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山田宏君 何ができるかの検討では遅いと。とにかくこの問題、
慰安婦でも大失敗したじゃないですか。私はやはり、今回、
IHO、
国際水路機関の
総会があるのに合わせてしっかりした
対応を協議しながら、今後の
戦略チームをつくることを強く
要求をしておきたいと考えております。
外務省を今回厳しく申し上げておりますけれど、いい
仕事もしているんですよ。
慰安婦像については、海外の
慰安婦像については相当しらみ潰しに潰してきた。本当に最近立派なお
仕事をされているというふうに
思います。また、ユネスコにおける
世界の記憶という事業についてもよく頑張っておられる。これも本当に
外務省のやっぱり大きな成果だというふうに思っております。
そういった意味で、
外務省は悪いとは申し上げておりませんけれども、やはりこの問題は、非常にこれは
地図の
表記の問題とはいえ
慰安婦と似たような構造だと、こう考えておりまして、是非この点については、今の
外務大臣の御
答弁のように検討するということですから、また御質問に立ちますから、どう検討したか御
報告をしていただきたいと考えております。
それから、ちょっと、そうしたら次の
課題に移って、今
資料をお配りしておりますが、
朝鮮有事の問題があって、在
韓邦人の避難とかそういったことが少しずつ話題になってまいりました。ちょっと御
指摘をして、これも
外務省の非難のために作ったんではなくて、ちょっと注意を喚起しておきたいと思っております。
二〇一一年二月、
リビアで内戦が起きまして、そこから
邦人脱出という問題が起きました。これは
民主党政権の時代の話で、何も
民主党政権を批判するつもりで申し上げているわけではありませんが、二〇一一年二月の話です。これは、最後の
邦人脱出者、
トリポリから十七名、
スペインの
空軍機で結局は全員脱出できました。しかし、その間、
日本大使館の
対応にも問題ありだなと、こういうふうに思っております。
これは聞き取り
調査なので私が
責任を持ってまとめたものでございますので、一応さっと申し上げておくと、二月十五日にベンガジ、これはもう
リビアの東部でございまして、ここに反
政府運動が発生。そして、まさか
トリポリまでは来ないだろうと、カダフィもいるしということだったんですが、その三日後には、もう
トリポリで
デモが起きて、そして
デモ隊がいろんなところに乱入して死者が出るということから始まります。
そして、それまで大丈夫だと思っていたので、
チケットを取ろうと思ったら、あっ、危ないと思って取ろうと思ったらもう
航空会社は全部閉まっていたということでありました。そして、電話もつながらないという
状況の中で、驚いたことに、
大使館の
家族、参
事官の
夫人を除く、はこの
時点で既に
チケットを持っており、早々に
夫人と
子供たちは
リビアを脱出していたと
日本人のこの残った
人たちが言っているわけです。
そして、
チケットを取れてもなかなか乗れないという
状況が続いておりまして、二月二十三日には
大使館の方から、
米国政府のチャーターした
フェリーが
トリポリ港に到着して
日本人も何人か乗れる
可能性があるので、十時までに
フェリー乗り場に来るようにというようなお達しがあって、ああ、助かるかもしれないと、
子供たちを先に乗船させてくれという
思いで
トリポリ港まで行ったら、もう
人数がいっぱいになったと、
アメリカ人もう乗ったということで、
日本人は乗せられないということで出航してしまったんですけれども、実はその
フェリーには
日本大使の
夫人と
医務官が乗っていたということが分かります。結局、この
邦人の
人たちから見ると、
自分たちを取り残して
大使館員の
人たちは
家族も次から次へと帰したではないかという不満が非常に強いんですね。
そういったことがまた起きるんじゃないかというふうに言われていまして、この点について、今の私の申し上げたことがまず事実かどうかお話しして、今後それをどう生かしていくのかということをお聞きをしておきたいと
思います。