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宮川分科員 ぜひお願いしたいと思います。
この働き方
改革で私が一番重要だと思っているところは、この
日本の
労働環境に適正という言葉が戻るかどうかだと思っているんですね。適正価格、適正時間、適正な人員、そういうものがないまま、何か、どんどんどんどん人の心を削って、身を削って
生産性を高めなきゃいけないというふうになってきたと思うんですが、そうではなくて、先ほど私が憧れた国の話をしましたけれども、いわゆる適正なんですね。この仕事に対してこの人員をつけてという適正が守られているからこそ、そういう心に余裕のある生活ができるわけですから。今の
業種というのは、トラックなんかは特に、もうたたかれてたたかれて苦しい思いをしている方たちがたくさんいますので、ぜひ、適正を戻すためにどうするべきかということは継続して御検討いただきたいなというふうに思っております。
時間もそろそろ終わりですので最後の
質問になりますが、ワークシェアリングと言われて久しいですけれども、私が今回の働き方
改革でもう
一つ取り入れていただきたいのは、チームワーキングなんですね。
この仕事はおまえがいないとできない仕事だ、だからおまえは休んではだめです、あなたは休んではだめです、あなたが頑張らなきゃだめなんですという働き方ももちろん必要だと思います。例えば資格を持っていたり、特殊な技能、
能力を持っている方が評価されるべきだとも思いますが、一方で、その働き方をやっていたら、有休もとれない、何かあったときに即応的に
対応はできない、もう本当にぎゅうぎゅう詰めになってしまう。それはやはり、働き方という観点で見ると非常に窮屈なものだというふうに私は思っています。
先ほど、学校はブラック
企業だと申し上げましたけれども、確かにブラック
企業なんですが、唯一私がすばらしいと思っているところがあります。
例えば、小学校の先生というのは
女性が七割なんですね。何でこんなに七割も就職をしているか、奉職をしているかというと、これは、産休、育休なんかももちろん、明確にここからここの
期間、三カ月間、一年間休めるということがあるのと同時に、実は代替教員がつくんですね。休むことが決まってしまったら、そこに今度は若手の方とか、もしくは再任用の方もいらっしゃいますけれども、代替教員がついて、自分の仕事に穴をあけずに済むんです。ですから
安心して休むことができる。ですので
女性の先生がそうやって多くなってくる。特に小、中というのは
女性の先生が多くて、これは、学校文化が
日本の誇る文化だというふうに私は思っているんです。
つまり、あなたがいなきゃできないのではなくて、あなたがいなくても、ちゃんとチームを組んでいれば仕事に穴をあけることがなく、誰かに迷惑をかけることなく休むことができますよという
環境をつくってあげることは、やはりとても重要だというふうに思います。
学校のみならず
中小企業もそうです。例えば、事務員さんが、子供がちょっと熱を出しちゃったので保育園へ行きたいんですけれどもと言ったら、いいよ、いいよ、行ってこい、俺たちがちょっと見ておいてやるからというようなフレキシブルなところというのは、まさにチームワーキングそのものだと思うんですね。
少ない人数だからこそ、みんなで力を合わせて働く、こういう感覚が、大
企業にももちろんあっていいと思うし、どこの職種にもあっていいことではないかなというふうに思います。ですから、このチームワーキングの大切さというのももう少しこの働き方
改革の中で、ぜひ訴えていただきたいなというふうに思うんです。
最後の
質問なので、ぜひ副
大臣にここは答えていただきたいんですけれども、
厚生労働省もチームワーキングをやっていらっしゃると思うんですね。いろいろなお
取り組みをしているのは私も伺っておりますけれども、
答弁書は一人じゃなきゃ書けないんじゃなくて、何人かで、みんなでその
質問をシェアして、誰でもその中の人が書けるという状況にしておくということは大変重要だと思います。これから省庁もそうあるべきだと思いますが、副
大臣のお考えを、ぜひ最後に
伺いたいと思います。