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大島九州男君 どうしても
大学の
先生たちは今までの一条校の
制度での頭が固まっていますから、だから、なかなかそういう
連携をして違う形へ持っていくというのは非常に何か勇気が要ったり難しかったりするんだと思うんですよね。だから、そこを物事の見方、考え方で変えていただくというその発信ができればいいなと思っていて、私は常々、よく入学式とか卒業式で挨拶するときにこういう例えをするんですよ。
私、大島ですから、人間世界もこの宇宙、
社会も分子、原子でできていると。それで、私がたまたま大島だからO2という酸素という分子としたら、Hさんと出会うとH2Oで水になって、いや、水がなきゃ人間生きていけないからいい出会いだねなんて言って、みんなから喜ばれるから俺は有意義だ、いいことやっているなと。ところが、たまたま自分がCさんに出会うとCO2だと言われて、おまえ、地球温暖化の邪魔者じゃないかとか言われちゃって、えっ、俺なんかみんなの役に立っていなくて邪魔者なんだなんといって落ち込んじゃうんですね。
ところが、そこに
先生が、いや、大島、そんなことないぞ、おまえも役に立っているじゃないかと。水に溶かして炭酸水で、おまえ、おやじはハイボール飲んでいるだろうというふうに
学校で
先生がそういう知恵をくれる、なるほどと、自分じゃ邪魔者と思っていたけど、この出会いが、ああ本当に何かいい出会いだったんだなというふうに転換をしてくれる、そういう
先生に君たちはこの
学校で出会ったんだと。また、そういう知恵をもらったんだから、それを
社会に出て生かしなさいという話をするんですが。
これは違う
先生だと何と言うかと。そうだ、おまえな、おまえのおかげで、Cさんは本来なら炭素で、今は航空機の機体とかにもなっているのに、大島、おまえのおかげでCO2になってCがかわいそうだろうとかと言われちゃって、どんどん落ち込んでいっちゃうんですね。だから、本当にそういう同じ現象でも見方、考え方とか、あれによって大きく変わるんですよ。
だから、私は何が言いたかったかというと、短大の
先生方、私学の
大学の
先生方もおっしゃるのは、いや、生徒が何か競合して取られちゃう、じゃ、自分のところの生徒が減るじゃないか、それプラス私学助成金も減るじゃねえかと。いや、まさにそう言われれば、そうかなと思うんです。
しかし、でもちょっと考え方を変えれば、今までは十八歳からまあせいぜい二十歳ぐらいまでの人たちを
大学はターゲットとしていたけれども、これからは十八歳からそれこそ六十でも七十でも、
大学行って学びたいとか
専門職大学へ行って学び直しをしたいとかいう人たちがちゃんと入学できる。そういう意味では、分母がすごく広がるチャンスなんだと。じゃ、そういうチャンスをもらったときに何するかということなんです。
さっきのH2Oの話に戻ると、私が大島でO2で分子のままだと、実はHさんと出会っても一緒になれないんですよ。何でかというと、水の分子はH2Oですから。だから、私が分子のO2から分かれてOという原子になって、水素の分子と一緒になって2H2Oの形をつくっていくように自分が二倍に
変化しなきゃいけないんです、分かれてね。
だから、チャンスと思っても自分が努力しなければ、そういういい縁の結び付きはできない、だから水として人の役に立つことができないんですよ。だから、それを私は、
大学の
先生や
専門学校の
先生、まさに短大の
先生にそういう受取をしてもらいたいと。だから、そうすることによって、ああ、自分もここでうまく変わらなきゃいけない。でも、変わっても、
皆さんも御存じのように、いろんな分子、原子が
変化しても質量保存の法則ですから変わらないんですよ、質量は。本質は変わらないんです。だから、そういうことをあれしないと、いや、何か自分が一条校から
専門学校と手を結ぶというのは何かちょっと格下なんかに行くんじゃないかとか思っていらっしゃる方もいらっしゃるんですね。そうじゃないんですよ、私から言わせれば。
だから、全て
時代とともに
変化していくその中で、その
時代に応じて、その出会う縁に応じて
変化していくことで、この世の中の役に立っていくという。まさにだから
専門職大学というのは、非常に私は的を得た、その
大学の
先生たち、
高等教育が
一つ大きく変わる、触媒になるということですね。まあ、例は悪いですけれども、酸素と結び付いてさびちゃうわけですから、このさびを還元してきれいにしていくという効果もあるんじゃないかな。だから、
専門職大学はそういう新しい
制度であるという、そういう認識であるんですね。
だから、
大臣、ちょっといろんな思いを私があります。もう長い間ずっとこのことは言い続けてきて、やっと形が進んできたという思いもあるものですから、この
法案には大変思いが強いので、
大臣のいろんなちょっと思いを聞かせていただいて、今私が言ったような、そういう
大学、短大、
専門学校の
先生たちが大きく変わるチャンスであると私は受け止めているんですが、そこのところに対する見解を教えていただければ。