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大串(博)
委員 私は、先ほど申しましたように、
認可制というのはこの
制度の
根幹だと思っているんです。
市場をつくるということに関する計画を、きちんと
市場側と
政府が話し合った上で計画をつくって、それに基づいて
認可をしていく、支援もしていく、そこが諸
規制をきちんと行っていく、国は
監督措置も持っている、その中できちんとした
取引が行われるという安心感のもとで
生産者は生産をした上で、安定的な
供給ができるようになっていく。これが
制度の
根幹であって、この
認可制を崩すということは、この
市場の中にかなり違った要素が入ってくる。
入ってきていいんですよ。先ほど申し上げましたように、今でも
市場外取引はちゃんと行われているんです。私の知り合いの中でも、
市場外取引に自分の産品を出して、バイヤーさんとの間で厳しい
価格交渉に直面していらっしゃる方はいらっしゃいますよ。厳しい交渉だったと言われます。
でも、その人はそうやって選んでやっているんですよ。でも、それは嫌だとおっしゃる方が、自分は
卸売市場に持っていくんだ、それでいいと言って自分で選択してやられているんです。そうやってちゃんと自分でおのおの選択してやられているんだから、あえて今
政府が
制度の
根幹たる
認可制を崩す必要は全くないと思うんです。
よって、私は、この
認可制を崩していくというのは大反対です。過度な
規制緩和以外の何物でもないと
思います。やはり、緩めるべき
規制は緩めて私はいいと思う。しかし、守るべき
規制は守る。まさにつくっている方はちゃんと選びながらやっていますから。みんなそうですよ。
大臣、
現場に行かれてください。本当に、人によっては、俺はもういい、
市場じゃなくていい、あのバイヤーさんに買ってもらうんだと、がんがん全国を回ってやっている方はいらっしゃいます。しかし、私はそうじゃない、
市場に持っていきますという方もいらっしゃいます。自分で選んでいらっしゃるんです。別に
政府が、あなた、あっちに行きなさいと言う必要なんか全くないんです。
これぞ、自由に
皆さんつくってもらう、あるいは売り方も考えてもらう、健全な例ですよ。それを、私は、今
政府が余計なことをしているなというふうに思わざるを得ないものですから、大反対ということは言わせていただきたいというふうに
思います。ぜひそういう成果を出していただきたい。
自民党さんの中でもいろいろな
議論が行われているやに聞いておりますけれ
ども、私の
意見にも、これはと思う
皆さんがいらっしゃったら御賛同いただき、今、事前審査をされているということだと
思いますので、ぜひそういう結果にしていただきたいと
思います。
質問時間の割り当ての云々もありました。私、残念ながら事前審査に参加できないんですよね、ここでしか言えないんですよ。ここでしか言えないから、質問時間を野党はちゃんと下さいと申し上げているんです。ぜひ、坂本筆頭にもこの彼我の違いをごしんしゃくいただいて、質問時間の件に関してもよろしくお願い申し上げたいというふうに
思います。
委員長にもよろしくお願い申し上げたいと
思います。
そのことを強く申し上げた上で、一点だけ、
農業政策全体と米政策に関してお願いしたいと思うんです。
きのうもここで
議論していて、私は隔世の感を覚えたんですね。米の直接支払交付金、一反当たり七千五百円、これに関して、これはいい
制度だ、これがなくなった後の
予算措置はどうなるんだ、ちゃんと農家の所得に向かうのかと
与党の
皆さんも言ってくださいました。民主党のときにつくった戸別所得補償
制度です。
これは、前の
農林水産委員会でも実は同じような
意見があって、同じ認識を共有してもらっているなと私はつくづく
思いました。あの当時はばらまき何とかKとか言われましたけれ
ども、今となってはいい
制度だと思っていただいているんだろうなと。高校無償化とあわせて、当時、実行してよかったなと私は今思っているんです。
御
案内のように、この七千五百円がなくなるということですけれ
ども、七百十四億円、ちゃんと農家の所得に行くんでしょうか。
政府から聞くと、戦略作物等々への助成も含めて、あるいは収入保険への
予算も含めて行きますと言われますけれ
ども、どうも私は心配。農家の所得に行く分というのは、直接的に言うと、やはり戦略作物への支援の部分だけですよね。
しかし、戦略作物への支援に関して言うと、今度、これは本当に
予算が続くのか、これはまたいつか別の機会でもやらせていただきたいと
思いますけれ
ども、私は心配です。でも、きのうからの
議論でいうと、
政府側は、しっかりと
予算は
措置していきますとかなり力強くおっしゃいましたね。
そこで、そうであれば、あえて私は申し上げますけれ
ども、この経営所得安定対策の中の戦略作物への支援等々の何か三千億円ぐらいの
予算がありますけれ
ども、
予算をとりますとおっしゃっていました。だったら、問題になっている二割留保、これはやめたらどうですか。
予算をしっかり確保していきます、単価も維持しますときのうおっしゃいました。それほど
予算を獲得していくことに対してきちんと考えられるのであれば、私は二割留保する必要なんてないと
思いますよ。二割留保なんてするから、本当に
予算は大丈夫かと
皆さん思われるわけですよ。かつ、猫の目農政と言われていたように、先行きが見えなくなっちゃうんです。ここはしっかりやるという
意味からすると、私は二割留保することは不要だと
思います。ぜひやめていただきたい。
あわせて、これまであった二毛作助成あるいは耕畜連携、こういった
予算はしっかり確保していただきたいと
思います。
どうも、何かその辺の
予算が、二割留保になるわ、二毛作助成、耕畜連携は何かいつの間にか削られていくわ、そうするから、大丈夫かなとみんな悩むんですよ。だって、四五%の自給率を達成していくために、飼料用米百十万トンでしょう。相当つくらなきゃならないんですよ。みんなどうなるんだろうかと思っているんです。
大臣、二割留保とか、あるいはこの二毛作助成、耕畜連携を削るとか、そんなことをしないで、ばしんときちんと
予算をとると言っていただけませんか。どうですか。