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藤井基之君 ありがとうございました。
馬場政
務官の御答弁の最初に、これ基本方針にも書かれているんですが、非常に高額な
医薬品が登場して、こうした
医薬品に対して現在の
薬価制度は柔軟に
対応できておらず云々と、こういうことが書かれているわけです。ただ、申し上げておきたいと思うんですけど、我が国におきまして、
医薬品が高額になるかどうかというのは、メーカーが勝手に決めているわけじゃないですよ、国が了解した
価格じゃないですか、これ。それで高過ぎるから
制度が動いていないなんていうのは、やっぱりちょっと第三者に対して責任転嫁しているような気がしてなりませんね。
私は、先ほど
大臣からお話があったように、この問題は、やはり責任を持たなきゃいけない
大臣、誰かといったら、私は
厚生労働大臣だと思っていますよ。だからこそ、
厚生労働大臣が自ら諮問をして中医協の場で議論をして、そこで判断をしていただかなければ困るんだろうと思っております。
私は、中医協の議論をずっと経緯を見ていまして、例えば
オプジーボが五〇%
価格を下げられた流れというのを審議の過程を見ますと、当初、そういった
動きではなかったんじゃないだろうかと、ある日突然五〇%の最大限の切下げに流れが決まって、そうして中医協に諮問をしたというふうに外から見ていると思えてなりませんでした。是非、
厚生労働大臣の主体性を期待をしております。
次に、時間も限られてきましたので、少し簡潔に
質問したいと思いますが、偽薬の問題です。
ハーボニーという、先ほ
ども出てまいりました高額な、そして非常にすばらしいお薬だと言われているC型肝炎の治療薬、このハーボニー配合錠の偽薬、これが今年の年頭に実は出てまいりまして、びっくりしました。いわゆる偽造
医薬品というのは、これ世界各国で流通しておりまして、ある方の試算によりますと、この流通の規模というのは日本の薬剤費総額に匹敵するような約七百五十億ドル、日本円にすると約八兆円ぐらい。これが偽薬だという、そういった試算まであると言われている。これは、世界各国においては、先進国、途上国を問わず実はそういった流通が見られております。特に東南アジアや南米の
開発途上国におきましては大きな社会問題となっています。
一方において、我が国においては、流通システムが非常に
整備されておって、今までこんなことはなかったです。今まで、日本において偽薬があれば、これはインターネットで海外から個人輸入されたED治療薬が偽物だったと、その程度の
情報しかなかった、その程度の
実態しかなかったわけです。今回、非常に残念なことです。本来、ちゃんとした正規の
業務をやっているはずの正規の卸売販売業者から正規の
保険調剤薬局を通じて偽造
医薬品が流通し、不幸にも
患者さんの下にまで届いてしまう。まあ幸運にもといいましょうか、この
患者さんが機転を利かせてこの薬を飲まなかったから被害の発生はなかったというふうにされ、本当にほっとしたわけですが、このようなちゃんとした
日本国において今までなかったような話、偽薬があるなんということ、これは国民の不安、不信、
医療関係者の不安、不信を助長します。これは早急にこれを解消しなきゃならないと思っています。
政府は、つい先日、二十九日に検討会を開催して、これから
対応を取ると。
大臣も今までこの
委員会におきまして、
制度的な
対応を含めて検討会でしっかり検討しますよと、こういう御答弁をなさっております。これについてはこの
方向でやっていただけると
理解しておりますけれど、それでよろしゅうございますか。