○武田良介君
日本共産党の武田良介です。
北朝鮮が昨日、短距離の地対艦巡航ミサイルと見られるミサイル数発を発射したと伝えられております。
北朝鮮のミサイル発射は四週連続となりました。
北朝鮮のこの暴挙にまず強く抗議をしたいというふうに思います。
北朝鮮は、この五月から毎週のようにミサイルを発射しております。
北朝鮮の
行動は世界の平和と安定にとって重大な脅威であって、累次の
国連安保理決議、六か国
協議の共同声明、それから
日朝平壌宣言にも違反をし、この地域を航行する船舶、航空機の安全にとっても重大だというふうに
考えております。度重なる暴挙に厳しく抗議をしたいというふうに思っております。
まず、先ほども
お話がありましたが、六月の二日に採択されました
国連安保理決議二三五六の概要に関わってお聞きをしたいというふうに思っております。
安保理決議二三五六、概要を最初に紹介をしますが、前文のところで、
北朝鮮が度重なる弾道ミサイルの発射及び発射の試みを通じて関連安保理決議に違反し続けてきたことに深刻な懸念を表明し、また、
北朝鮮の禁止された武器販売が核兵器及び弾道ミサイルの追求に流用される収入を生み出してきたことに強い懸念を表明するというふうにしております。
主文のところで、二〇一六年九月以降に実施した一連の弾道ミサイル発射を含む核兵器及び弾道ミサイルの開発活動を非難して、
北朝鮮に四つのことを求めております。全ての核兵器及び既存の核計画の放棄。そして、弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射、核実験、いかなる挑発などもこれ以上許さないと。三つ目に、弾道ミサイル計画に関連する全ての活動を停止し、ミサイル発射モラトリアムに係る既存の約束を再確認すると。最後に、その他のいかなる既存の大量破壊兵器及び弾道ミサイル計画も、完全な、検証可能な、かつ不可逆的な方法で放棄する。この決定を再確認したと。報道もされておりますように、資産凍結の対象としては、新たに附属書Ⅰ、Ⅱに十四個人、四団体を追加する。また、入国・領域通過禁止の対象として、新たに附属書Ⅰの個人を追加すると。この主文の最後に、
対話を通じた平和的かつ包括的な
解決を容易にするための
努力を歓迎し、緊張緩和のための
取組の
重要性を強調していると、こういう国連決議になっております。
大臣にお伺いしたいと思うんですが、こうした安保理決議が全会一致で採択された、このことは非常に重要ではないかと思うんですが、
岸田外務大臣、いかがお
考えでしょうか。