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佐藤(茂)
委員 それで、先ほどの
大西委員の
質問にも関係してくるんですけれ
ども、これからの時代を考えたときに、
女性自衛官活躍ということが一つポイントになってこようかと思います。
先日久々に、もう何年ぶりかで、
委員長が選挙区にされております江田島の海上
自衛隊の第一術科学校と幹部候補生学校に二時間半ほど視察に行かせていただきました。朝の朝礼、国旗掲揚から始まって、拝見させていただいたんですけれ
ども、帰りには、売店の店員の方にここにしか売っていないと言われて、兵学校のカレーと同期の桜のマグカップ、これを買って帰ったんですが。
そのときに、
訓練の
状況を特に見ておりまして、私、最初に行かせてもらったのはもう二十年ぐらい前で、この肖像画になっておられる方の中にも一緒に行った議員がいらっしゃいますが、そのときに比べて、やはり、第一術科学校また幹部候補生学校ともに、
女性の
隊員の方が非常にふえたなという印象を受けました。また、
女性というのは声が通るので、
人数以上に大きく感じさせる部分はあるのかもわかりませんが。
それで、例えば、各校長の前を通って、最後、朝礼の後は行進して各科別にそれぞれ
もとに戻っていかれるんですが、大体男性の後に
女性が一番最後について行進されるんですね。何でかとお聞きしたときに、やはり歩幅が全然違うと。男性の
隊員というのは
平均七十五センチぐらいの歩幅で行ける、
女性は体格的に七十センチなんだと。
女性が入っている科については、全員が配慮して、少し男性も歩幅を考慮しながら、
女性だけ大きくおくれないように行進されるとか、いろいろ工夫されているなと。またさらに、海軍兵学校時代からの伝統である、男子は、朝、上半身裸で体操されるんですが、これも
女性には強いるわけにいきませんので、さまざまにやはり配慮されているなという感じがしたんですが。
先ほどありましたように、
自衛隊も
配置制限が実質なくなってまいりまして、あとは、例えば海上
自衛隊であれば潜水艦以外は、陸のあと二部門も含めて三部門ですね、三部門以外は実質開放された。
そういうことから、やはりこれからは
女性がどんどん
活躍していただくような、そういう意識改革も
自衛隊また
防衛省全体としてしていただかなければいけないんじゃないか、そういう問題意識を前から持っておりましたが、本年の四月の十七日に、稲田前
防衛大臣時代に、
防衛省は、
女性自衛官の
活躍を
推進するための
女性自衛官活躍推進イニシアティブというものをまとめて公表されました。
イニシアチブの中で、時代と
環境に適応した魅力ある
自衛隊を目指して、例えばこう書いています。「
自衛隊は、
女性自衛官をこれまで以上に必要としている。」あるいは、「
自衛隊において、現時点で必ずしも十分に活用できていない最大の
人材源は、
募集対象人口の半分を占める
女性である。」あるいは、「
自衛隊は、
女性自衛官が一層
活躍できる組織へと変化していく。」と。局所局所でこういうように述べられているわけでございます。
稲田前
防衛大臣から引き継がれた
小野寺防衛大臣は、この
女性自衛官活躍推進イニシアティブについてきちっと引き継がれていかれるのかどうか、どう評価されているのか、そして、
女性自衛官の
活躍推進に取り組む意義について
防衛大臣としてどのような見解を持っておられるのか、伺いたいと思います。