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小池晃君 私の
質問に全く答えずに、関係ないことを延々と述べられました。
共産党が一貫して自衛隊は違憲だと言っていること、これを
改憲の理由に挙げるのはやめてくださいよ。あなたの
改憲に共産党を利用するのはやめてください。
それから、
野党の共闘は、自衛隊をなくすかどうかなんということは課題になっていませんよ。立憲主義を取り戻す、安保法制を廃止する、その一点で我々は協力しているのであって、全く事実誤認ですよ、それは。
しかも、いろいろと言われたから私も言わせていただきますが、
憲法九条の条文を読めば、これは自衛隊はその条文とは相入れない存在ですよ。しかし、例えば私が
予算委員会の場でこれは自衛隊は違憲だから廃止せよと
総理に申し上げたことがありますか。そんなこと一度も言ったことないですよ。自然災害で危険を顧みず奮闘している自衛隊に批判したこともないですよ。災害現場を訪問する際には我々は敬意を表して、労をねぎらっているんですよ。我々は、今のアメリカとの軍事同盟から抜け出して、そして、周辺諸国と平和友好関係ができて、
国民の圧倒的多数が自衛隊がなくても大丈夫だと、安心だというような合意が成熟して初めて
憲法九条の完全実施に向けて進んでいこうということを将来の展望として示しています。しかし、それはかなり時間が掛かるわけです。
だから、結局、これは当面する政治の課題ではないんですよ、自衛隊をなくせということは。我々はそういう主張したけど、それは。今の政治の焦点は何ですか。今の政治の焦点は、専守防衛の志を持って自衛隊に入った自衛隊員、あるいは災害救助、復旧のために頑張っている自衛隊員、こういう人たちを海外での殺し殺される戦場に送っていいのかどうかということがこの間の
国会では
議論されてきたんだ。それを許さないという一点で
野党は協力しているんですよ。違憲かもしれないけれども何かあれば命を張ってくれというのは無
責任だとあなたはおっしゃるけれども、
憲法を踏みにじって海外の戦争で命を張ってくれという方がよっぽど無
責任な話だと私は申し上げたいと
思います。
それから、
自民党総裁として言ったんだというふうに延々とおっしゃったけれども、
読売新聞、私、熟読しましたよ。そうしたら、「首相
インタビュー」って書いてあるじゃないですか、大見出しで。「首相
インタビューのポイント」って書いてある。「首相
インタビュー全文」でしょう。首相の
インタビューに対して
国会の場で
質問するのはこれ当然のことじゃないですか。それしっかり答えていただきたい。だから、ここでははっきり一項、二項はそのままで三項、じゃ三項はどう書くんですか。そのことを言ってくださいよ。これ、ちゃんと言っているんだから、それに対して私は聞いているんです。
読売新聞では縦横に語っておきながら、それを熟読してくださいって、そんな無
責任な話はないでしょう。やっぱりきちんとこれ答えていただきたいと思うんです。
私は架空の
議論をしているわけじゃないんです。この例えば三項にどう書くのかと。
自民党の
日本国
憲法改正草案には何と書いてあるか。これは、二項を削除するという点ではこれは違いますよ、今回の
総理の
提案とはね。しかし、国防軍が行える活動としてこの三つ、これが挙がっているわけです。我が国の平和と独立並びに国及び
国民の安全を確保するための活動、二、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動、三、公の秩序を維持し、又は
国民の生命若しくは自由を守るための活動。もしもこういう内容が自衛隊の活動として
憲法に書き込まれる、明記されることになれば、これはまさに海外における活動が何の制約もなくできるようになる、そういうふうになるんじゃないですか。だから私、聞いているんです、明確にどういうことを
考えておられるのか。
今日、かなり共産党の政策については何か随分しゃべられたから、じゃ、ちゃんとこの
読売新聞で言われた九条をどう変えるのかということを堂々と語ってくださいよ。正々堂々と
議論をしようじゃないですか。