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薬師寺みちよ君 ありがとうございます。
町のクリニックと
病院とでは大違いです。やはり今までの精神科の病棟の在り方、
病院の在り方というものは、本当に町の外れの方で、暗いところで、大変汚いところで、それでそういう
医療の中で差別を受け、区別を受け、だからこそ皆様方すごく傷ついていらっしゃるんです。
先日もあったように、ちょっと余ったお薬を与えてみようかな、あれ誰でも止められたはずなんですけれども誰も止められなかったというようなところがあるように、まだまだ精神科
医療の質
自体をしっかりと上げていく必要があると私は思っております。
個々の先生方、努力してくださっている先生方がいらっしゃるのは大変よく分かるんですけど、そうでない現場もまだまだあるからこそ、様々な不信感というものがやはり
患者様方の心の中に本当に根深く、本当に傷ついていらっしゃる、トラウマになっていらっしゃる
方々も多いのは確かです。
ですから、私自身、先日も、久里浜
医療センター、見学をしてまいりました。ここはWHOのアルコール関連問題研究・研修センターですよね。大変暑い日でございましたけれども、全く冷房もないですよね。窓を開けっ放しにして、そこで
患者様方がいらっしゃるけれども、個室の中でぎゅうぎゅう詰めだし、看護師さん
たち、ドクターも汗だらだらになりながら
医療をしていらっしゃるんですよね。これが本当に良質な
医療なんだろうか、WHOの研究・研修センターというようなところなんだろうかと本当に目を疑いたくなってしまいまして、もう新しい病棟が造られるということで、先生方大変研究も熱心にしていらっしゃいましたから、これからますますやりやすくなるよねという声もありましたが、やはりこういう現場というものをまずしっかりと見ていただいて、そこからどういうことをこれから
厚労省として行っていかなければならないのかということをまずは考えていただきたいと思います。
それに当たりまして、皆様方に
資料二をお配りいたしておりますけれども、今回の検証・検討チームにおきましても、
措置入院中の診療
内容の充実ということが課題に掲げてあります。これは、全くこの
法案の
内容の中にも書かれていないんですけれども、このような
措置入院、
入院をさせるということは治療を受けるわけです。治療を受けるんですけれども、本当にその
病院の質、治療の質というものが担保されているのかということが大きな問題だったんじゃないですか。だからこそ、今回のようにだんだんだんだんとボタンの掛け違いが起こってきてしまいましたけれども、このような
病院の質というものをチェックする体制というものは、
部長、今までございますか、お願い申し上げます。