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2017-06-15 第193回国会 衆議院 本会議 第34号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十九年六月十五日(木曜日)
—————————————
議事日程
第二十七号
平成
二十九年六月十五日 午前零時十分
開議
第一
安倍内閣不信任決議案
(
安住淳
君外三名
提出
)(前会の続)
—————————————
○本日の
会議
に付した案件
日程
第一
安倍内閣不信任決議案
(
安住淳
君外三名
提出
)(前会の続) 午前零時十二分
開議
大島理森
1
○
議長
(
大島理森
君) これより
会議
を開きます。 ————◇—————
日程
第一
安倍内閣不信任決議案
(
安住淳
君外三名
提出
)(前会の続)
大島理森
2
○
議長
(
大島理森
君)
日程
第一、
安倍内閣不信任決議案
を
議題
とし、前会の
議事
を継続いたします。
提出者
の
趣旨弁明
を許します。
安住淳
君。
—————————————
安倍内閣不信任決議案
〔
本号末尾
に掲載〕
—————————————
〔
安住淳
君
登壇
〕
安住淳
3
○
安住淳
君
皆さん
、こんばんは。 私は、
民進党
・
無所属クラブ
、
日本共産党
、
自由党
及び
社会
民主党・
市民連合
を代表して、
安倍内閣不信任決議案
について、
提案
の
趣旨
を御
説明
申し上げます。(
拍手
) まず、
決議案
の案文を朗読します。 本院は、
安倍内閣
を信任せず。 右決議する。 〔
拍手
〕 以上であります。
討論
に先立ち、現在の
参議院
における
与党側
の
対応
について断固抗議します。
参議院法務委員会
での
共謀罪法案
の
審議
はまだ終わっておりません。にもかかわらず、
与党側
は、
委員会質疑
が未了なまま、本
会議中間報告
というこそくな手段を用いて、
強行採決
を今まさに行おうとしております。これは、
民主主義
を否定する、憲政史上まれに見る暴挙であり、看過することはできません。 この
共謀罪
に対する
国民
からのさまざまな
懸念
の声に一切耳をかさず、ひたすら
法案
の
成立
に突き進む
安倍政権
は、断じて容認することができません。
参議院
での
審議
を直ちに
法務委員会
に差し戻し、しっかりとした
質疑
を行い、
民主的ルール
にのっとった
議会運営
を行うことを改めて強く要求いたします。 この
一連
の
国会対応
でも明らかなように、この四年半、
安倍政権
は、意見を異にする人々の声に一切耳をかさず、数の力に頼った
政権運営
を続けてまいりました。私は、
安倍
一強と言われる
政治状況
が生んださまざまな問題をここで明らかにし、なぜ我々が本日、
安倍内閣不信任決議案
を
提出
するに至ったか、以下、具体的に申し上げます。 まず、
安倍総理
が腹心の友と呼ぶ
人物
が
理事長
を務め、
安倍総理
御
自身
もかつて役員を務めていた
加計学園
を取り巻く数々の
疑惑
であります。
加計学園
については、
愛媛
県
今治
市が過去十五回も
獣医学部設置
を求めてきましたが、いずれも認められなかったという経緯があります。 それが、
安倍内閣
が発足した途端、
とんとん拍子
で話が進み、あっという間に
国家戦略特区
を利用した
獣医学部設置
が認められ、わずか八日間の
公募期間
という驚くべきスピードで
加計学園
が選ばれました。 この間、
内閣
府や
文部科学省
の間では、
平成
三十年四月
開学
を
前提
に、逆算で
最短
のスケジュールを作成し、共有いただきたい、これは
官邸
の
最高レベル
が言っていることだとか、
設置
の
期間
について、
今治
市の
区域指定
時より、
最短距離
で
規制改革
を
前提
とした
プロセス
を踏んでいる
状況
であり、これは
総理
の御意向だと聞いているなどという
やりとり
が交わされ、これが記された
内部文書
も明らかになりました。 しかも、当時
文部科学省
の
事務方
のトップ、事務次官を務めていた
前川喜平
氏は、
文書
は本物であると認めたばかりか、
和泉洋人総理補佐官
からは
対応
を早くしてほしい、
加計学園理事
で
内閣官房参与
であった
文部科学省OB
の
木曽功
氏からも早く進めてほしいと働きかけを受けていたことも暴露し、結果として
行政
がゆがめられたとして、勇気ある告発を行いました。 さらに、
前川
氏に続き、
複数
の
文部科学省職員
が次々と同様の証言をしていることが
報道
されています。私の
認識
では、
複数
の
文部科学省職員
がこの
文書
の存在、そして共有を認めている以上、これは
怪文書
でも何でもなく、紛れもない
文部科学省
の
行政文書
ではありませんか。 にもかかわらず、
安倍総理
は知らぬ存ぜぬ、
菅官房長官
は
怪文書
と決めつけ、
国会
の再三の要請にもかかわらず、
政府
は再
調査
を拒否してまいりました。 しかし、厳しい世論の
批判
を受けて、ようやく先週末、再
調査
を行うと表明しました。表明はしましたが、いまだその結果は公表されておりません。よもや、
国会
が閉じるのを待っているわけではないでしょうね、
総理
。 いずれにせよ、こうした
姿勢
は、
実態解明
をして
国民
に真実を知らしめるのではなくて、むしろ
疑惑
にふたをするようしむけていると言わざるを得ません。 しかも、
官房長官
に至っては、
前川
氏を、
うそつき
、地位にしがみつく無責任な
人物
、さらには、いかがわしい店に通う品性下劣な
人間
であるとのレッテルを張り、繰り返し
人格攻撃
を加えています。
皆さん
、
官邸
が公務員の素行を日常的に
調査
し、弱みを握り、一たび反旗を翻すようなことがあれば
社会
的に抹殺しようとする姿は、まさに
恐怖政治
ではないんですか。
政府
は、
国民
の根強い
不信感
に対して謙虚に向かい合い、みずから
実態
を解明すべきであり、それがない限り、人心は大きく離れ、
国家機関そのもの
に対する
信頼
がなくなる危機にあることをよく
