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足立委員 日本維新の会の
足立康史でございます。
私の方からは、まず、トランプ大統領が、今国会が始まりました二十日に
アメリカの新しい大統領に就任をされました。あらゆる
政策分野でその影響が出てくると思いますが、中でも通商分野、これはまさにこれまでと全く違う新しい時代が始まる、こういうふうに申し上げてもいいような大変大きなインパクトがあると私は思っています。
ただ、私は決して、TPPの意義とか、当時の甘利担当
大臣がなし遂げてこられた仕事は、その意義は変わらない、こう思っているわけです。
これは役所の、
政府の資料ですから別に目新しいものではありません。TPPを初めとしてさまざまな、TPPあるいはEUとのEPA、これは今交渉中でありますね。それから、さまざまなバイ交渉も今でも行われているわけでありますが、きのうからきょうにかけて、
予算委員会でも、
総理の方からもスタンダードという言葉があったかとちょっと記憶しておりますが、私は、このTPPでなし遂げてきた
一つの仕上がり、仕上がったわけですね。発効はしません。でも、
日本は国内法整備をして批准した、国内法の担保はしたということでありますので。
私は、このTPPというのは、これから
日本が新しい時代の戦略的通商
政策を講じていく際の
一つのスタンダードになると思うし、それから、諸外国に対しても、あるいはトランプ大統領に対しても、ある種の相場観が既にこれでつくられてきたんだ、こう思っています。
きょうも午前中、民進党の福島
委員が何か、去年ですか、去年ずっと民進党さんはTPPの国会
審議を邪魔してきたわけでありますが……(発言する者あり)ああ、邪魔じゃないか。何をしてきたっけ。TPPの
審議について民進党さんが何をされたか、ちょっと私はよく存じ上げませんが、少なくとも国会で……(発言する者あり)ちょっと静かにしてもらえますか。申し上げたいことは、甘利
大臣のときに、これは国益に資する交渉をしてこられたと思いますよ。だから
アメリカは大統領も反対しているわけです。
ちょうどきょうも福島
委員が、自動車分野でのTPPの成果を取り上げて、これは二国間交渉では到底なし得ない成果を、TPP、甘利
大臣はやったんだ、こう明言されましたね。これは民進党も認められているんです。民進党の福島
委員みずからが、TPPの自動車交渉の成果は、これはとても、今後もう二度と二国間交渉ではなし得ないような成果を上げたんだ、こうおっしゃいましたので、一応リピートしておきたいと思います。
そこで、私がぜひ
総理に、これはこういう形でお見せするのがいいかちょっと悩みましたが、実は、チーム甘利、甘利
大臣のチームに、外務省の
経済連携課長として、その命をささげて交渉に取り組まれた松田誠さんという
経済連携課長がおられました。交渉中に、激務もあってかと思いますが、病に倒れられたわけであります。私は京大の工学部の同級生でありまして、同じ年で、彼は外交官試験を、私は国家公務員試験を当時目指して一緒に図書館で勉強していたわけでありまして、大変残念な方を亡くされたわけです。
私が申し上げたいことは、この松田さんの仕事もあるいは甘利
大臣の仕事も、TPPが、
アメリカがもうやらないよと言っても、
日本のこれからの戦略的な通商交渉を進めていく上において、彼らの仕事が朽ちることはないんだ、こう私は思っているわけでありますが、
総理、もしその辺の思いがございましたらおっしゃっていただければと思います。