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那谷屋正義君 今最後に言われたところのとおりなんですよ。こういった施策が数値目標や交付税の見直しによって自治体の自主性や自立性を阻害するというふうな
部分にも一定なっている、ある程度足かせになってしまっているという
部分もあるわけで、このことによって
民間委託が許容されるなんということがあってはならないというふうに思うわけでありますけれ
ども。
例えば
民間委託された学校では、私の知り得た
範囲の様々なことの一つを紹介しますと、草刈りなど決められた、年数回草刈りを行うというふうになっているところがあるそうです。ところが、それ以降、その限られた数しかやらない。でも、草というのは気候によって伸びが速かったり遅かったりするわけですよ。そういうふうな、草が伸びていようがお構いなしということであるそうです。例えば、校長
先生が仮にそこで草を刈ってもらいたいなと思っても直接命令できないんですよ、
民間委託しているから。そういうふうにして何げなく言っても、それは
民間委託ですから、その担当者はまず
会社に連絡するわけです。
会社に連絡して、こういうことを言われているので、これをやっていいかというふうなことを伺い、決裁を受けてから、仮にやるのならやるという、こういう
状況になりますから、これは即時即応の原則に全く反するわけであります。
特に、これはちょっと怖い話、子供の健康にも関わる話ですが、これは熊本県の話ですけれ
ども、マダニというのがこれがそろそろ出てくるそうなんですよね。これは山に生息しているけれ
ども、実は町の中にも鳥や人の洋服などによって付いてくる
可能性があるために、校内の除草作業は小まめに行わなければならない、年何回なんて簡単に言えるものではないということであります。これを、やはり今の用務員さんであれば、そこは気が付いたら、あるいは校長に言われたら、分かったということですぐ行くわけですけれ
ども、これが
民間委託だったらなかなかそういう
状況にはならないという問題があるわけでありまして、まさに子供たちが安全、安心して学びを行う場所になり得なくなってしまう
可能性があるということだというふうに思います。それは非常に僕は問題だというふうに思うんですけれ
ども。
実は、さっき冒頭
お話ししましたけれ
ども、〇八年、当時これは誰政権だったかちょっと覚えていないんですけど、〇八年三月に、当時増田
総務大臣、岩手県で知事をされて、そしてこちらで
総務大臣をされた方なんですけれ
ども、その方に
質問をさせていただいた際に、そのときにも実は
民間委託の話が持ち上がりました。これは賃金の問題でありまして、学校用務員さんは単純作業なのに随分いい給料もらっているじゃないかと、同じような職種の人と比べたらば随分高いぞというふうな問題がばあっと起こりまして、いわゆる賃金センサスというふうなことでいろいろ出てまいりましたけれ
ども、その
民間委託について増田
大臣から、
民間委託については、試行という経過を経て様々な
状況を検証して、自治体として創意工夫して真剣に
検討すべきであるというふうに
答弁をいただいたわけであります。
民間委託をする上で様々な
状況を検証をされているのかどうか、まずその問題について、文科省、検証されているかどうかお聞きしたいと思います。