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古川(元)
分科員 本当に、私自身、あのとき、もう大変な
思いをしてつくりまして、いろいろな抵抗がいろいろなところであった。しかし、つくった結果が、あの中で当時の、初代の四方さんは本当に頑張ってくれて、彼はそのときの頑張りがあって、その後、
海外で何か表彰も受けたりもしたんですね、メディアの方から。ですから、そういった
意味では、この国際広報室というものを、四方さんが初代室長として、そういう少ない人間の中で、ああいう危機的な
状況の中で頑張ってくれて、
一つ評価が定まって、その後、我々の政権でも一気に数がふえたんですよ、やはり大事だということがようやく認識されて。
ですから、そこはぜひ長官にもわかっておいていただいて、今後とも、体制の
強化にはぜひ、やはり長官が先頭になって旗を振っていただきたいなというふうに思っています。
ちょっともう少し具体的な話で、ぜひ長官に御
検討いただきたいということを
お話ししたいと思うんです。
我々のときに、先ほど、官邸がちゃんと各省庁ばらばらにならぬようにという話がありましたけれども、国際的なそういう広報活動は、実は各省庁みんないろいろなことをやっているんですね、今までも。ただ、これが御存じのようにみんな縦割りで、自分のところだけタコつぼ的にやっている。ですから、お互いに何か
連携が余り、情報
連携もないし、また、似たようなことをいろいろな役所が重複してやったりもする。
だから、
一つの目的は、そういう各省庁、別に官邸のところでたくさん
予算とかを持っていなくても、各省庁がそういう国際広報的なことをやる、そういうところの
予算をやるときに、情報
連携をしっかりとして、重複を避けて、例えば一緒にやる方がいいようなものは一緒にやらせるとかですね。
限られた資源の中、
予算だってそれは限られているんですから、そういう限られた資源の中でそれを集中させて、
政府が一体となって国策を
推進していこうということで、私が大臣のときに、当時、国家戦略担当大臣がそこの部分を担当したんですけれども、国際広報に関する
政府・
関係機関の実務者連絡
会議というのをつくって、これは全省庁の、各省庁の広報担当者とか、あと国際
協力機構とか交流基金とかジェトロとか国際
観光機構、こういう
政府系の国際的な業務をやっている人たちにも参加してもらって、どういう意図として、
政府として国際広報を進めていくかという大きな大方針、そういう
目標を決めて、それぞれ各省庁がやろうとしている、あるいは計画しているようなもので、では、それはそうした大方針に見合うような形でやってくれとか、あるいは、例えば農水省で何か食のフェアみたいなのを
海外でやるんだったら、そういうときにちょっとほかのものも
連携させるとか、そういう連絡
会議を年に何回かやっていたんですね。
では、政権がかわってどうなのかなと思っていますと、全省庁のそういう広報担当とかあるいは
政府系の
関係機関みたいのを含めてというのは政権がかわってからやっていなくて、対外広報戦略企画チームというのは二十五年から、二十七年の四月が最後のようですけれども、十二回にわたって行われてはいるんですが、これは全省庁じゃなくて一部の省庁、
関係が深そうなところだけで、聞いたら、必要に応じてほかの省庁も呼ぶんだみたいな話をしていましたが、そういうものがやられていたようなんですね。
そもそも私は、もともとの趣旨からいうと、あらゆる省庁が、結構今国際的な業務もありますから、そういう国際広報的な側面とか、そういう
予算とかあって、イベントとか行事とかやっているんです。ですから、やはりそこはちゃんと全省庁、そして国際、
政府系のですよ、ジェトロだとかJICAとか、こういうものを含めてちょっと集まる連絡
会議というのは実務者レベルのをやるべきじゃないかなと思うことが
一つです。
あと、その対外広報戦略企画チームを、
平成二十七年四月二十四日に十二回が開かれて以降は開かれていないんですね。聞いてみますと、今は個別に
関係するところと実務者
調整をやっていますけれどもと言うんですけれども、何回もやる必要はないですけれども、そうやって一堂に会して、ここは自分のところはこういうことをやろうと
考えているとか、そういう意識の共有とか認識の共有というのはやはり大事だと思うんですね。
ですから、もう一度、こういう国際広報に関する
政府関係機関の実務者の連絡
会議みたいなものは、これは我々の政権でやったものだからもうやらないというんじゃなくて、やはりそこは復活させた方がいいんじゃないかと思うんですけれども、どうですか、長官。