○中泉松司君 御答弁ありがとうございます。
私、個人的な受け止めとしても、午前中の
審議にもありましたように、今までの
審議にもありましたように、いわゆる
第三者保証みたいなものがなくてもそういうふうに世の中が成り立つようにできればいいなということは、
皆さんこれは思っているんだというふうに
思います。ただ、現実社会と照らし合わせて考えてみたときに、それが果たしてできるのか、それに代わる本当にベストな方法があるのかということを考えると、やっぱり難しいんだろうなというふうに
思います。
そういう意味では、
法制審議会でも様々な
意見が出てコンセンサスを得るに至らなかったというような山野目
参考人の
意見もありましたけれども、そういったことなんだろうなというふうに
思いますし、ちょっといい例えが
思い付きませんけれども、例えば、保証をすることによって際限なく
借金を背負ってしまって苦しい
思いをする人というのも出るわけですけれども、それは結果の一つであって、一方で、苦しいときに
保証人がいて
お金を借りることができてそれで助かったということがあった人もいるんだというふうに
思います。
だから、そういった意味では、下手にそこに妙な手を付けてしまうことによって逆に
お金が借りづらい状況ができるというのは、それはそれでまた心配なことだなという
意見もあったんだというふうに
思いますし、そういったところをバランスを見ながら今後も議論をしていかなければいけないのではないかなというふうに私なりに感じています。
その上で、
参考人質疑において山野目
参考人は、
公正証書によって入口のコントロールは入ったけれども、擦り抜けられて保証をせざるを得ないという状況になった場合に、もう身ぐるみを剥ぐまで額面どおり
保証人としての責任を負わなければならないんですかということについては、そこはやはり出口のコントロールは必要だというふうに考えておりますというふうに述べられています。一方で、先ほど紹介したように、
法制審議会の中でも出口コントロールに関して幾つかの案が話題になったが、
法制技術的にうまくいかない
部分があったり、
委員、幹事のコンセンサスを得ることが難しかったりして見送られたというふうにも述べています。
そして、その上でさらに山野目
参考人は、糸数先生の
質疑に対してだと
思いますけれども、
個人保証というこの漢字四文字をキーワードにした問題の議論というのは、まさに今回のこの
国会で始まるんだと考えておりますと述べられています。そして、今回のこの
法改正の後も政府において新しい
制度の運用実態を見て必要な見直しを適時考えてほしいと述べられておりました。
そこで、
確認したいことが、これ
最後になると思うのが、二つありまして、一つ目をまず聞きたいと
思います。
入口のコントロールはできたけれども、擦り抜けられて保証せざるを得ないという状況になった場合ということを考えると、それがない方がいいわけでありますけれども、そういうふうになってしまった場合といったときに、やはり先ほど挙げたような三つの、いわゆる経済的破綻の原因であったり自殺であったり再チャレンジの阻害であったりといった課題というものはあるのだと
思います。そういう意味では、今回の
法改正というのはそこに応えることになっているのかどうか、今挙げた三点の課題に対して今回の
改正がどう応えているのかについて、改めてお伺いをしたいと
思います。