○西田実仁君 この
地方創生加速化
交付金事業としては、今日お手元に
委員の皆様にもお配りをさせていただきました。
例えば軒先マルシェというのがありまして、無償で百貨店等の軒先の提供を受けて、今まで百貨店では取り扱うまでに至っていない逸品をテストマーケティングするという、そういう軒先マルシェというものも
地方創生加速化
交付金事業として行っておりますし、また、東
日本連携各市のおいしいものを直接バイヤーが選定して、連携拠点である大宮で初登場の商材が並ぶ催事を百貨店で行ったりというのが真ん中のBツーCの事例でございます。また、BツーBとしては、さいたま市内の飲食店等で東
日本エリアの商材をチャレンジで仕入れる際に、その送料をさいたま市が
負担をして、それをマッチングするというような、そういうBツーBの
交付金事業として行っているものもございまして、様々こうしたことを
展開しながらこれからも更に
取組を進めていくんだろうというふうに思います。
その際、大切なことは、私も連携連携と言っていますけれども、単に連携するだけではなくて、最も大事なのは、
大臣が所信でも言われております、まさに平均所得の向上、まあ私の言葉で言えば稼ぐ力を身に付けると、稼ぐ力を高めると、これがないと連携だけしてもしようがないわけですね。特に私は、
東京オリンピック・
パラリンピックというのが二〇二〇年にあります、これに合わせて稼ぐ力をいかに高めていくことが大事かということを指摘したいと思います。
二〇一二年の
オリンピック、ロンドン・
オリンピックでございました。実は、この二〇一二年のロンドン・
オリンピックは、二千十二個の市民農園というのを造って、それがレガシーとして今も残っております。地産地消による来訪客へのもてなしを念頭に、このロンドン・
オリンピック・
パラリンピックを契機に、ロンドン市内にある五平米以上の空き地を利用して今申し上げた二千十二か所の市民農園を設置したんですね。地産地消に資する食と農の転換を図る官民一体のプロジェクトが行われました。このプロジェクトには約六万人のロンドン市民が
参画をし、コミュニティーの再生あるいは
地域活性化を図ったと、こういうふうに言われているんです。それを
実施しましたのは、イギリスの食の改善団体であるサステインという団体だそうでして、ロンドン五輪を契機にロンドンにやってくる数百万人の外国人にいかに世界に誇れる食事と文化の多様性を提供するかと。
まあイギリスに別に私も詳しくはありませんけど、今まで、どっちかというと、イギリス行っておいしいものを食べようという人は余り、どうでしょうか、いないんじゃないかというふうに、まあよく分かりませんけど、いるのかもしれませんが、私は余り詳しくないんですね。しかし、そのロンドンで、地産地消の市民農園を二千十二か所造って、そしておいしいものをみんなに、
オリンピックに来られた方に食べていただこうというプロジェクトがこれ大成功しまして、私はまだ飲んだことはありませんけれども、この二千十二か所の農園の中には、ブドウ畑でこの
オリパラを契機にロンドン産のワインが製造されて公式の飲料として採用されたということで、まさに
オリパラのレガシーとなって今にまた飲み継がれていると、こういう事例もございます。こうした成功体験を
是非東京大会でも参考にできるのではないかというふうに思ってございます。
お配りをさせていただきました二枚目の図表を見ていただきますと、この
東京オリンピック・
パラリンピックを契機とした東
日本との連携の
可能性ということで地図を作らせていただきました。
オリンピックの会場は言うまでもなく
東京が主ですけれども、さいたま市でも、また埼玉県でも四か所で今予定をされておりますし、また宮城のスタジアム、サッカーも予定されております。この緑のところがちょうど東
日本の新幹線の路線でございますし、先ほど連携フォーラムの話をしていただきましたけれども、その参加した都市は紫色のところ、新幹線の沿線都市が緑のところと、こういうふうになっているわけでございまして、この
東京オリパラを契機とした東
日本との連携の
可能性は大いに高まるのではないかというふうに思っております。
二〇二〇年に向けて、広域連携、官民連携の東
日本連携と
東京オリパラの相乗効果によって、東
日本の全体のこの稼ぐ力を高めることが私は期待されると思っています。それは同時に、
オリンピック・
パラリンピックのレガシーに向けた
取組にもなるというふうにも思うわけであります。
そこで、
山本大臣にお聞きしたいと思います。
広域連携、官民連携の下に
地域の稼ぐ力を高める
取組を支援していくことが重要であり、その際、
東京オリパラというタイミングを最大限に活用してその
取組を加速させていくということが
地方創生の観点から大変に重要になるのではないかと
考えますけれども、
大臣の御所見を伺います。