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大門実紀史君 ですね。ですから、許可を受けてくださいとあるんですよ、やっちゃいけないってどこにもないわけですね。ところが、大手損保は事実上許可しないと。高圧的に乗り合い拒否をする例が後を絶たないわけでありまして、乗り合いやったらうちの契約を解除するぞというようなことをやるわけですね。
それは何を根拠にやっているのかなというふうにちょっと調べてみたんですけれども、
資料の三枚目になりますけれども、こういう規定があるんですね。上の四なんですけれど、当社は代理店が次のことをやったら事前に催告することなく一方的に契約を解除するというのがあって、次のことをやったらという中の下の方の十六番目に、代理店が信頼
関係を失わせる行為を行った場合は一方的に契約を解除すると。恐らくこれを使って、乗り合いをしたいなどけしからぬと、それは信頼
関係を損ねたんだということで、いきなり契約解除というようなことを論拠にしているような気がするんですよね。
突然、もうシャットダウン、システムをシャットダウンしたり、そうなるともうその日から
顧客対応、営業できなくなるわけですから、こうなるともう脅しでして、脅してでも乗り合い諦めさせるというようなことを平気でやられているのは、もうこれ、こういうことをちょっと拡大解釈してやっているんではないかと、ほかに法的な根拠が何もないんじゃないかと思うんですけれどもね。
実際、この契約書のB代理店というのは、売上げは伸ばしているのにポイント制度のためにA損保からの手数料収入が減る一方なので、経営が成り立たないのでやむなく乗り合いの申請をA損保にしたわけであります。
次の
資料が、そのときの申請書ですね。代理店乗り合い承認請求書ですね。この度、代理店契約結びたいから承認してくださいと。それに対して、下の方に回答書というのがあって、承認できませんと。その理由は何かというと、当社の方針だからと、あなたは研修生出身だからと書いてあるわけですね。確かに、大手損保は自社の研修生制度で損保の扱う人材を育成するという制度を持っております。ただし、研修生といっても、ノルマを与えられて契約取らせるわけですし、代理店になってからもA損保の、この場合だと売上げに貢献してきたわけですよね。しかも、このB代理店は、研修生といったってもう二十年たつと、それから。じゃ、一生こうやって縛り
付けるのかということなんですよね。
さらに、再申請したら、このA損保というのは一方的に契約解除ということで、先ほど申し上げましたシステムダウンまでやっちゃったわけですね。ちょっと余りにひどいやり方なのでということで、
金融庁とも相談しながら
対応していただいて、今は一方的なやり方はちょっと撤回して、システムは復旧して、話合いを続けますというふうになっているところなんですけど、こういう強引なやり方があちこちでやられているわけであります。
もう一つ、別とじの
資料なんですけど、これは昨日の夕方入手したので別とじになってしまったんですけれども、これは同じA損保が別の代理店に対して、もうこれは解除しちゃったんです。話合いの
段階じゃなくて、四月にもう解除をやっちゃったんですね。それの
資料です。
昨日の夕方、やっと手に入ったんですけど、これ大変ひどいやり方でありまして、一枚目の
資料は、要するに、先ほどの話なんですけれども、どうしても乗り合いやるということなので、やるなということに同意してもらえないから契約を解除することにしましたと一方的な通告をしているわけですね。二枚目なんですけれど、これは僅か二日後です、その二日後に、お客さんに直接、このA損保が、うちはC代理店との契約は終了したので、今後はお客様の契約はA損保の直営代理店で扱いますというのを、一方的に契約解除して僅か二日後に、今度はお客さんに一斉にこれを送ったわけであります。
小さな代理店です、地域で頑張っている。こういうのをいきなりお客さんに送るというのは、何か不祥事でも起こしたかのような、問題起こしたかのような代理店に思われて、もう地域での信用丸潰れになるわけですね。だから、言うことを聞かなかったことへの報復のようなやり方をこのA損保はやったわけであります、四月にやったわけですね。
この方も、C代理店としておきますが、この方もA損保の前身である○○火災から四十年もう専属でなんですけれども、ポイント制になって、A損保が、この前取り上げましたように、勝手にどんどんどんどんポイントを下げて、収入がどんどんどんどん下がってきて、ここは二百ポイントが全体ポイントですから、去年まで百七十あったのが今年百五十ポイントに下げられて、もう経営ができない、給料払えないということで、ほかの損保との乗り合いを申請したと。つまり、A損保が追い込んでおいて、言うことを聞かないからといって一方的に解除して、お客さんにまでこういうものを送ったということで、今もう経営の危機というか潰れそうになっているわけですね。
ここまで来るともう幾ら何でも常軌を逸しているやり方としか思えないわけでありまして、今日のところはA損保としておきますけれど、ほかにもこの損保はかなり高圧的に脅して乗り合いをやめさせるとか、乗り合いに踏み切るとこうやって報復措置までやるというようなことであります。
これは、実はほかにもA損保関連の
事例が来ているんですけれども、これがA損保全体の方針、やり方ということならば、これはもうメガですから、メガ損保でありますから、中小代理店全体の将来に関わる大問題だというふうに思います。場合によっては、もうきちっと
名前を挙げて追及をしなければいけないことになるかと思いますけれど、まず、今朝、
金融庁にもこの生の
資料をお渡しいたしました。こんなことを放置していいとは到底思えないんですけれど、まず事実
関係を
金融庁として
確認してもらいたいと思いますけど、いかがですか。