○山本太郎君 ありがとうございます。自由党、山本太郎です。
これまで諸先輩方が個別具体的な感想を述べられましたので、私からはもう少しざっくりとした視点から
お話をさせてもらいたいと思います。
今国会においてこの
調査会は恐らく最後になる流れですよね。本日を含めて六回の
調査が行われました。六回のうち三回の参考人
質疑と二回の原子力についての審議、そして本日の自由
質疑で六回だと。元々この
調査会、何だったかということをたどっていくと、原子力問題特別
委員会が本
調査会になったという流れでしたよね。けれども、明確に原子力問題というところに問題が絞れたのは二回しかなかったというのが余りにも少なく感じてしまうというのは私だけなんでしょうか。
やはり世界に類を見ないスリーメルトダウンという事故を今現在も進行中なんですよね。そういう中で、収束の方法も分かっていない、この先どうなるか分からない。もちろん長期的な
エネルギーの
お話も物すごく重要なことなんです。この
調査会においていろんな参考人の先生方からたくさんお勉強させていただいた、非常に有り難かった。こういう話合いは非常に重要なんですけれども、元々のこの
調査会の姿、原子力問題特別
委員会というものが
調査会になって、その数、今国会での数を考えてみたときに、その原子力、もう待ったなし、今も現在進行形という事故に関しての審議が六回中二回というのは余りにも少なかったんじゃないかなというふうに危機感を覚えたのも事実です。
将来の
エネルギーを考えることも大切なことです。参考人の
方々の
お話も大変勉強になりました。けれども、本
調査会の内容の三分の二、できれば三分の二は現在進行形の事故について、そして、それに対する対処についてみんなで話し合えるような
機会にできれば本当はいいんだろうなと。そして、それを本当に心から願うというような
状況でした。
それと並行して、まだ原子力に対して固執をするという向きが政治の中で見られる中、ベースロードだというような話だったりとかいう中、先ほども話に出ましたけれども、核のごみの問題に関しての
議論というのが、
是非本
調査会で行っていただきたいと。
原子力はベースロード電源ですと決めた一方で、出口問題に関しては依然消極的で
議論も見えづらいという雰囲気があると思います。その一方で、トイレなきマンションをより無理な形で推し進めるような動きも出ているのではないかと。先ほど省庁の方からも聞きましたけれども、説明されたことはほぼ地層
処分の話だけでした。地上での
処分ということは考えているのかという話を聞いても、そこからは答えは一向に見えないというか、地層
処分のことしか話さないということなんですよね。
地震国においての地層
処分ということをヨーロッパで行われているような地層
処分と同列に並べて考えていいのか。これはもっと
議論が行われなきゃいけない。じゃ、どこで
議論をするんですかということになるんですけど、そこに一番適した場というのは本
調査会がしっくりくるんじゃないかなと勝手に思ったりもするんですけれども、こういった問題も長期的な視点が必要な
エネルギー問題、
エネルギー関連の話と言えるんじゃないかなというふうに思います。
核
燃料サイクルが事実上破綻し、ガラス固化
技術も無理な状態にある上で、原発施設内の
燃料プールも満タンであると。これをぎゅうぎゅう詰めにしてリラッキングというような方法によって更に詰め込む手続が今まさに行われている。これは大変危険な話であることは間違いがないんですけれども、余り話として上がってこないんですよね。これ、大きな
地震で運悪く冷却に失敗したとしたら、大惨事につながってしまう。常に大きな
地震と背中合わせであるこの国でその危機感を持てないというのは非常に危ないことで、まさに日本の未来を決めるこの場で、国権の最高
機関でそのことが
議論されなきゃいけない問題じゃないかなと思ったりもします。
あり余る使用済
燃料の保管方法から
最終処分に至るまで、どのような方法が安全かを勉強し、
議論させていただきたいと。
最終処分に関しては、このままでは地層
処分という臭い物に蓋をすることで強引に押し切られてしまうおそれがある。
「新たな
時代に向けた
我が国の
資源エネルギー像」というテーマ設定は非常にすばらしかったと、知らないことも知れたということに感謝したいという気持ちでいっぱいです。本当に、私のような異物を受け入れてくださった心の広い
会長を始め、そして理事の
皆さんも積極的に
議論をしていくというようなスタンスで
調査会を開いていただいたことに非常に感謝を申し上げたい。
長期的視点とともに持ち合わせるべきは、短期、中期の視点だと思います。短期、中期が無事に過ごせなければ、長期を迎えることはありません。
是非、この
調査会をもってそのような場にしていただければというふうに提案をさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。