○山本太郎君 僕はちょっと日本読みで行きますね。ジェー・シー・オーはレベル4、レベル4の事故だった。
福島東電原発はレベル7の事故だった。事故レベル4のジェー・シー・オーでは追加被曝一ミリシーベルトで一生涯のがん検診付きの健康診断を約束、片や事故レベル7、
福島東電原発では年間二十ミリシーベルトを下回れば住宅
支援も打切り、安全だ、帰ってこいと。
それ、比べる部分違うだろうとおっしゃりたい方に逆にお伺いしたいんですよ。では、今の日本で、原発事故後、追加被曝一ミリでがん検診付きの健康診断一生涯無料になっていますか。レベル4の事故では追加被曝一ミリでがん検診付きの健康診断を一生涯無料にした。一方、レベル7の事故ではそれをやらない。これ、どちらが深刻な事故でしょうか。
東電原発事故では追加被曝一ミリでもがん検診付きの健康診断一生涯無料にはしない、その理由、何なんでしょうか。財政ですか。東海村の該当者くらいの数なら現実的だけれども、東電原発事故の規模では追加被曝一ミリにすれば該当者増え過ぎるって、財政が圧迫されるって、下手したら破綻するんじゃないかって、現実的ではない、だからやらないんですか。これって科学的な判断とは異なりますよね。経済的、効率的からの判断です。
原発事故により汚染をばらまかれた後、この国は新しい考え方を採用した。年間二十ミリシーベルトを下回れば生活を営んでも問題ないとする国。ずっとその数値じゃないんだから、年間一ミリシーベルトを目指すんだからとも言う。では、それら
地域が一ミリシーベルト程度になるまでどれくらいの時間が掛かるんですか、そう聞いても、そのような試算はしておりませんと堂々とお答えになる。
これ、事故前に許される考え方でしたか、事故前までの科学で認められていたことですか、そう聞くと、役人の
方々はこうおっしゃるんです、新しいチャレンジですと。随分雑な
復興のアプローチだなって。さっさと幕引きするための、なかったことにするための片付けに入っているように見えてしまいます。そうじゃない、東電事故後も東海村ぐらいしっかりサポートするよ、安心、安全を感じてもらえる
内容になっているという方もいらっしゃるでしょう。
では、どのような医療的サポートを
福島では受けられるか。
福島県民健康
調査の中にあるメニューで
福島県全域が
対象になるのは、事故当時十八歳以下への甲状腺検査と妊産婦向けのアンケートのみ、それ以外のメニューは避難区域などに指定された
地域の人々のためのものです。そのメニューの中にある健康診査は、
全国共通で四十歳から受けられる一般的なメタボ健診、いわゆる肥満チェックですよね。それに白血球の分画を含む血液検査をプラスしたもの。
この健康診査、東海村で行われている
内容と比べれば随分とお粗末じゃないですか。この健康診査を無料で受ける資格は避難
地域に指定されたことがある
地域の方のみに限定されている。つまり、
福島県に住んでいても、一部の
地域を除いて医療的なサポート充実しているって言えるんですかね、これ。ジェー・シー・オーと
福島東電原発事故。事故レベル4のジェー・シー・オーでは追加被曝一ミリシーベルトで一生涯の健診を約束、それを下回っても希望者は健診が受けられる、片やレベル7の
福島東電原発、余りにも対応が違い過ぎません。
大臣、これ余りにも対応が違い過ぎると思うんです。
次にお聞きしたいこともあるので、ここは短くお答えしていただきたいんです。これ、対応が違い過ぎると思うんですよ。事故レベル、
福島の方が高いんですよ。東海村、かなり細かいところまでしっかりとやってくれている。でも、その一方でかなり雑に見える。
ごめんなさい、このままじゃ時間ないな。
質問に行きます。ごめんなさい、今の飛ばして、もう先の
質問に行きたいと思います。
大臣にお願いしたいことがあるんです。これ、誰の責任だって、核惨事を引き起こす原因を放置した東電と国が今すぐ人々に対して最低限やるべき補償は、東海村、少なくとも東海村に倣った形にしなきゃいけないと思うんです。そして、それを
福島県に対して助言しなきゃならない。
そして、過去に核惨事を起こした国々では保養という
事業が行われている。体内の放射線量低減を目的とする保養です。少なくとも、まずは
福島県民を
対象に保養
事業に力を入れるべき。
そして、あと二週間で打ち切られる区域外避難者への住宅
支援、これ事実上の強制帰還命令と同じなんですよ。戻ってもらう、戻ってもらわなきゃならないじゃない。それぞれの選択権が、それぞれの選択権が与えられてしかるべき。その選択、中に残る、外に出る、どちらにしても国が補償する必要があります。
大臣、今の三つについていかがでしょう。