そういったことを今どのように考えているのか。
総括して
内閣官房の方から
説明いただきたいと思います。