認識
すべきであります。 次に、
安倍総理
の
昭恵夫人
が
名誉校長
を務めていた
森友学園
を取り巻く数々の
疑惑
です。
森友学園
は、
大阪
府豊中市に
小学校
を
設置
するに当たり、当初、
安倍晋
三
記念小学校
という名で
寄附
を募ったということであり、
籠池
前
理事長夫婦
も、
昭恵夫人
との親密な
関係
を大々的に利用していたと認めております。 この結果、本来は
無理筋
だった
小学校設置
の話が
とんとん拍子
に進み、
不動産鑑定士
が九・六億円と鑑定した
国有地
が、
地下
から大量の
生活ごみ
が見つかったという口実で八・二億円も
値引き
をされ、最終的には九割引きの一・三億円という破格の安値で
売却
をされました。 しかし、その後の
調査
によると、
値引き
の
根拠
となった
地下
九・九メートルの深さまで
ごみ
が埋まっているという話は、全く
根拠
がないことが明らかになりました。つまり、
売却価格
の
積算根拠
がでたらめだった
可能性
が高くなったということです。
財務省
という
役所
は、
予算
や
国有地
の
売却
には極めて厳しい
役所
です。私が申し上げているんですから、間違いありません。その
財務省
がなぜ、
国土交通省大阪航空局
が示したこのいいかげんな算定を真に受け、
国民
の大切な
資産
である
国有地
を投げ売りするかのごとく処分したのか。そこには、大きな
政治力
、
権力者
に対するそんたくが働いていたのではないですか。
森友疑惑
に関して、当初、
自民党
は、
籠池
前
理事長
は
民間人
だからという
理由
で、
参考人招致
には否定的な
態度
をとり続けていましたね。しかし、
籠池
氏が
昭恵夫人
から百万円の
寄附
を受けたと述べた途端、
竹下国対委員長
は、
総理
への侮辱だとして、一転して
証人喚問
に応じると表明しました。
証人喚問
というのは、本来、
国政調査権
に基づき、
国民
に対し
真相
を明らかにするために行うものであって、
権力者
に刃向かう者を呼びつけ、たたき潰すために行うものではないはずです。私は、
籠池
氏
証人喚問
における
与党側
の
態度
にずっと危惧を抱いておりました。
安倍総理
、あなたは、
国会
の
質疑
において、私や妻が
関係
していたということになれば、
総理
も
国会議員
もやめると大見えを切りました。 あなた
自身
はともかく、
昭恵夫人
が深く関与していたことは、数々の証拠から見て明白な事実ではありませんか。
籠池
氏は、
証人喚問
においても、
昭恵夫人
から百万円の
寄附
があったことや、
夫人付
と呼ばれる
政府職員
との
やりとり
の詳しい
実態
を暴露しました。 我々
野党
は、
籠池
氏が
証人喚問
に応じた以上、
昭恵夫人
も
証人喚問
に応じていただき、
籠池
氏が証言したことについて一つ一つ弁明すべきではないかと繰り返し要求いたしましたが、
安倍政権
は、
夫人
はもとより、
関係
した
政府職員
も含め、全て拒否し続けました。 しかし、この問題はまだ終わっていません。なぜ
国民
の大切な
資産
である
国有地
が不当に安く払い下げられたのか、我々は今後も
徹底追及
をしてまいります。 次に、
共謀罪法案
について申し上げます。 今さら言うまでもなく、本
法案
には数々の重大な問題が含まれており、
自民党
の心ある
OB議員
からも
批判
が寄せられています。 しかも、この
法案
に対する不安は、
国内
のみならず、海外でも広がっており、
国連プライバシー権
に関する
特別報告者
であるジョセフ・ケナタッチ氏は、
プライバシー
に関する
権利
と
表現
の自由への過度の制限につながる
可能性
があるとまで
指摘
しています。 このような
指摘
があるのなら、
政府
は意を尽くして
説明
をし、
懸念
を解消するというのが常識的な
対応
というものであります。にもかかわらず、
政府
は、
法案
の公式な
英訳文
をいまだ
国連
に送らず、
説得力
のある
根拠
も示さず、ただ抗議するのみで、あげくの果てには、
特別報告者
は
国連
の立場を反映するものではないなどと、
人格攻撃まがい
の
批判
に終始しています。
安倍総理
、
国際社会
の
批判
にもっと謙虚になるべきではありませんか。
政府
は、もともと、二〇二〇年の
東京オリンピック
・
パラリンピック
を控え、
テロ対策
の観点から、
国際組織犯罪防止条約
、いわゆる
TOC条約締結
が不可欠だとして、その
国内法
が今回の
法案
であり、
テロ対策
に必要不可欠であるとの
印象操作
を行ってきました。 しかし、厳密に調べると、今回の
法案
は
テロ対策
とはおよそ
関係
なく、そもそも、
法案
の条文には当初
テロ
という文言さえなかったのを、あえて
テロ等準備罪
という名前を無理やりつけて行い、
国民
や
報道機関
に誤解を植えつけたのではないでしょうか。 この
法案
の
委員会質疑
で明らかになったように、
共謀罪
は
TOC条約
に必要不可欠なものではないのであります。にもかかわらず、この
法案
が
成立
しなければ
東京オリンピック
や
パラリンピック
は開けないなどと、
総理
を含めて
閣僚
が一斉に
発言
したことを、私は本当に恥ずかしいことだと思いました。 我々が
懸念
するのは、普通の
社会生活
を送る人が突然いわれなき容疑で調べられたり、内心の自由に踏み込まれたりといったことが、
共謀罪法案成立
によって起こりかねないということであります。
国家権力
というのは、あくまでも抑制的なものでなければならない。一人一人の
人権
を一方的に踏みにじるようなことがあってはなりません。だからこそ、私どもは
共謀罪法案
に強く
反対
をしています。
総理
、もう一度申し上げますが、今からでも遅くはありません。
中間報告
という
強行採決
はやめて、直ちに
委員会
に
法案
を差し戻し、
慎重審議
をなさるよう強く申し上げたいと思います。 次に、
国民
の知る
権利
を脅かすものとして、今
国会
で浮かび上がってきた
南スーダンPKO部隊
の
日報
問題について申し上げます。
我が国
