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石井章君 日本維新の会、
石井章でございます。
通告に従いまして
質問をしたいと思います。
我が党は、今回の予算についてはいろいろ議論がありまして、中身についてすばらしいところもあるし、ただ、うちの党の肝として、国家公務員の人件費がかなり増えているということで、トップダウンではなくて、いろいろけんけんがくがくやりながら、最後には多数決で、今回の予算は黒三角ということで対応しますけれ
ども、しかし、安倍政権が行ってきたいろいろな政策について
評価できるものもあります。今日はそういった角度から御
質問をしたいと思います。
まず、通告に従いまして
地方創生について御
質問したいと思います。
かつての地方活性化のための政策は、一九八九年に竹下
内閣でふるさと創生一億円の事業、あるいはふるさとづくり事業など、そのときにはいろんな議論がありまして、結果的には、思い付きだとかあるいはばらまきだとか、そういうこともありましたけれ
ども、我が県においては、その一億円によって、それが起爆剤となって、例えば久慈郡といって今の梶山先生の
地盤のところなんですが、山の中につり橋を造って、今でも多くの観光客が来ていると。それから、牛久市の自転車ロードとか、いろんな面で、ハードの面ではレガシーとして残っているものもたくさんあります。
しかし、その後、自民党政権において地域振興券の発行や、また麻生先生のときに定額給付金と、これも是々非々があったんですけれ
ども、まあ選挙の前にやったものですからばらまきじゃないかと言われましたけれ
ども、結果的には、例えば観光事業等においては、例えば一万二千円でその給付を当てにしたところ、六十倍もの
競争率があって、観光にとってはすばらしい結果をもたらしたということであります。
今回、安倍政権の中で、特に
地方創生の中で
幾つかの
質問をさせていただきたいと思います。
地方創生も三年目を迎えて、正しく成果が問われる段階に来ておりますが、
地方創生を進められること自体は党派を超えて大変歓迎しております。
私も地元から様々な要望を受けて対応しているところでありますけれ
ども、私の地元は、今日国交
大臣がいらっしゃいますけど、同じ茨城県の県南の取手市というところでありまして、
地方創生先行型交付金あるいは
地方創生加速化交付金を活用して取手市の創業支援事業、起業家タウン取手に取り組んでおります。
どういう事業かと申しますと、取手の駅前に、まあこれはどこでもそうなんですが、大型店がありました。元の東急デパートなんですけれ
ども、そこが、東急ストアが撤退してビルが空いてしまったと。しかし、これ、
相当なお金をつくって、地主さんも再開発で造ったものですから壊すわけにもいかないし、立派な建物ですから、そこに、その空きビルを利用してレンタルオフィス機能を有するインキュベーション施設を設置したり、あるいはそこに、二十代や三十代の若者の人口の流出という課題に対して、地元密着型のサービスなどをそういったところで創業をさせることによって、中心市街地の活性化にも解決策を今見出しているところであります。
特に参考になると思われるのは、創業による成功の可能性を高めるために、これは、行政だけでなくて地元の民間の企業による起業の応援団や金融機関等、多様な関係者が町ぐるみで起業を支援する体制が構築されております。レンタルオフィス事業による収入やフリーペーパーへの広告掲載等により自立への道筋が立てられており、地方における安定した雇用の創出という
地方創生の政策目標にも合致しており、先駆的な成功事例ではないかと思っております。
そこで、最初の
質問でありますけれ
ども、これまでの
地方創生の取組に対する
評価と今後の展開について、
地方創生担当
大臣の見解をお伺いいたします。