○藤末
健三君 今官房長が、メモリーが足りないから、容量が足りないから
メールの削除をするというのは、初めて聞きましたよ、そういうのを。
メールの削除をする作業のコストの方がはるかに大きいはずです、メモリーよりも。
ちょっと僕はお願いしたいんですけど、是非システムの概要をください、私に、チェックしますから。メモリーが不足するから
メールを削除するということをやっている組織なんか私聞いたことないですよ。それだけはちょっと申し上げますし、本当に
委員の皆さんも聞いていただきたいですよ、この異常さを。
私が申し上げたいのは、これ私、
財務省の信頼をことごとく落としていると思うんですよ。私は消費税を上げなきゃいけないと思っています、はっきり申し上げて。そのために何が必要か。それは政府の信頼であり、我々国会の信頼ですよ。納税してきちんとお金を使ってくれるという信頼がなければ、僕は税金を上げることできないと思いますよ。その信頼ことごとく落としています。罪は大きい、はっきり申し上げて。それだけは申し上げます。
時間がもったいないので、この
フィンテックの
議論にさせていただきたいと思いますが、皆様のお手元にちょっと資料をお配りさせていただいておりますので御覧になっていただきたいと思います。相当気合を入れて作ってまいりました、これは。
今回のこの
銀行法の
改正、何がポイントかと申しますと、この一枚目にございます
APIの公開というのがございます。
銀行のシステムは何かというと、いろんなシステム開発
会社に閉じていたものを、ゲートウエーをつくり、そして
APIという、
オープンでコンピューターのネットワークをつなげられるようにする、それによって外部の
フィンテック企業がどんどんどんどん生まれてくるという仕組みをつくるというのが大きなポイントになります。
フィンテックが起きると何があるかと申しますと、大きく、下に、二ページ目にございますように、送金の決済をスマホで行える。家計とか資産
管理を一元にして、通帳でなくてもできるようになる。あと大事なことは、企業の会計や資金調達、後でお話ししますけど、資金調達ができるようになる。あと
保険です。例えば、スマホを持っていて万歩計が付いていて、一万歩以上毎日歩いていると
保険が安くなるとかですね。そういう
サービスがもう具体的に生まれてきているというのが現状でございまして、やっぱり基本的なポイントは何かと申しますと、この
APIをきちんと設計すること、ここに尽きるわけでございます。
ただ、私が実際にいろんな
金融機関の
方々と話をしていますと、何が起きているかと申しますと、
一つありますのは、メガ
バンクみたいな大きなところはどんどんどんどん開発を進めている、もう準備が終わりそうになっているところもあります。一方、地方
銀行で小さいところは全く何していいか分からない、
APIって何だろうというレベル。あと信金、信組については協会で
対応しようという
動きが出ているわけでございます。そういう
金融機関における格差。そしてもう
一つございますのは、いろんなシステムを開発する
会社がございますけれど、この
APIの開発の値段が、上は数億、数千、そして数百万円という、オーダーが二桁違うんですね。それが現状でございます。
恐らく、メガ
バンクが何をしようとしているかと申しますと、この
APIを公開するということで作業を進めていますけれど、この
APIの
利用料金、ゲートウエーの
利用料金を高く設定するということをするところが出てくるのではないかと。そうしますと、新興の
フィンテック企業は参入できないということが起きる
可能性がございます。
そういうところにつきまして、是非とも
金融庁におかれましては、これ、越智副
大臣に、
金融にお詳しい越智副
大臣にお聞きしたいんですが、この
APIの
利用をなるべく進め、新しい
フィンテックサービスが生まれるようにやっていただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。お願いします。