が他国に
自衛隊
を派遣し続けるかどうかという重大な
政策
の
判断材料
となる現地からの
日報
について、
防衛省
は当初、破棄されて存在していないと
説明
していました。しかし、その後の
調査
では、
統合幕僚監部
にも
司令部
にも一貫して
データ
が残っていたことが判明しました。さらに、
防衛省内部
では、今さらあるとは言えないとして、
日報
の
データ
の消去を初めとする
組織ぐるみ
の
隠蔽工作
が行われたことが否定できません。 これは
国民
の知る
権利
を侵害するとともに、派遣される
自衛官
の命をも脅かしかねない
不祥事
であります。 現在、
防衛省内
では
特別防衛監察
が実施され、
真相解明
と
関係者
の処分を待っているところですが、まるで
国会
を避けるかのように、何ら途中経過の
説明
もなく、
国民
もその内容は全く知る由がありません。
稲田防衛大臣
、あなたは一体どこで何をやっているんですか。
文民統制
というなら、あなたが先頭に立って
指導力
を発揮すべきではないですか。 戦後、
自衛隊
が培ってきた
信頼
が崩れかねない事案であるという
認識
が
防衛大臣
には欠如しているのではないでしょうか。一日も早く
真相
を解明して
関係者
を処分するとともに、
国会
に報告すべきであると私は申し上げます。 今、
我が国
は
国際社会
から不安と
不信
の目で見られ始めています。国際的な
ジャーナリスト組織
による
報道
の
自由度ランキング
では、
我が国
の順位は世界百八十カ国中七十二位にまで低下、主要七カ国中最下位であります。 また、
国連
の
表現
の自由に関する
特別報告者
であるデービッド・ケイ氏は、
メディア
の
独立性
が重大な脅威にさらされていると述べ、
安倍政権
が強行
成立
させた
特定秘密保護法
の
改正
も勧告しています。 ことし一月、
文部科学省
の
組織ぐるみ
の天下り問題が明らかになりました。
政府
は、この問題が
国会
で大きく取り上げられると、
実態
の
調査
を約束しましたが、
調査
結果を報告するとしたのは三月末。つまりこれは、
予算審議
が終わるのを待って出すと宣言したということですね。実にこそくな
やり方
だと思います。しかも、全省庁を対象とした天下りの
調査
は、会期末が迫った今なお、全くナシのつぶてであります。 事実を隠蔽し、
国会
や
国民
に
うそ
をついている今の
政府
の
姿勢
は、この一件からも明らかであります。 これら
一連
の問題に共通するのは、
国会
で必要な
情報
は一切公表せず、
都合
が悪くなると数の力で筋の通らない
強行採決
を連発するという、
安倍政権
の強者の論理です。
国際社会
が
安倍政権
に向ける
不信
の目は、日に日に強まっていると言わざるを得ません。
安倍総理
、
権力
というものは、
権力者
にとって
都合
の悪いことや
不祥事
を隠すために使うのではなくて、国を信じて、
社会
の
ルール
を守り、毎日真面目に生きている
日本国民
のために使うものであるということを諭しておきたいと思います。
安倍総理
は、五月三日に開催された集会において、突然、憲法九条
改正
をぶち上げました。そして、その後の
委員会質疑
で、我が党の
委員
がその真意をただしても、一切答えようとはしませんでした。実に奇怪なことであります。 あなたは、この場では、
自民党総裁
としてではなく、
内閣総理大臣
として立っていると述べましたが、
議院内閣制
においてそのような言いわけは通用しません。 しかも、詳細については読売
新聞
を熟読してほしいなどと、
質疑者
をばかにするような
答弁
をしました。
総理大臣
が
国会答弁
を放棄し、
新聞
を読めという
態度
は、
国民
にはおごりにしか聞こえないのではないでしょうか。
我が国
には一億二千万余りの
国民
がいますが、その一部にしか購読されていない
新聞
を熟読してほしいというのは、
国民
への
説明責任
を放棄したにも等しい、許されない
態度
です。
総理
、あなたはいつから
特定新聞
の
販売責任者
になったんですか。
安倍総理
は、
自分
が気に入った
メディア
や
自分
を
批判
しない
御用新聞
はどんどん利用する一方で、
自分
を
批判
する
メディア
には徹底的に攻撃します。 かつて、戦後の
歴代総理
や、その取材を行う
マスコミ
には、
お互い
を尊重する礼儀がありました。いかなる
批判
を受けても、気に入らない記事を書かれても、
総理大臣
たるものは真摯に
対応
し、全ての
マスコミ
を原則として対等に扱うという暗黙の
ルール
があったと思います。その背景には、いずれの
メディア
に接する
国民
にも同等の
対応
を行うという考え方が底流にあったからだと思います。 大変失礼な言い方ですが、
総理
、あなたは、そうした
歴代総理
や
メディア
が維持してきたよき
関係
を無視する、新しいタイプの
総理大臣
です。そういえば、ことし一月に就任した海の向こうの大統領にも何か同じものを感じるのは私だけでしょうか。 私は、分断の
政治
、対立する
政治
を好んで行う
指導者
は一流だとは思いません。
お互い
の違いを尊重しながら調和を目指すことこそ、真のリーダーのなすべきことではないでしょうか。 今
国会
では、最も重要な課題であった二百年
ぶり
の天皇陛下の御退位について、衆参正副
議長
のもと、各
会派
が真摯な
議論
を行い、
国会
が主導して
法案成立
に至ったことは、大きな
成果
でありました。
大島議長
、川端副
議長
、
佐藤議運委員長
を初め、
関係者
には深く敬意を表します。
議院運営委員会
での閣法の
質疑
は実に六十九年
ぶり
ということであり、
附帯決議
に
女性宮家
の創設が
検討項目
として盛り込まれたことも高く評価するものであります。 なぜこのような
成果
が得られたのか、私はいろいろ考えてみました。その結果、わかったことは、
安倍総理
、あなたがいなかったからこそうまくいったのです。
官邸
が口出しをせず、
国会主導
で
議論
が進んだからこそ、円満な形で
結論
を出すことができたのではないでしょうか。
