○
二之湯武史君 ありがとうございました。
今、関副
大臣おっしゃったように、省庁と自治体との連携ということをおっしゃいましたので、いや、やっぱり
民間でしょうと言おうと思ったんですが、さすがに答弁にしっかり入っておりましたので、
是非よろしくお願いします。
そんな中で、ちょっと
一つの
取組を紹介したいと思っております。私、今、党の方でスポーツビジネスというものの小
委員会立ち上げて
事務局長をしておりますが、この
取組、非常に
参考になると思うんですね。スポーツとか
文化とか自然というのは、ある種共通項がありまして、これも出発点がやっぱり教育なんですね。ですので、恐らくこの国立公園にある様々な建物も、いわゆる生涯教育施設に近い、例えばボーイスカウトの皆さんが行かれるとか、そういった自然学習、体験学習のような
方々が安価な値段で泊まれるような施設というものが恐らく中心になっていると思うんですね。要は、スポーツとか
文化の施設も大体同じなんです、コンセプトが。
これをビジネスにしていこうということを考えたときに、私がスポーツビジネス小
委員会で提言したのが、まず、この国立公園もかなり多様な
方々が関わっておられる。例えば、国有地もあれば、市有地、県有地、若しくは民有地もあるという、非常にこの一体的
開発とかいうのは難しいですよね。それぞれ地域指定も掛かって、
開発できるというような地域は指定されておりますけれども、私は、こういったものを全体的にどのように
開発といいますか、どのように改善をしていくのかという、
環境省からのガイドラインのようなものをまず出す必要があるんじゃないかなというふうに思っております。
じゃ、スポーツ施設の場合は、新設だとか改修の際に、このような
観点で、例えば、同じなんですね、スポーツ施設もスタジアムの中に
民間の商業施設を入れる、カフェだとかレストランだとか、若しくは運動公園というような大きな概念であれば例えばホテルだとか住居だとか。これ、
欧米にあるスポーツ施設はそういうものになっているんですね。そういった中核施設としての
開発の在り方、こういった
観点、こういった要素に気を付けて、注意して国立公園を改善していきましょうねという例えばガイドラインのようなものを示したらどうだろうかということを思っております。
もう
一つは、それを踏まえて、特にハードを何とかしようと思うとやはり
民間の資金が必要であると。これはもう論をまたないわけでありまして、じゃ、そのときに、リスクを負って
投資をするという際に、やはりある
一定の
インセンティブがないとなかなか
民間の
投資進まないというふうに思います。
スポーツの方では、実は政投銀がスマート・ベニューという概念を打ち出しまして、スマート・ベニューというのは、スポーツ施設、スタジアム、アリーナを中心とした町の再
開発という
意味です。これは
欧米にも様々な事例がありますので、その事例を基に、
開発の
一定の
方向性でありますとか、若しくはそのファンドでありますとかそういったものを今様々議論をしていただいている最中なんですけれども、これも
一定の
方向が見えてくると思うんですね。
ですので、
環境省の国立公園についても、まずガイドラインを出して、自治体や
関係者が取り組みやすい
方向性、若しくは様々な着眼点を示していただく。その後に、具体的に、じゃ、そのハードなりなんなりを改修、改善していこう、新築していこうとなった際には、やはりそういった、それに特化したようなファンドというものが必要になってくるのではないだろうかと。そういったものを作っていただければ、
民間の中で
関心のある
人たちがやはりそれについて取り組んでいこうという
インセンティブ、後押しになり得るんではないのかなと。
これはあくまでも私の私見ですが、先ほども申し上げましたように、
文化GDPプロジェクトチームでは、この国立公園の
観光拠点化というものも我々盛り込ませていただいておりますので、今みたいな提言はしっかり政府の方にもしていきたいというふうに思っておりますので、そういった暁には
是非環境省の方でも検討をいただきたいというふうに思っております。
いずれにいたしましても、この増え行くインバウンド
観光客の
ニーズは非常に多様化しておりますし、
日本についての自然の美しさというものはまだまだ
認識がなされていない
分野ではないのかなというふうに思っております。ということは、非常にポテンシャルの大きな
分野であることもこれ間違いないわけでありますから、今申し上げたような、官は官の果たす役割、そして民の
取組を促進、
インセンティブを与えていく役割、こういったものを
是非お願いをしたいなというふうに思いますが、最後に、今の私の提言も含めて、お言葉をいただければというふうに思います。