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国務大臣(鈴木俊一君)
東京オリンピック競技大会・
東京パラリンピック競技大会担当
大臣及びサイバーセキュリティ戦略本部に関する
事務を担当する
国務大臣として、
一言御
挨拶を申し上げます。
二〇二〇年
東京オリンピック・
パラリンピック競技大会の成功に向けて、開催都市である
東京都や、大会の
計画、運営及び実行に責任を持つ
組織委員会、競技会場が存在する
関係自治体等と密接に
連携し、着実に
取組を進めていく必要があります。本年五月の役割分担及び経費分担についての大枠合意を踏まえ、更に業務の
具体化を進め、経費の縮減、
効率化を図り、大会準備を一層加速化させてまいります。
また、復興オリンピック・パラリンピックは
東京大会の重要な柱の一つです。
東京大会の開催を契機として、
国際社会からいただいた御
支援に対する感謝の気持ちを表す復興「ありがとう」ホストタウンを
推進します。加えて、食材や木材の供給、聖火リレーや試合開催などを
実施し、被災地と
連携を進め、その復興の姿を
世界へ向けて
発信できるよう取り組んでまいります。
大会成功の鍵を握るのはパラリンピックの成功であると考えています。
政府としては、本年二月にユニバーサルデザイン二〇二〇行動
計画を取りまとめ、今月には共生
社会に向けた
地域主導の
取組を
推進する共生
社会ホストタウンを新設しました。大会を契機として、障害の有無にかかわらず互いの尊厳を大切にし合う
社会を
実現するため、これらの
取組を通じ、物理的なバリアフリーばかりではなく心のバリアフリーを
社会全体に
拡大し、大会後のレガシーとなることを目指します。
また、セキュリティーの万全と安全、
安心を
確保するため、
テロなど
組織犯罪への
対策の
強化など、あらゆる
対策を講じるとともに、大会時の輸送については、大会輸送と一般交通の適切な共存を図るため、
国民や企業などの
皆様の
理解と
協力を得ながら、大会期間中の交通行動の見直しに関する機運醸成や合意
形成を図り、円滑な輸送の
実現に取り組んでまいります。
東京大会は競技が開催される自治体だけの祭典ではありません。大会参加国・
地域と交流する
地方自治体をホストタウンとして登録し
推進するとともに、文化プログラムを認証するビヨンド二〇二〇プログラムを
活用して、大会に向けた機運醸成を図り、オール
ジャパンでの
地域活性化や
日本文化の
魅力発信等へつなげてまいります。
これらの
施策を
推進するため、閣議決定した
基本方針に基づき、
関係大臣等と緊密に
連携し、各府省庁の
関連施策を一体として確実に実行し、大会の円滑な準備及び運営に関する
施策の総合的かつ集中的な
推進を加速させて取り組んでまいります。
新国立競技場については、新国立競技場の
整備計画に基づき、昨年十二月から本体工事を開始しました。二〇一九年十一月の完成を目指して着実に
整備プロセスを進めてまいります。
サイバー空間が今や欠くことのできない
経済社会の
活動基盤となっている中、サイバーセキュリティーの
確保は、
国民生活や
社会経済活動、さらには
我が国の安全保障の
観点から極めて重要な
課題となっております。このような認識の下、サイバーセキュリティ戦略や昨年施行された改正サイバーセキュリティ
基本法に基づき、二〇二〇年の
東京オリンピック・
パラリンピック競技大会の開催及びその後を見据えながら、国際的な
連携を進めつつ、官民を挙げてサイバーセキュリティー
施策の加速、
強化に取り組んでまいります。
榛葉委員長を始め、
理事、
委員各位の御
理解と御
協力をよろしくお願い申し上げます。