議院運営委員会
において、静かな環境で各党各
会派
がしっかり
議論
できたのは、
官邸
が横やりを入れなかったおかげだと、私は
総理
に深く感謝を申し上げます。 これは、対立をあおる
やり方
ではなくて、多少時間がかかっても、
議長
のもとであるべきコンセンサスを求める
やり方
の方が、結果的には
国民
の総意に近い
結論
を出し得るということであり、今回のことはいわば
国会
のよき先例になったというふうに私は思っております。 次に、
安倍内閣
の
閣僚
らの
資質
について、残念ながらたださなければなりません。 先ごろ、
今村雅弘復興大臣
が辞任をしました。私は、
今村大臣
からあっちの方と呼ばれた
東北
の
人間
です。明治維新以降、
東北
は、
白河以北一山
百文と軽視され続けてきました。
今村
氏の
発言
は、
東北
を軽視した
発言そのもの
であり、
被災者
の心を折る極めて残念な
発言
だったと思います。
安倍総理
、ところで、なぜ
今村
氏を
復興大臣
に
任命
したんですか。その
任命責任
は、残念ながら極めて重いと断ぜざるを得ません。
問題閣僚
は
今村
前
復興大臣
だけではありません。
山本幸三地方創生担当大臣
は、
地方
で行った講演の中で、一番のガンは
文化学芸員
と言われる
人たち
だ、一掃しなければだめだと述べましたね。
学芸員
は、その地域の歴史や
文化
、芸術を後世に伝えていく大切な役割を担っている
人たち
です。この
人たち
をガン呼ばわりし、一掃などという穏やかでない言葉を平気で使うあなたは、
大臣失格
と言わざるを得ません。 このほかにも、
共謀罪法案
を担当する
金田法務大臣
や、
我が国
の
安全保障
をつかさどる
稲田防衛大臣
など、
任命
する
安倍総理
の
資質
すら疑いたくなるような人選をなぜ行ったんでしょうか。この演壇から議場内を拝見すると、
自民党席
の上部には立派な見識を持つ先輩や
同僚議員
が数多く見られます。なぜそういう
方々
ではなく、ここにいる
人たち
がひな壇にいるんでしょうか。 もとより、
閣僚
の
任命
は
総理
の
専権事項
ですから、私ごときが口を挟むのもおこがましい限りとは思いますが、しかし、この顔ぶれを見ると、
マスコミ
がやゆするように、お
友達優先
の人事をあなたはしているのではないですか。こうした手法は、
加計学園
、
森友学園疑惑
に何か通じるものがあると私は思っています。 私
たち野党
四党は、先週、
党首会談
を行い、
安倍政権
とは厳しく対決していくことを確認し、本日ここに
内閣不信任案
を四
党共同
で
提出
しております。
安倍総理
、これ以上あなたにこの国の
かじ取り
を任せることはできません。あなたが出席する
予算委員会
は、騒然としてぎすぎすした雰囲気になります。あなたが
閣僚席
から身を乗り出してやじを飛ばす姿を
国民
が眉をひそめて見ていることを、あなたはお気づきですか。 私は、ここまで、
不信任
とすべき
理由
をさまざまな角度から
説明
してまいりました。 今
国会
、今も大きな
議題
となっている
共謀罪法案
や
加計学園
、
森友学園疑惑
に共通しているのは、
権力
を持つ者が、その
権力
をみずからの保身や親しい人のために使っているという点であります。その結果、
国民
の
基本的人権
を脅かしたり、
行政
をゆがめたり、
国民
の血税や
国有地
を不正に
特定
の
人間
に与えてしまうという問題が現実に起きているではないですか。一体、誰のために
政治
を行っているのでしょうか。そこに疑念があるからこそ、私
たち野党
はあなたに
不信任
を突きつけるのです。 世の中には、
政治
や
行政
の助けを必要とする人がたくさんおります。
権力
というものは、理不尽な思いをしていたり、光が当たらなかったり、決して顧みられない中でも頑張っている
人たち
のためにこそ使われるべきであり、そういう
方々
の
信頼
があって初めて
政治
は成り立ちます。そのような
人たち
の、本来持っている知るべき
情報
、示すべき
文書
を隠蔽していたのでは、この国の未来は開けるわけがありません。 ここにおられる
議員各位
の中に、私の訴えに何かを共有していただける方は多いと信じます。
与党
であれ
野党
であれ、一年生
議員
であれ十回生
議員
であれ、私
たち
は同じ船に乗っています。
国政
という船の
かじ取り
を任されているのは、
安倍総理
だけではないはずです。
国民
の信託を受けてここにおられる
議員諸兄
が、その与えられた任期において、立法府として厳しく行
政府
を監視する、そうした作業を与
野党
でうまく機能させてこそ、
国民
の
政治
への
信頼
を取り戻すことができるのではないですか。 そのためには、今のいびつとも言えるこの
権力
のありようをしっかりと正していかなければならないと思います。そのための
内閣不信任決議
であることを強く訴え、私の
趣旨弁明
を終わらせていただきます。 ありがとうございました。(
拍手
)
—————————————
大島理森
4
○
議長
(
大島理森
君)
討論
の通告があります。順次これを許します。
西村康稔
君。 〔
西村康稔
君
登壇
〕
西村康稔
5
○
西村康稔
君
自由民主党
の
西村康稔
でございます。 私は、
自由民主党
・
無所属
の会を代表し、ただいま
議題
となりました
安倍内閣不信任決議案
に対し、断固
反対
の
討論
を行うものであります。(
拍手
) まず、
民進党
、
共産党
、
自由党
、社民党の諸君は、
不信任
の
理由
として
国家戦略特区
における
加計学園
の
獣医学部新設
への
対応
を挙げていますが、この問題は、
平成
十九年以降、十年の長きにわたって、
愛媛
県、
今治
市が
構造改革特区
として申請しながら実現しなかったものを、
安倍総理
の強いリーダーシップで、まさに
岩盤規制
をくりぬき、実現したものであります。
安倍総理
が強く指示したのは、まさにこの
岩盤規制
の
改革
であり、
私物化
など全く的外れな
指摘
であります。 この点、昨夜、
国家戦略特区諮問会議
の
民間議員
五名の
方々
