○
国務大臣(麻生
太郎君) 今回の話で一番のところは、多分この種の枠組みは一九六〇年代後半のニクソン・佐藤会談以来、あれが繊維交渉ですか、その後、鉄鋼交渉、自動車交渉、全ての交渉、日米間の交渉は、向こうから来たのに対してこちらがどうディフェンスするか。関税障壁、非関税障壁、産業構造、もう全部そうです、一つの例外もないと思いますが、今回初めて日本側がプロポーズしたというのが一番のみそです。
みそにして、こっちはこれにするから、そちらの
担当官はこれにしてくれと相手の
担当官まで指名していますから。そういった
意味では、これまでになかったという点においては画期的なことで、書かれた内容の、共同宣言の内容も極めて明快でしたけれ
ども、あれだけのものが口頭ではあっても紙に書かれたという例はこれまでありませんので、そういった
意味では画期的なことだったと思っております。
それから二つ目のことは、やっぱり経済安保とかいう言葉が何か日本の新聞じゃよく書かれて、わけくちゃ分かったような顔をした人が書いていますけれ
ども、どれくらい分かっておられるのかどうか知りませんけど、これははっきり分けようと言っているわけですから、安保で経済と一緒にしないのよといってぴしゃっと分けているというところが今回二つ目のところの肝腎なところだと思って、このビジネスのところがビジネスダイアログとして、こっちは副
総理、そっちは副大統領、こっちでやろう。なぜなら
担当する省庁が多省庁にまたがっているからというんで、これをまとめるのは副
総理、そっちは副大統領でしょうというんで、それが決まっておりますんで。
その中で、今から何をするかということが今から大事なところなんですが、あの中で一番肝腎なのはルールを決めようというところの、あの
部分が一番最後に入っていますけど、このルールが一番肝腎なところだと思っていますが、いろんな
意味で、いわゆる貿易に限らず為替とか金融とかいろんなものがいっぱい入ってきますんで、そういったものを含めて仕事をやっていくことになりますんで、これはこやり
先生、今からやっていくんで、こちらの方は今着々とスタッフは全部今整えつつありますけど、向こうはまだやっと商務
担当のウィルバー・ロスは昨日決まったんかい、まだ決まったばっかりで、あそこは上院を、議会の承認が要りますんで、さっさと通ったのは、日本では評判の悪かったあのジェームズ・マティスという
防衛大臣が百人中九十八票入って通った方なんですが、私の相手のスティーブン・ムニューチンなんという人は、一回目否決、二回目も否決、三回目でやっと通ったのかな、五十三対四十七だったと記憶しますけれ
ども、まだ今その段階ですんで、その下のデピュティーというか、アンダーデピュティー、何ていうんですか、日本語で次官とか
局長とか、そういったところはもうとてもまだ行く段階に行っておりませんので、当然のこととして副大統領府にそういったスタッフがまだほとんど、ジャスパーぐらいしかいませんかね、一人ぐらいしかおりませんので、そういった
意味では、今からこういったのをやっていきますので、まずは何すればいいかというのをこちらからプロポーズするんで、こちらから言い出した話なんでこっちからプロポーズをするから、それを受けてそちら側もという話を、今週でも、一応英文だけはでき上がっておりますんで、そういったものを振り込もうかなという感じを今はしておりますけれ
ども。急にやられても向こうはとても間に合うような体制に、まだ議会が通っていませんのでというところだと思っております。
いつからかというと、四月の半ばには
先方が別の用件で来る約束になっていましたんで、副大統領としてではなくて、イリノイじゃなかった、インディアナの州知事として日本の何とかかんとかで表彰されたんで、それで日本に来るというんで、こっちはそのときに合わせて第一回目のまずはというのをやろうかなというところまでですけど、まだそこも人は向こうは決まっていませんので、ちょっと、とにかくまずは顔合わせかなと。その辺からスタートをさせていただくことになりますんで、両方で初めてのことでもありますんで、こちらからいろいろなものをプロポーズして向こうからという話になってくると思っております。日程的にはまだそこが、まだはなも決まってない、それぐらいのところしか決まっておりません。