○糸数慶子君
沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。
質問に入ります前に、オスプレイの配備について一言申し上げたいと
思います。
アメリカ国防総省が、今月の十三日、今年後半に予定していた横田基地へのオスプレイの配備についてでありますが、二〇一九年の十月以降にこれは延期することを明らかにしております。しかし、この延期の理由は今のところ明らかにされておりませんので、先日、
外務省に
お尋ねをいたしました。これは米国側に照会中であるということで、きちんとしたお答えをいただくことはできませんでしたけれど。
沖縄県におきましては、昨年の十二月の十三日、オスプレイが
名護市に墜落をする、
キャンプ・シュワブの沿岸部の浅瀬に墜落をして大破するという大変重大な事故が発生をいたしました。これは、事故現場が住宅地域に大変近かったことから、それこそ一歩間違えば大惨事になったところでありますが、この事故原因の究明や県民への
説明が行われないままに一週間で飛行再開になっております。
御存じだと
思いますが、先ほどもありましたこのニコルソン四軍調整官の発言が大変な物議を醸して、県民の感情を逆なでをしたという現実もあるわけですが、
外務省によりますと、日米間の取決めで、事故の
調査報告はこれは日米間で六か月以内とされているようですが、本土で延期をされているのに事故が起こった
沖縄でその事故原因も明らかにされないままに飛行を再開するということは一体どういうことなんでしょうか。これは、今
答弁を求めませんけれども、
沖縄への差別ではないかという県民の声が上がっております。早急な原因究明はもちろんのこと、危険なオスプレイの飛行は即時に中止すべきであるということを申し上げ、また、
沖縄担当
大臣として、
鶴保大臣にもこの件に関しましては是非、力を貸していただきたいというふうに
思います。
ただ、
大臣はかつて、先ほどもございました、
振興策と基地問題は確実にリンクをしているとか、あ
るいは
沖縄県民に対するこの機動隊のことで、土人発言があったわけですが、これは差別とは断定できないというふうに発言をされたこともございます。この発言によって多くの
沖縄県民が傷つき怒りに震えたということを、私は私の
質問主意書の中でもお伺いいたしました。
本当に、
沖縄県民に寄り添うという、そういう
大臣の発言もございます。これは言葉だけの問題ではなくて、真の意味で
沖縄県民に寄り添う、そういうふうな姿勢で取り組んでいただきたいというふうに
思います。今国会の
所信表明におきまして、
鶴保大臣は、県民の心に寄り添いながら一歩も二歩も進めてまいる所存ですというふうに力強くおっしゃっていらっしゃいます。本当に一歩も二歩も三歩も進めていただきたいという、そのような
思いで
質問いたします。
沖縄振興は、これはそのスタートのときから本土との格差是正、それをするために始まったものと理解しておりますけれども、残念ながら、まだまだ
沖縄の県民所得、それから雇用の
実態、先ほどもありましたけれども、その貧困率、これを比べても本土とは大きな隔たりがあるわけです。とりわけ、子供の貧困問題というのは今大変な問題になっておりますので、今回はこの子供の貧困問題を
中心に
質問をさせていただきます。
まず、
鶴保大臣は、
沖縄は
日本一高い出生率といった優位性、潜在力を有しているというふうに述べていらっしゃいます。確かにそういう一面もあります。
沖縄の出生率が全国一高いという現状はあるわけですが、それにはまたそれなりに様々な事情や問題もあるわけです。例えば、
沖縄は、若年の出産率、それから離婚率がそれぞれ全国一になっております。それから、多子世帯、特に貧困世帯での多子が見られ、実際には貧困の連鎖を生む、そういう側面も出てきているわけですが、そこでお伺いをいたします。
この貧困問題について、
大臣も
所信表明の中で、子供の貧困問題に対して、親の
経済自立の支援にしっかり取り組み、
沖縄の将来を担う人材の育成に努めることで、貧困の連鎖を断ち切り、
沖縄の自立、
発展につなげるというふうに言及していらっしゃいます。全国でも子供の約一六%が相対的貧困状態にあり、大変な問題になっております。それが、
沖縄において約三〇%と全国の約二倍、県内の九万人の子供が相対的貧困状態になっています。
この問題を解消するために、
政府として具体的にどのような対策を講じられるのでしょうか、
大臣にお伺いいたします。