が緊急記者会見し、
政策判断
、
規制改革
の
プロセス
には一点の曇りもないと明言されました。
ルール
と
手続
に厳正にのっとったこの決定の、一体どこに
不信任
に値するような瑕疵があったというのでありましょうか。 そもそも、
今治
市の
獣医学部誘致
は、
平成
十九年に最初の
提案
がなされて以降、
自民党政権下
ではずっと
対応不可
とされていたものが、
民主党政権下
で、
平成
二十二年度中を目途に速やかに
検討
と前向きに格上げされたものであります。また、昨年四月には
民進党
の
高井崇志議員
が
国会
で質問するなど、
民進党
が進めてきた問題であります。 それにもかかわらず、
安倍総理
があたかも関与していたかのような
印象
をつくり出し、みずからも進めてきたにもかかわらず、全く手のひらを返し、知らぬふりして
政権攻撃
に血眼になる、このような無責任かつ無節操な
姿勢
が許されるはずはありません。 さらに、
民進党
は
国家戦略特区
を廃止する
法案
を
参議院
に
提出
しました。あいた口が塞がりません。
規制改革
に逆行し、
日本経済
を停滞せしめる天下の愚策で、何かといえば
改革
を唱える
民進党
の
姿勢
がまさにポーズだけの偽りの姿であることを示すものであります。 今まさに第四次
産業革命
を迎え、
自動運転
、
人工知能
、
フィンテック
と、さまざまな新しい挑戦を
国家戦略特区
で実践しながら進めていくべきこのときに、廃案など到底考えられないわけであります。古い
社会
にしがみつき、
既得権益
を守ろうとする
民進党
の姿。本当に情けない。
改革
の
姿勢
など、みじんもないわけであります。
総理
は、先週、
文科省
の
文書
の
徹底調査
を速やかに実施するよう
松野文科大臣
に指示されました。
手続
に何の不正も、一点の曇りもなかったことを証明するためにも、
松野大臣
におかれては、これまでも真摯に丁寧に
対応
してきておられますが、さらに徹底した厳正な
調査
を行い、速やかに結果を公表し、丁寧に
説明
をしていただきたいと思います。 大義のない
不信任
案
提出
は、単なる
審議
引き延ばしにすぎません。
政府
は、
国民
生活に必要な法律案を
提案
しています。そして、限られた会期の中でこれを
議論
し、
国会
の
ルール
に基づいて採決を行うことが私
たち
立法府の責務であります。いたずらに
審議
を引き延ばす行為は言語道断であります。
参議院法務委員会
では、
テロ等準備罪
の
審議
をわずか二日間しかしていないにもかかわらず、一部の
野党
が
委員
長解任
決議案
を出し、
委員会
を散会させました。さらに十三日には、まだ採決の
提案
をしていないにもかかわらず、
野党
議員
の
審議
の途中でありながら、それを打ち切り、法務大臣問責
決議案
を出してきました。
与党
としては十分な
審議
を積み重ねていこうとしていたやさき、
野党
みずからが
委員会
の
審議
をとめてしまったのであります。昨日午前中は、参考人
質疑
も行い、丁寧に
審議
を進めてきているのに、
野党
は一体何をやりたいんでしょうか。 世界では、ことしに入って六十回もの
テロ
事案が発生しております。国際的な
テロ
集団のネットワークも言われる中で、二〇一九年ラグビーワールドカップ、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック
、こうした開催を控え、
野党
諸君はもっと現実を直視する必要があるのではないでしょうか。
テロ
を含む組織犯罪を未然に防止し、これと闘うため、世界各国と連携をし、国際協力や捜査
情報
の共有を可能とする
TOC条約
の締結は急務であり、そのために
テロ等準備罪
の早期
成立
は必要不可欠なのであります。 普通に生活している一般人の
方々
は対象にはなりません。監視の対象にも捜査の対象にもならないんです。捜査の方法も今と何も変わりません。(
発言
する者あり)
大島理森
6
○
議長
(
大島理森
君) 御静粛に。
西村康稔
7
○
西村康稔
君(続) このことは
安倍総理
や
金田法務大臣
が何度も
答弁
しているにもかかわらず、
野党
は一般人が対象になると喧伝し、
国民
が萎縮すると主張しますが、むしろ、いたずらに不安をあおり、
国民
の言動を萎縮させようとしているのはあなた
たち
なんです。
民進党
の蓮舫代表は、
政府
は一度、廃案にし、立ちどまって何が必要か考えるべきだと言われましたが、現実を直視しているからこそ、今回の
テロ等準備罪
が必要なのであります。 我々
与党
は、大局を見失うことなく、責任と使命感を持って、
国民
の命と暮らしを守り抜く決意であります。
野党
諸君は、半年前の十二月、臨時
国会
でも
内閣不信任案
を
提出
しました。その際、我が党の林幹事長代理は、
反対
討論
の中で、
国民
のために建設的な対案づくりをなさったらどうかと
提案
したはずであります。 立法府は、
国民
の負託を受け、現行制度で
対応
できない法律や制度を時代に合った新しいものに変えていくことが仕事であります。憲法もしかりです。そのために与
野党
で建設的な
議論
を行うべきであり、
野党
諸君は、
批判
に明け暮れるだけではなく、少しはそうした責任を果たそうと前向きな努力をしてみたらどうでしょうか。 この
国会
で党首
討論
は一度も開かれておりません。前代未聞であります。
野党
は形だけ党首
討論
を求めてきました。実際には、終盤
国会
に向け、
自民党
から再三開催を呼びかけたにもかかわらず、見向きもせず、一度も応じることなく、結局口先だけなのであります。
民進党
は、蓮舫代表が出たくないのか、あるいは周りが出したくないのか、いずれにしても、
内閣不信任案
を出すなら、まずは党首
討論
で
議論
したらどうですか。むやみに
総理
出席の集中
審議
を求め、朝から晩まで同じような
批判
、質問を繰り返す、そればかりであります。
安倍総理
初め
閣僚
は、めげることなく一つ一つ誠実に
対応
し、
説明責任
を果たしてきているところであります。 そもそも日本の
総理大臣
の
国会
