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柚木分科員 ぜひ、最初のプレミアムフライデーは三時には退省されて御友人と有意義なときを過ごされるということで、まあ、もちろん、我々、三百六十五日二十四時間、本当にいざとなればいつでもというつもりで日々仕事をしているわけですが、民間も含めて波及していく上においては、やはり国や省庁が率先をしてということが重要だと思いますので、また、ぜひプレミアムフライデーの過ごされ方もしっかり宣伝していただいて、働き方改革所管、
労働、雇用の
厚生労働大臣としてしっかり発信を
お願いしたいと思っております。
そして、その働き方改革に関連をして。
昨日も働き方改革実現会議が行われております。けさの我が党の厚生
労働部会の方でも、毎回、働き方会議の後には共有をさせていただいて議論をするんですが、私、率直に申し上げまして、残り二回ほどで、三月末までに、まあ、今は、残業時間の年間の上限、もともと、四十五時間、三百六十時間、あるいは月平均六十時間、年間七百二十時間、それぞれ
大臣告示の
部分あるいは三六協定も含めた全体としての長時間
労働の枠は議論の中に出てきておりますが、ポイントは何点かあると私は思います。
三つ挙げれば、忙しい月の上限が何時間になるのか。そしてまたインターバル
規制。それぞれもちろん議論がこの間ありますが、高橋まつりさんのような
事例を防ぐ、二度と過労自殺を起こさない、こういうことであれば、やはりこれも重要な論点です。そしてまた
適用除外の話も。もちろん運輸あるいは建設。私も
現場の方から話をお聞きしております。本当に今回の働き方改革が
最後のチャンスだ、
適用除外ということでなくて、あるいはいろいろな工夫も
考え得ると思います、きょうはそこもちょっと議論させていただきますが、そういったポイントをしっかりと合意を得る。
きのうも安倍総理の方から、
現場を熟知されている労使でぜひ合意をいただけるようにと。ただ、合意が得られなければ御破算になるかのような御発言も、前回、前々回、聞いておりますとございますので。御破算にさせないというのがやはり改革会議議長でもある安倍総理の責務だとも思われますし、結果が出なければそれは私の責任だとまでおっしゃっているわけですから。そして、やはりそれをしっかりと後押しされるのが、私は
塩崎厚生労働大臣ではないかと思うんですね。
それで、ぜひその後押しをいただきたいという
意味も込めて、ちょっと提案なんですけれども、きょう、もう御存じかもしれませんが、まさに運輸、
適用除外の運送分野で、ある倉庫会社さんの
事例を資料としておつけしておきましたが、こういうスマートフォンのアプリケーションを使って大変すばらしい取り組みをなされておられます。
いわゆる、ドライバーさんの待ち時間が非常に長時間で、そのことが、まさに土日も休めないことも含めて人手
不足にもつながっていて、それを是正すべくID運輸というやり方で、つまり、入荷トラックをネット予約制にして
待機時間を削減して、さらに無駄な荷おろしの待ち時間を削減、さらには受領印電子化、伝票など電子化をして、在庫あるいは商品の欠損なども確認できる写真もついた伝票、e—伝票、こういった仕組みを構築して、これは私もびっくりしましたけれども、ドライバーの長時間
労働の要因である納品時の滞留時間の大幅縮減、六五%も削減ということだそうです。この取り組みがまさに大手の運送会社さんにも今拡大しつつあるということでございます。
この間、
厚生労働省として、働き方改革実現会議に対していろいろなデータ提供もされてこられているというふうに承知しております。仕事と生活の調和のための時間外
労働規制に関する
検討会などでも、そういったさまざまな取り組み、好
事例も含めて実現会議の方に提供していく、そういう経緯もこの間お聞きをしておるわけです。
いよいよもうあと二回もしくは三回というふうに聞いておりまして、実は、けさの部会の中で、内閣官房、
厚労省にお越しいただいていたんですけれども、もし本当に、もちろん、連合の神津会長と経団連の榊原会長が会われるということですが、なかなかこの着地点が具体的にぎりぎりの段階で見出せないような場面に、言い方はさまざまかもしれませんけれども、いわば事務局案のようなものを内示、提示、つまりそれは双方がそれならと思えるような
部分の提示も含めて、そういう難しい場面に何らかの調整が事務局側から入ることは起こり得るというやりとりもあるんですね。
そうすると、
大臣、やはりそれは、働き方改革の、まあ、議長は総理ですけれども、副議長でいらっしゃると思います。そして、決まった案は労政審で議論をされてそこでしっかりと成案を得るという流れじゃなければ実際に前に進んでいかないわけですから、ぜひこういった
事例も含めて、この
事例を
一つ参考にすれば、例えば
適用除外の問題あるいはインターバル
規制の問題も含めて、さまざまな突破口、アイデア、まだまだあると思います。これは建設も含めてやってほしいんですね。
もう
最後の
最後、あと一カ月ほどになってまいります。この事務局案が提示をされるという可能性も含めて、
厚生労働省として、あるいは
厚生労働大臣として、成案を得るべく、ぜひ、働き方会議の中でも御発言も毎回されます、その発言、あるいは資料提出など、さらなる御努力を
お願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。