○源馬
委員 私も危惧しているのは、仮に、これでそのまま選挙に入っていって、
日本が支援をした、八億円の支援をしたという中で選挙が行われた場合、フン・セン首相率いる人民党が圧勝するのは間違いないわけです、ほかに野党がないわけですから。そうなったら、フン・セン首相は、恐らく、
日本の支援で自由で公正な選挙が行われたというような発言をすると思います。それを受けたら、
我が国も、いやいや、それは違うということは当然言えないわけで、それを認めることになると思います。そうしたら、
国際社会からどう見られるかといえば、私は、これはもう笑い物と言ったらあれですけれども、どこが公正な選挙をやったんだというような反応を招きかねないなというふうに思います。
ですから、
大臣のおっしゃるとおり、何が一番大事かといえば、やはり公正で国民の意思が反映できるような選挙を行うことが大事だと思いますので、ぜひそれに向けた
取組をしていただきたいというふうに思います。
先日、この逮捕されましたケム・ソカ元党首のお嬢さんでありまして現職の国
会議員でもあるケム・モノビチアさんという方が来日をされまして、私も御講演を伺いました。何が最も今危機的なのかと伺うと、やはり野党が不在のまま選挙が行われてしまうこと、しかも同時に、現在では国民が五人以上集まって政治的な話をすると逮捕される、こういった集会の禁止、こういったことまで今行われていて、恐怖政治にまさしく足を踏み入れ始めているという現状だとおっしゃっていました。もちろんケム・ソカ元党首のお嬢様ですから、それはその
立場に立たれているということは当然ですけれども、それでもやはり一人の議員として今のカンボジアの現状を非常に憂えていらっしゃるなというふうに思います。
日本に何ができるのかと伺いました、何が一番効果的なのかと。そうすると、
日本しかフン・セン首相をやはり説得できないんじゃないかというふうにおっしゃっていました。
しかも、私が今回
質問させていただきたいという理由に挙げました、時間がないというのは、七月が選挙ですけれども、五月の中旬までに政党の登録をしないと、七月の選挙にその政党は臨めないわけです。ですから、実質的なタイムリミットはあと一カ月だと思います。この間に野党がちゃんと政党としての登録をできて、そして七月の選挙に行けば、私はそれでも多分人民党が勝つと思います、しかし、国民に選択肢は少なくとも与えることができるというふうに思います。
そこで、先日、これは三月二十八日ですが、カンボジアの英字新聞、プノンペン・ポストという新聞に、フン・セン首相の発言として、
河野外務大臣が来週カンボジアを訪れるということが書かれていますけれども、これは事実なんでしょうか。
大臣は行かれるんでしょうか、カンボジアに。