出席日数は他の先進国に比べ格段に多く、これを減らすために党首
討論
を開く、そういう
趣旨
であったと理解をしております。こんなパフォーマンスの
不信任
案を出すより、正々堂々と党首
討論
を開き、あわせて、
総理
の
国会
出席日数を含め、ともに
国会
改革
を進め、建設的な
議論
をしようではありませんか。 以下、
安倍内閣
がいかに
国民
の負託に応え、実績を上げてきたのか、簡潔に申し述べます。 まず、北朝鮮は、ことしに入って九回もの弾道ミサイル発射を行い、
国際社会
を挑発し、威嚇し続けています。ミサイル開発は新たな脅威の段階に入ったと言われ、
国民
の生命財産が脅かされている
状況
です。 北朝鮮問題は国際的に最優先の課題であり、イタリアで行われたG7サミットにおいて
安倍総理
が主導的役割を果たされたことは、
国内
外ともに広く知れ渡っている事実であります。
安倍総理
は、
総理
就任から延べ百十九もの国や地域を訪れ、首脳会談は五百八十回に上ります。各国の首脳が
安倍総理
を頼りにしてきているのであります。
我が国
の
総理大臣
が
国際社会
で
発言
力を増すことは大きな国益であり、
安倍総理
にはこれからも地球儀を俯瞰する外交を力強く展開し、
我が国
の存在感を高めていただきたいと思います。
与党
は、
総理
が思う存分に外交を展開できるよう全面的にバックアップしてまいります。 特に、北朝鮮問題が緊迫する中で、近隣諸国との
関係
、連携は大変重要であります。我が党の二階幹事長は、中国、韓国とのかけ橋となり、先月、今月と
総理
特使として両国首脳と会談いたしました。私
自身
も、二階幹事長とともに韓国を訪れ、文在寅大統領との会談に同席をいたしました。大統領から、しっかりと日本と連携したい、未来志向で協力したいとの話を伺いました。今後行われるであろう日韓首脳会談に向け、大変よい会談であったと率直に感じたところでございます。 ことしは日中国交正常化四十五年、来年は日中平和友好条約四十年、韓国も新大統領が誕生し、まさに両国との
関係
改善、強化のチャンスの年を迎えております。難しい課題もありますが、
安倍総理
におかれては、アジア地域の平和と安定のため、これまで以上に胸襟を開き、率直な対話を進めていただきたいと思います。 アベノミクスは五年目に入りました。この四年半の取り組みにより、雇用と所得環境の改善が大幅に改善したことは誰の目にも明らかであります。名目GDPは過去最高の水準です。有効求人倍率は四十三年
ぶり
に一・四八となり、全ての都道府県で一を上回る状態が続いています。今後もぶれることなく経済最優先で取り組み、
日本経済
を新たな成長軌道に乗せていかなければなりません。
安倍内閣
は、最大の景気対策として、補正
予算
と本
予算
を早期に
成立
、実施することができました。本
予算
は過去最大の約九十七・五兆円。経済成長と財政再建を両立する
予算
であります。 成長の果実を弱い立場の
方々
に再分配する
政策
もしっかりと充実させています。一億総活躍の実現に重点配分し、介護職員の
皆さん
には、経験などに応じ昇給する仕組みをつくり、月額平均一万円相当の改善を行いました。保育士の
方々
には、おおむね経験三年以上で月五千円、七年以上で月四万円の加算を行い、加えて、全ての保育士の
皆さん
に二%の処遇改善を行いました。これにより、政権交代後、合計で一〇%の改善が実現することができました。いずれも、財源を確保しながら、民主党政権とは比べ物にならない処遇改善を実現しているのであります。 また、意欲と能力のある学生が経済的事情で高等教育への進学を断念せざるを得ないケースは国家の損失であります。私
自身
も奨学金をいただいて大学に進学させていただきました。教育を未来への投資と捉える視点が大事であります。今般、給付型奨学金制度を創設したことは、内外に高く評価されています。 経済の好循環実現に向けた政労使合意も、長時間労働の是正の合意も、経済界の
皆さん
と、
民進党
の支持母体である連合の御協力のもと、実現することができたのであります。今後、
法案
を準備し、働き方
改革
をしっかりと実現していくのが
安倍内閣
であります。 誰もにチャンスがあり、活躍できる一億総活躍
社会
を実現し、成長と分配の好循環を強化することが
安倍内閣
の経済
政策
であります。しっかりと結果を出し続けてきていることは言うまでもありません。そのことが、結果として歴代三位の在任
期間
につながっているのであります。引き続き、
安倍総理
におかれては、謙虚に丁寧に、一つ一つ
政策
を着実に実行していただければと思います。
政治
の安定を図り、日本の平和と繁栄をしっかり実現し続けるために、
批判
するためだけの
野党
の
不信任
案に対し、毅然として否決していただきますよう強くお願い申し上げ、私の
反対
討論
を終わります。(
拍手
)
大島理森
8
○
議長
(
大島理森
君) 泉健太君。 〔泉健太君
登壇
〕
泉健太
9
○泉健太君
民進党
の泉健太です。
民進党
・
無所属クラブ
を代表し、憲法六十九条に基づき
提出
された
内閣不信任決議
案に賛成の立場で
討論
をいたします。(
拍手
)
民進党
が
不信任
案を
提出
したその最大の
理由
は、
安倍内閣
と
与党
の目に余る
国民
軽視、
国会
軽視の姿にあります。
民主主義
と独裁国の違いは、
民主主義
では、まず投票して、その後で命令を聞くが、独裁国では投票する無駄が省かれているということである。米国の作家チャールズ・ブコウスキーの言葉のとおりの出来事が、まさに
参議院
で行われようとしている
法務委員会
の採決飛ばしではないでしょうか。 このような行為が
与党
によって悪びれもなく行われる、この一つをとっても十分
不信任
に値する、そう申し上げねばなりません。 しかし、それだけではありません。以下、
不信任
の
理由
を申し上げます。 まず第一の
理由
、それは、
真相
究明に対する
安倍内閣
の極めて不誠実な
姿勢
にあります。 私
たち
国民
は、
行政
は公正、透明であるものと信じています。しかし、どうやらこの政権は、さまざまに動き回る
総理
