○井上(一)
委員 ぜひよろしくお願いいたします。とにかく、やはり、被害者の遺族のことをまず第一に
考えていただいた
対応をよろしくお願いしたいと思います。
それでは、この地位協定をちょっと今勉強していて、地位協定を勉強している中で、河野
外務大臣はいろいろ取りまとめをされているということも知りまして、ちょっとその点も含めていろいろ御
質問させていただきたいと思います。
私
自身は、沖縄
防衛局長に着任する前は、日米間の信頼関係を基礎に、地位協定の改定をするということではなくて、運用改善で
一つずつ実績を積み重ねるというこの
政府の立場を
理解していたつもりなんですけれ
ども、やはり沖縄
防衛局長を経験した後は、事件、事故をなくしてこの日米安保体制を安定的に運用していくためには、やはり地位協定の改定に取り組む必要があるのではないかというふうに思うようになってまいりました。
それで、先ほど申し上げましたとおり、河野
外務大臣は、当時ですけれ
ども、二〇〇三年当時、自民党の日米地位協定の改定を目指す議員連盟の幹事長として、地位協定の改定案をまとめられております。ホームページから見させていただいたんですけれ
ども、非常によくできた改定案で、在日
米軍に対する
日本の法令適用を拡大する
内容になっております。
例えば、訓練に関する条項を新たに設けて、
米軍の訓練は原則として提供施設・区域内で行うこと、例外的にその外で行う場合には、
日本政府との協定ないし同意を必要とし、
日本の法令に従わなければならないというふうに定めておられます。また、事故が発生した際は、事故合同
調査委員会を設置し
調査を行うこととされてもおります。本当にすばらしい地位協定の改定案だなというふうに思っております。
河野
外務大臣は、当時ですけれ
ども、
下地議員と対談をされて、次のようにも語っておられるというのがインターネットで出ておりました。こういうふうに言われています。
米軍が何か事件、事故を起こすと、即座に感情的に、反米的なことが広がります。これは何も
日本に限ったことではなくて、韓国も同じことです。要するに、日米安保への
理解が薄い中で、反
米軍基地感情のようなものだけが広まってしまうというのは、日米安保体制にとって非常によくないと思うのです。それを解決するために、
一つは、日米安保を
理解してもらうということ、もう
一つは、問題になっていることがあれば早期に取り除いていかねばならないのだということです。そうすると、環境問題、
横田基地等の航空管制問題、
米軍あるいはその軍属、家族が
日本の法律にきちんと従っていない問題等に関して、
日本国民に疑念を持たれるということは余りいいことではないので、それをしっかり取り除いていく必要があるのです。そのためにも、日米地位協定と係る問題をきちんと見直して、示すことです。つまり、戦争の準備や軍事
行動に関しては特別に対処するべきでしょうが、しかし、平時の生活をしているときには、
米軍人は皆きちんと
日本の法律に従ってもらいますということをちゃんとやらなければいけないと
考えます。
もうそのとおりだと思っています。
それから、合同
委員会が開催されたかどうかわからないような、議事録は一切公開しませんという事態はもう許されません。
もうそのとおりだと思います。まさに本当に的を射た、肯綮に当たる御
発言で、
国民の共感も得られると思います。
今、
外務大臣という立場におられますけれ
ども、今現在、日米地位協定改定についてどういうふうに
大臣自身お
考えになっているか、ちょっと御見解をお聞かせいただきたいと思います。