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石井苗子君 日本維新の会の
石井苗子です。
最後ですので、質問がダブらないように選ばせて質問させていただきます。
まず、里山について質問します。
いわゆる国立公園内の原生自然よりも、
里地里山と呼ばれるところに
絶滅危惧種が多く
生息しているというのを初めて私、今回知りまして、驚きました。そうなりますと、里山に暮らす人々の
環境と背中合わせで
絶滅危惧種があるという
理解が正しいということになります。そこをどう
考えるのか、どういう
法律の
改正を作っていくのか。
絶滅危惧種の数だけ
保存していけばいいということではないと思うんですけれども、どこに何が
生息しているからその数を増やさなければならないという
考えは学問的な
考えでありまして、これは芸能
保存会ではないので、数だけ増やしていけばいいということではなくて、そこと里山に暮らしていらっしゃる方々の生活、この背中合わせをどう守っていくのかというやり方を
考えなきゃならない、つまり、学問的な見地と生活
環境的な見地というのは、次元が異なりますが、両輪で問題を解決していかなければならないと思います。
今回の法の
改正時というのは五年変わらないということで、何をするべきか時代の変化に伴って冷静に判断していくべきだと思うんですけれども、私が着目したのが、里山里地の
絶滅危惧種の
保全を
推進するために
特定第二種
国内希少野生動植物種制度、これを
創設されました。現在の里山里地に関する
環境、時代の変化は一言で言えば荒廃していると、高齢の方が多い、そして山から動物が下りてきて悪さをするというのがニュースになるほど動物の
生息の
環境に変化が見えてきているということです。
先日の参考人の方々の
質疑で、東京都の高尾山の話がありました。人がたくさん来る観光名所で一千六百種の植物があり、これ、イギリス一国全体の植物種の数と同じだと聞いてびっくりしました。日本の生態系が豊かだと受け止めればいいのか、それとも
管理が大変だと
考えればいいのかと思ったわけです。高尾山の奥は原生林で里山里地とつながっているんですが、その高尾山でさえ
管理の手を入れることがなかなか人手不足でできないと。観光で見に来るだけならいいんですけれども、その
管理は、荒廃が進んでいます。あの高尾山でもそうなのかと。
そうすると、実際どういう人が現在の日本の里山の
管理を手伝っていらっしゃるのかと調べると、これは学者ではないというのが分かりまして、そこでフィールドワークをしているNGOの人たちとかいう方々が頑張っていらっしゃると。そうすると、有識者という方々の会議でどこそこに
絶滅危惧種が存在しているから数を増やしなさい、守りなさいというだけではなくて、そのデータを見てどう守っていくかという点でよく働いていらっしゃるのはそういう
活動をしていらっしゃる団体なのではないかと思ったわけです。
そこで、私、参考人
質疑の中で、今回の
改正の第四条の七に追加されました、
環境大臣は立案の際に
野生動植物の種に関して専門の学識経験を有する者の意見を聴かなければならないというところで、NGOとかフィールドで
活動している人々が意見を、賛成とか反対を言えるテーブルに着くのが大切なのではないかと質問させていただきましたところ、参考人の方々から同意の声があったと記憶しております。
そこで、
環境大臣にお伺いしたいんですけれど、この第四条の七のところの学識経験者というところに、文言としてなかなか
活動団体という言葉が明記されない、この難しさというのはどこにおありになるとお思いでしょうか。例えば学位がないとか、そういうような具体的なことがあったら教えていただきたいと思います。