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吉川ゆうみ君 ありがとうございます。
審議官の方から、金融機関も
地域の一部を成す
企業だというような多分御認識を持っていただいているんだろうなと思って、ちょっとほっといたしました。
よく
地域でも、金融機関というと、例えば信金などは、その
地域の一
企業であるにもかかわらず逆に金融機関は
支援に回るんだというような形で捉えられることが非常に多いと思っているので、そこは私は、地銀、信金、特に信金さんなんというのは
地域のまさに一
部分を成す
企業である、
事業体であるというふうに思っておりますので、
地域の金融機関の発展と
地域の発展という、これは同じ方向性で進んでいくものだというふうに思っております。そういう
意味においては、
地域金融機関の
事業自体を応援する、
支援するということにまさにこのファンドの組成というものは私はなっていくんであろうというふうに思っております。
バンカブルでない
案件、銀行の例えばデットとしてはなかなか付けにくいというような
部分をこのREVICが入ることによってエクイティー入れられる、エクイティー入れられることによって、ノオトというファンドは今利回りが五%から一五%に黒字になって出ておりますので、そうしますと、その
案件に今度はデットが付けられるようになるということになると、このまさに
仕組み自体が
地方の
案件創出、
事業創出あるいは
事業拡大にもつながりますし、
地域金融機関の発展あるいは目利き力が上がるということで、今度は例えば担保の考え方を変えていこうと。
ノオトの
案件なんかは元々古民家を再生するというものでございますので、資産価値ゼロというものでどう考えたってデットはできないわけですね。しかし、そこにこのREVICと、ノオトによるファンドでそれを
支援できたがために利回りが出るようになれば、今度はこれを実際に銀行のファイナンス
案件として捉えていくことができるということで、あるいは担保というものの考え方自体を、じゃ、こういう
案件が出てきたら今までは担保として取れなかったものをこれは資産として見ることができるよねというような、根本的な考え方の異なる、そのような私はベースにもなっていくんだろうというふうに思っておりまして、そういった
意味では、これまでのREVICの
案件というのは非常に期待しておりますし、本法によってこういったファンドを活用して
地域を
活性化していく、金融機関も含めて
活性化していくということは、別の目利き力を上げるあるいは
事業を
拡大していくという面においても非常に
効果が高いものであると思いますので、その辺りは行革との絡みで官民ファンドはという声はありますけれども、私は、短期で官民ファンドを論ずるというのは、物によりますけれども、おかしい
部分があるというふうに思っております。
エクイティー入れようと思うと期間が掛かる、あるいは、ある
案件に
投資のお金が出るまでは、本当にそのファンドがあって初めて、じゃ、その
事業を始めようというふうに思ってくれたならば期間が掛かって当然でございますので、そういった
意味では、短期で見ずに、官民ファンドを一くくりにすることではなく、こういった非常に有効なものがあるということは
是非とももっと声を上げていきたいなというふうに思っておりますし、この活用というのはお願いしたいというふうに思っております。
繰り返しになりますけれども、こういった
地域の金融機関も目利き力を付けるあるいは力を付けていくということは、ひいては
地域の
活性化にもつながるというふうに思っておりますので、先ほどの
審議官の御答弁、本当に有り難く思いました。
是非ともよろしくお願いいたします。
最後に、
世耕大臣に、本
制度の有効性をより高めるため将来的にどのような形で進めていこうと思っておられるのかというお考えと、今後の
我が国における
地域経済政策、
地域産業政策あるいは
中小企業・
小規模事業者への
政策について、将来的に
大臣はどのように捉えていらっしゃるのかということをお聞かせいただけたらなというふうに思っております。
私は、本当に何度もこの
質問の中でも繰り返してしまったんですけれども、やはり本
制度は
我が国の
GDPを押し上げる、そして
地域を
活性化している本当に肝になる、まるで最後のとりでのような、この
制度で頑張っていかなければ
我が国はもう駄目なんだというようなぐらいの勢いで出していただきたいものであるというふうに思っております。
おととい、参議院のこの
委員会で皆さんとともに、非常に元気な、
平成二十八年度の
地域中核企業創出・
支援事業で採択された
企業二社にお
伺いをさせていただきました。社長の発想も非常にユニークで、
地域の
企業とともに発展していきたい、そしてナンバーワンでありオンリーワンでありたいという思いと、従業員さんたちが皆さんきらきら目を輝かせながら案内をしてくれるあるいは話をしてくれるというようなことが非常に印象的でした。
しかし一方で、ある
会社が、年商百億円近いんですけれども、この
事業でもらった
部分は二千万ということで、この
事業のいただいたお金、今使わせてもらっているお金というものはすぐに税金とかそういう
部分でお返しができるだろうという
お話があったんですが、であるならば、本当に
企業が今の
事業を新しく推進するために
制度をうまく活用できたのだろうかというところは、少しどうだったのかなという
部分を感じた
部分もございました。
本
事業なかりせばこの新規
事業はできなかったというような、あるいは本
事業があったからこそ新しいことに挑戦できたというような
制度であるべきだというふうに思っておりますので、本
制度をより有効なものにするためには、例えば
地域、
業種、業態、プロジェクトによって必要な
支援策あるいは資金の額、期間、全て異なるというふうに思っております。私は、この
地方創生、
地域活性化のこの
制度は肝であるというふうに思っておりますので、例えば
現状の
制度の中では、既存の補助の
部分を使ってうまく活用していきましょうという税制の優遇などはございますけれども、
支援補助金のようなものは既存のものを使いましょうというような形になっていますが、私は思い切って、もう本法、本
制度用のこんなものがあるんだということをどんと出して、そして各
事業に合った、あるいは各
地域に合ったような
支援を大きく広げていただいてもいいのではないかなというふうにも思いました。
他方で、
中小企業政策というのは、これまで本当に様々なニーズに応じて
中小企業庁さんあるいは
経済産業省さんが広げていただいてきたということは深く理解をしております。ただ、結果、先般の視察にお
伺いした
企業も、今、TAMA協会というところに非常に
支援してもらっていますということで声が出たんですけれども、それまでに幾つかの
支援機関を経てTAMA協会にたどり着きましたという
お話でありますとか、よろず
支援拠点をこういった
制度を使っている
企業なのに知らなかったというような
お話がありまして、ちょっと残念に思いました。もしかすると、
企業者、
事業者にとったら、いろいろな
制度があり過ぎて分かりにくくなっている、あるいはいろんな
支援機関があり過ぎて分かりにくくなっているという
部分はないかなというふうにも思います。
そういった
意味も踏まえて、
世耕大臣、私は、本当に海外とのパイプも太く、そして様々な
施策について、将来でありますとか、広い、面的にも時間的にも俯瞰して見ていただきながら、先進的なお考えでもって、そして実行力を持っていろんなものを進めていただいているということで、本当に尊敬申し上げておりますけれども、
世耕大臣に、この
我が国の
地方の
活性化、あるいは
中小企業や
小規模事業者の発展の道筋というものについてどのようにお考えでいらっしゃるのか、お聞かせ願えればと思います。