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薬師寺みちよ君 ありがとうございます。
大臣もお認めになっていただきましたけれ
ども、やはりここが一番の要ではないですか。精神科
医療を語る上で、やはり
医療費として付けるのではなく、せっかくここで
退院できるということが分かっていながら、
地域に移行できると分かっていながら、できない
方々がこれだけだぶついていらっしゃる。だから、まずそこを解決していかなければ、これから先に私は精神
医療というものは進めないと思います。しっかりと厚労省もその問題意識を持っていただいて、調査研究していただくのはいいですけれ
ども、実行
可能性が高いものに施策として落とし込んでください。
少し私も問題を作っておりましたけど、問いを作っておりましたけれ
ども、そのお話をさせていただきます。
私も、産業医として何人もの今
精神障害者の
皆様方の雇用を支えております。その中で、そんなに簡単なことではないんですよ、人手も要ります。それに関して、様々な信頼関係を構築していく上でも大変難しい。言葉
一つで本当に、先ほ
どもございましたけれ
ども、へこんでしまわれる方もいらっしゃいます。そういうものを丁寧に丁寧にいかにやっていけるのか。だからこそ、私は先ほど予算と申しましたけれ
ども、そういう核になる
方々、しっかりとした私は財政的な
支援もしていただきたいんです。それなしで、じゃ、包括
支援やれ何やれと言われたって、それは人、物、金、しっかりと、そこがないと動くものも動きません。
先ほどから何回も、私も前々回も取り上げさせていただきましたけれ
ども、じゃ、
保健所にそのような
方々、
精神保健福祉士を配置します。一般財源で入ります。本当にそういう
方々は雇用されたんでしょうかということまで、先ほどようやく
答弁いただきまして調査もしていただけるようでございますけれ
ども、やはりそういう
方々がまずしっかりいなければならないという
認識が今までなかったということ
自体がおかしいんじゃないですか。だからこそ、私がいつも、やっぱりこういった分野というのが何か取り残されている。じゃ、片や、厚労省はがんゲノムというところで世界最先端を目指そうとしている。だけれ
ども、その一方で、
医療の中でどうも置いていかれている
部分、まだまだ古典的な中でやられているんじゃないかなと。だからこそ、こちらを走るのもいいですけど、しっかりとボトムアップを
医療の面でもしていかなければならない、そういう
考え方をバランスよく私は持っていただきたいと思います。
ですから、就労
支援するにしても、私も、今回の
退院支援計画もそういうものがあって、きっちりとこういうものの中で私は
治療を今受けていますよというものがあれば、ある
程度証明書として私
どもも安心して引き受けることができると思います。だからこそ、それが決して悪いものだとは
考えません。その上でお話をさせていただきますけれ
ども、でも、それを強制していくものではありません。
最後は結局、人なんですよ。人と人ですから、いかに信頼できる人間がそこにいて、心を開いて話ができるか。システムをつくっても何にもならないんですよ。結局それに、先ほど
警察が入るからというような、結局そういう
議論になってしまいますけれ
ども、本当にそこに信頼できる人間が一人でもいい、それが保健師でも看護師でも誰でもいいんですよ、しっかりとその
方々が支えてくださる、それで、外で問題が起こって、私
どもが、じゃ
地域の
皆様方、誰に相談したらいいかというときにちゃんとそう支えてくださる方に
支援を求めることができれば、そこでもちろん企業も引き受けやすくなりますし、かつ
地域の
皆様方も外で起こっている問題がよく分かるわけです。
じゃ、なぜそういった拘束が行われなければならないか、結局は
措置入院にならなければならないか。原因があるんですよ。私も数名の方、職場ですごくストレスを抱え込み過ぎて、結局は数名やっぱりそういう状態になった
方々いらっしゃいます。でも、職場のそのストレスというものをじゃいかに解消していくのかということを、そこを問題解決しない限り、結局はその症状を薬で抑えればいい、そういうわけではないんですよね。ですから、その背景にあるものは何なのかということをしっかり誰かが分析し、そしてそれを解消することによって症状が落ち着いていく。だから、お薬だけではないんです。様々なものを、社会的な背景も分析しながら
医療、
治療をしていかなければならないということは、これは精神疾患だけではございませんけれ
ども、やはり特に精神疾患の場合の
皆様方には起こりやすいということは私も本当に何度も何度も経験してきております。
だからこそ、やっぱり人をいかに育成していくのか、人をいかにつないでいくのかということを今回真剣に私は
考えていただきたいと思っております。そのためのこれが
法案であるならば、その
支援体制というものも、先ほど申しましたように、精神疾患だからということでがちがちに決め込まずに、ほかの疾患と同じように、しっかりと
患者様が自発的に、こういう人だったら話をしよう、こういうところだったら行ってみようというところで、その環境整備をするということが一番肝腎なことでございます。
それに対して、じゃ一体何が必要なのか、そういう
ガイドラインであってほしいと私は思っております。誰がいればいい、何を構築すればいい、先日もお話ししましたように、病院を
指定するにも、結局、誰が何人いればいい、そういう話じゃないんですよね。だから、そういうところまできめ細やかにやっぱり配慮できるような形の文言で、しっかりとその
地域の
皆様方にも分かっていただけるように、そこで誰か一人が気付けば、これおかしいよねと言えるんですよ。これは監視じゃないかというふうに誰かが言えばみんながそこで気付けるような体制をつくっていく、それが今回、私は、監視なのか
支援なのかという、そこの分かれ道だと思います。
ですから、これからまだまだ
議論は続くというふうにほかの
野党の先生もおっしゃっていますけれ
ども、やっぱり人をいかにそこでつくり込んでいけるのか、それを、その
支援する方の心が摩耗しないように、バーンアウトしないように支えていくサポートもまた必要なんです。ですから、そういったところまでしっかりと今回は
法案のこの裏側にあるものとして受け止めさせていただければというふうに今日は
議論をさせていただきました。
あと残りました
質疑につきましては次回に回したいと思いますので、ありがとうございました。