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国務大臣(
世耕弘成君) 今御指摘のことは、
産業構造
審議会総会で御
議論いただいた次官・若手プロジェクト、これは、若手職員が通常の業務を行いながら有識者との意見交換なども通じて、かなり役所のペーパーらしくない、意欲的に
検討して作ったものであります。この資料の中では、戦後の
高度成長期につくられた制度、これは言ってみれば昭和の制度だと
思いますが、制度が人々の中に固定観念として固着化をしていて、少子高齢化といった
社会の構造変化や変わりつつある価値観に
対応できていないのではないかという問題意識を示しているわけであります。
今御指摘のように、私は、これを若手の報告書に終わらせることなく、必要に応じて他省庁や民間の
方々と
連携をしながら
政策につなげていくことが必要だというふうに思っています。特に働き方改革についてはこれもう最大のチャレンジだと思っていまして、私の方から、労働時間の削減はもちろん重要ですけれども、
人口が減少する
日本で労働時間を削減しながら更に成長を実現するためには生産性の鍵が必要である、これは
政府のいろんな、特に官邸での会議で私は発信をさせていただいていますし、いろんな
政府の決定にも今反映をされつつあるというふうに思っています。
さらに、まず隗から始めよの精神で、経産省では厚労省と
連携をして、働く人のニーズに応じてテレワーク、フリーランス、副業など多様で柔軟な働き方を選択肢として選べるようにすること、そして人づくり、人材投資、とりわけITを中心としたリカレント教育の充実、そしてダイバーシティー経営の表彰などを通じて、女性が働きやすい
企業の環境
整備ですとか子育て
支援の先進事例を発信するなど、かなり積極的に取り組んでいるつもりであります。その結果として、様々な業種やあるいは
経済団体に大分浸透してきたんではないかなというふうに思っています。
さらに、
中小企業を含む
産業界の実態も踏まえながら、引き続き経営トップにリーダーシップを発揮するように促して、
企業と働き手が共に納得できる働き方改革で生産性の向上と
産業競争力の強化を少子高齢化の中であっても実現をしていきたいというふうに考えています。
経産省自身もいろいろ頑張っていまして、国会
対応業務の効率化、うちの想定問は昨日夜十一時には完成をしております。これも効率化、全員で努力をした、ビジネスプロセスのリエンジニアリングも全部やって、答弁を早く作れるように頑張って努力をしてきたこともやっていますし、テレワークも積極的に
推進しています。月に一回、私もテレワークをやらせていただいております。
そういうことも通じながら働き方改革と生産性の向上というのを両立をしていきたい、これが若手レポートの
一つのアウトプットになってくるんだと思っています。