夫妻と仲よくなって、その名前を使えば、
行政
が取り計らってくれる国になってしまったと
国民
が感じているのではないでしょうか。
疑惑
は
調査
されず、
情報
公開もされず、
政府
・
与党
は資料隠しと
調査
拒否を貫いています。 森友問題で
総理
は当初どう言っていたか。私や妻が
関係
したということになれば、まさに私は、それはもう間違いなく
総理大臣
も
国会議員
もやめるということははっきりと申し上げておきたいと力説をしていたのであります。
籠池
氏が、瑞穂の国記念小学院開設に向け
国有地
を購入する際、
総理
や
総理
夫人
の名前を出した。すると、近畿財務局、国交省、
大阪
府からの提示は鑑定価格の九割引きでした。
安倍
昭恵夫人
が
名誉校長
を務められていたことからしても、
関係
性は歴然であります。これだけの証言や証拠が並べられたなら、
安倍内閣
は、みずから積極的に、
昭恵夫人
や当時の
財務省
理財局長、近畿財務局長らの
証人喚問
に応じ、
財務省
には
森友学園
との交渉記録の廃棄をやめさせ、
情報
開示をするよう命じるべきでした。それを、そんたく
行政
の有無を究明せず、
政府
への
国民
の
信頼
を大きく損ねたのであります。 そして、
加計学園
問題。 真面目に詳細な資料をそろえた京都産業大学の申請は、あっさりと門前払いされました。本当にひどいことであります。その一方で、
総理
の親友が
理事長
を務める
加計学園
は、たった二枚の資料で獣医学部の新設が認められました。京都産業大学も
総理
と友達づき合いをしていればよかったのでしょうか。日本はそんな国だったのでしょうか。 獣医学部は全国十六大学。その定員は九百三十名です。
政府
は、その約二割に相当する百六十名もの新設枠を一挙に
加計学園
のみに振り向けました。そして、
疑惑
が深まる中、
官邸
の
最高レベル
が言っている、
総理
の御意向との
文書
が見つかり、前文部科学事務次官までが、在職中に示された実在する
文書
である旨の証言をしました。しかし、
菅官房長官
や
松野文科大臣
は、信憑性も定かではない、全く
怪文書
みたいと言い放ち、
野党
と
国民
が求める
調査
を拒否したのであります。 さすがに世論の
批判
に押され、
安倍内閣
は
文科省
の追加
調査
を渋々行っておりますが、それも
内閣
府への
調査
については頬かむりをしたまま。なぜそこまで隠すのか。見識のあった前任の石破大臣をすげかえてまでのこの選定劇に、
国民
が疑問と
不信
を抱くのは当然のことであります。だからこそ、徹底的な
調査
と
情報
開示こそが必要なのであります。
情報
隠蔽
内閣
は去るべし、そう言わざるを得ません。 ちなみに、南スーダン
日報
問題でも、当初、
日報
は存在しないとしていたものが、組織内で隠蔽と虚偽報告が行われていた
疑惑
が強まりました。しかし、稲田大臣は、雲行きが怪しくなると
特別防衛監察
を行うと発表、事実上、
国会
会期中の
真相
究明を先送りしております。
安倍内閣
は、政権に不利な
情報
は徹底的に嫌う、だから、役人は
情報
を隠蔽せざるを得ない。この悪循環こそが
我が国
政府職員
のやる気をそぎ、
行政
組織を腐らせているのではないでしょうか。今こそ、我々
国会
がそれを阻止すべきなのであります。
不信任
の第二の
理由
は、めちゃくちゃな
共謀罪法案
の進め方です。 私
たち
民進党
は、この
安倍政権
のもとでも、
国民
のためになる
法案
には賛成してまいりました。だから、今
国会
でも、本
会議
採決を行った
法案
の七八%には賛成してきたのであります。また、
総理
の外交出張にも極力協力もしてまいりました。しかし、
国民
を欺き、
国民
の自由を縛る
法案
には明確に
反対
をする、危険性を
国民
に伝える、我々にはその責任があります。
テロ対策
ではない
法案
を
テロ等準備罪
と偽ったこと、そして、組織的犯罪集団を見つけ共謀を立証するためには一般
国民
のメールやSNSの内容を監視せざるを得ないのに、そのことをごまかし続けていること、本来の
テロ対策
は、入管、税関、危険物の管理、空港の手荷物検査などの体制を強化することにあるにもかかわらずその
予算
は確保していないこと、極めて不誠実です。 市民の
表現
を萎縮させ、多様な意見を抑圧する
法案
を無理やり
成立
させようという政権では、
民主主義
は守れなくなります。 また、
政府
の
答弁
も全くひどいものでした。 特に、
金田法務大臣
は、
答弁
をすぐ刑事局長に委ねたり、ペーパーを棒読みした上で質問内容を忘れてしまったり、官僚の耳打ちをそのまま
答弁
してみたり、判例がないのにあるかのように
答弁
したり、あげくの果てには、みずからの頭脳が
対応
できないことを認めたり、何と素直な大臣なのでしょうか。
質疑
を充実させるというなら、なぜ金田大臣そのものを交代させなかったのか。大臣の留任は、
安倍内閣
の
国会対応
の軽さを物語っております。 また、与
野党
で誠実に取り決められていた過去の申し合わせ事項を
与党
は次々とほごにいたしました。
質疑者
の……(
発言
する者あり)どっちがだとはどういうことでしょうか。宮川さんですか。違いますね。それは事実ではありません。
大島理森
10
○
議長
(
大島理森
君) 進めてください。
泉健太
11
○泉健太君(続) よく
安倍総理
も人の名前を名指しして
質疑
をされますね。 与
野党
で誠実に取り決められた申し合わせ事項を
与党
は次々とほごにしました。
質疑者
の要請がないままに
政府
参考人を出席させ、慣例で認められてきた
質疑者
の資料配付を
与党側
が阻止する、こういったことは数の横暴にほかなりません。大変情けない。良識のない数の暴挙に断固抗議をしたいと思います。
不信任
の第三の
理由
は、
安倍内閣
の経済財政運営です。 アベノミクスの現実は、経済成長率が何よりも物語っています。 二〇一六年は、実質一・二%、名目一・一%、直近の二〇一七年一—三月期も、年率換算では実質一・〇、名目ではマイナス一・二という惨たんたる数字であります。二%の成長も名目GDP六百兆円への道筋も全く見えません。 成長戦略も一向に
