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高木かおり君 やはり今回新しい
ニーズに対応しなければいけないと。その先端ライフサイエンスですとか、この
地域の
水際対策、これは非常に重要なものであります。
今までのお答えと午後からの
審議等をお伺いしておりますと、そもそもこの
四国の
水際対策という点で本当にこの
加計学園がこの地に必要だったのかどうか、
四国にある既存の
大学で農
学部がある、
地域で行われている農業や畜
産業に根差した
研究活動をするということは非常に重要であるという
観点からも、農
学部がある
大学にまた
獣医学部を追加することは考えられなかったのか等、様々な疑問が払拭できたとは言えないかと思います。
加計学園には今治市から三十六億円相当の土地の無償提供、それから九十六億円の
補助金が支払われるなど、私立
大学として今後私立の私学助成金等も投入されるわけです。これは国民の皆さんの税金、
学生一人当たり平均十五万六千円の
補助金が国費から投入される、こういったことを考えますと、やはりこの
岩盤規制を突破して五十年
ぶりに
獣医学部を
設置したことは大変評価をしているわけですが、そして
規制改革も本当に賛成なんですけど、やはりこの
大学改革、
大学の質を
確保する、これは本当に重要な点かと、
課題であると思っております。
是非とも、この
大学の質の
確保、これからまた
教育の無償化等の実現にも大きくこれは関わってくる問題だと私は認識しておりますので、是非ともこの
大学の
新設については、
大学そのものの在り方はもちろん、この
地域の
産業構造、将来的な
産業構造とも深く関わる問題です。是非とも説明責任を政府は果たしていただいて、
加計学園については今後ともしっかりと注視をしていっていただきたいと思います。
時間の方がなくなってまいりました。
国家戦略特区の進捗
状況について伺いたいと思います。
この
加計学園の問題、様々議論が続いている中で、まだまだ国民の皆さんに対して説明責任がなされているとはなかなか言い難い部分もあるやもしれません。けれども、この五十二年間にわたって
開設が認められなかった
獣医学部を
国家戦略特区として開校しようとするこういった動き、
規制改革を進める動きというのは、是非とも進めていっていただきたいというふうに思っているわけです。けれども、この加計問題が浮上した辺りから、この
国家戦略特区が前へ進んでいないんじゃないかというふうに私は懸念しております。
この第一回の
国家戦略特区諮問
会議、
平成二十六年の一月七日から始まって、二十六年は十回、二十七年と二十八年は八回、それが今年は、
平成二十九年は五回、今年の初めこそ、一、二、三月と順調に開かれていたんですけれども、五月、そして九月に開催されたきりとなっています。もちろんこれ諮問
会議だけではないというふうにおっしゃるやもしれませんけれども、この水面下で様々な
会議が開かれているのは承知しております。ワーキンググループも、それから
関係省庁等からのヒアリングや提案に対するヒアリング、これも数えてみました。ホームページに載っておりましたけれども、
平成二十六年度は百三十七回、二十七年度百三十回、
平成二十八年度八十回と来て、今年は僅か六回であります。加計問題で戦略特区止まってしまっているという声が上がってもおかしくないんじゃないでしょうか。
是非とも、私のいる大阪府では待機児童問題、これも大変今
喫緊の
課題となっていまして、待機児童解消対策ということで、これが
平成二十八年度の五月に提案をされました。けれども、去年の十二月の二十二日のワーキンググループを最後に一切開かれていないという
状況でございます。一年近くも進んでいない。是非ともこういった特区の議論はこれからもどんどん進めていっていただきたいんですけれども、政府がきちんと早く説明責任をしていただかないと、加計問題が収束しないと、この
規制改革も消極的になってしまうんではないかと大変懸念をしているわけです。
この待機児童解消対策の提案なども、是非とも二兆円パッケージで目指す、貧困対策ですとか、そういった子育て支援にもつながる問題ですので、是非この特区の
お話、私の地元の大阪の例を一例挙げましたけれども、進めていっていただきたいと思いますが、
梶山大臣、いかがでしょうか。