成果
が上がりません。
総理
は一月の施政方針演説で、イノベーションを次々と生み出すための
規制改革
、
安倍内閣
は三本目の矢を次々と打ち続けますと大見えを切りながら、結局は、先ほどの西村
議員
の御
指摘
のとおり、
総理
のリーダーシップでお友達だけが通る小さな穴があいただけ。友達ではない事業者にとっては、相変わらず規制や
手続
の高い壁がそびえ立っております。 また、日本のビジネス環境を二〇二〇年までに先進国中三位にすると掲げながら、いまだに二十六位であります。 二〇二〇年度の基礎的財政収支黒字化目標の達成も不可能なことは明白です。
安倍内閣
のエンジンが空吹かしでしかないことは誰の目にも明らかであります。
不信任
の第四の
理由
は、一億総活躍
社会
の失敗です。 保育士の処遇改善では、月額五万円引き上げを目指す我が党案に対し、
政府
案は、全ての職員を対象に行う処遇改善はわずか二%、月額六千円程度にすぎません。全産業平均との賃金差を埋めるためには全く不十分です。 さらに、
平成
二十九年度末には待機児童ゼロ、これも、つい先日、三年も先送りをされてしまいました。 働き方
改革
も、長時間労働規制を打ち出しながら残業代ゼロ
法案
を掲げており、完全に矛盾しております。 そして、介護保険法では、
国民
への
説明
が不十分なまま負担割合の引き上げを行いました。介護サービスの利用を控え、介護離職者がふえかねず、介護離職ゼロにも完全に逆行します。
国民
生活の
実態
をわかっていない政権には、やはり去ってもらわなければなりません。 各
閣僚
についても申し上げます。 隠蔽
内閣
を取り仕切り、
人格攻撃
まで行う
官房長官
。それに従うだけの文科大臣と
地方
創生担当大臣。
地方
創生担当大臣においては、一番のガンは
文化学芸員
、この連中を一掃しないとだめと事実誤認の不見識な
発言
をし、ひんしゅくを買ったことも思い出されます。 そして、省内を掌握できず、右往左往し続けた
防衛大臣
。
森友学園
問題で、弁護したことはないと強弁しながら、結局撤回し、謝罪に追い込まれた。また、やめたとはいえ、前
復興大臣
は、自主避難者に対し、本人の責任と
発言
、東日本大震災については、まだ
東北
だからよかったと暴言を連発しました。法務大臣については、もう繰り返しません。 そして、
安倍総理
自身
が最大の問題であります。 とどまりを知らないお友達優遇
政治
、
我が国
を監視
社会
へと変容させる
姿勢
、経済財政運営の失敗をも認めない
姿勢
は、
我が国
の
民主主義
と経済的繁栄を破壊しかねない危険なものであります。
国会
では、
質疑者
にやじを飛ばし、
野党
のせい、
印象操作
と連発。そして、読売
新聞
を熟読していただいてと、一国の
総理
として、もはや増長の域を超えている。
自民党
の
皆さん
、私は、
皆さん
の中からこそ、
我が国
を救うため、
安倍内閣
を打倒する声が上がるべきだと思っております。(
発言
する者あり)堀井さん、うるさいやじはやめてください。 絶対的な
権力
は絶対的に腐敗する。イギリスの
政治
家ジョン・アクトンが
指摘
したとおりであります。 以上を申し上げ、私の
不信任
案への賛成
討論
といたします。(
拍手
)
大島理森
12
○
議長
(
大島理森
君) 伊藤渉君。 〔伊藤渉君
登壇
〕
伊藤渉
13
○伊藤渉君 公明党の伊藤渉です。 私は、公明党を代表して、ただいま
議題
となりました
内閣不信任決議
案に対し、断固
反対
の立場から
討論
を行います。(
拍手
) まず冒頭、一部
野党
の皆様に申し上げたい。 残念ながら、本質的には
国会
審議
を遅延させることが目的かのごとき
内閣不信任決議
案を
提出
し、今、こうして、このような時間に衆議院本
会議
場にいること自体に、何のむなしさも感じないのでしょうか。 今
国会
最大の焦点と言われた、いわゆる
テロ等準備罪
を新設する
法案
審議
は、
参議院
において大詰めを迎えております。
国民
の生命と財産を守るため、
審議
を尽くし、決めるべきときには決めるのが
政治
の役割であるにもかかわらず、ただ
審議
を引き延ばすためだけの空疎な
やり方
に、
国民
の理解が得られるとは到底思えません。 今
国会
を振り返ってみますと、第二次
安倍政権
発足後四度目の本格的な
予算
編成となる
平成
二十九年度
予算
を、
政府
・
与党
は速やかに
成立
させました。今年度
予算
には、公明党の強い主張により、経済的に特に厳しい学生を対象に先行実施する給付型奨学金の創設や、保育の受け皿確保、保育士や介護従事者の処遇改善など、一億総活躍
社会
の実現に向けた
予算
が数多く盛り込まれております。 中でも、長年公明党が主張を続けてきた給付型奨学金の創設が実現したことは、日本の教育
政策
に新たな歴史を刻む重要な一歩であり、学びたいと願う子供
たち
が、家庭などの事情によらず、十分な教育の機会を得ることは、貧困の連鎖を断つなど、最大の若者支援であるとともに、未来への投資に積極的に取り組む自公連立政権の
政治
姿勢
を端的にあらわすものであります。 働き方
改革
も着実に進めています。 長時間労働は、働く方の健康を損ねるだけでなく、育児、介護と仕事の両立や、女性の活躍を妨げる大きな要因の一つでもあります。これを正しく是正し、多様なライフスタイルを可能にし、ひいては生産性向上につなげていくことができます。 さらに、非正規労働者の正社員転換や待遇改善を強力に促進するためのキャリアアップ助成金が大幅に拡充されるなど、同一労働同一賃金の実現に向けた取り組みもスタートをさせました。 こうした取り組みを含めた自公連立政権の経済財政運営により、二十年近く続いたデフレ
状況
を転換。四年連続で賃上げ率二%を確保、有効求人倍率も全ての都道府県で一倍を超える二十六年
ぶり
の高水準が続くなど、雇用・所得環境は大きく改善しています。この四年間で就業者が百七十万人増加し、正規雇用者も
平成
二十七年から二年連続で増加をし、合計七十七万人ふえております。 また、衆議院の一票の格差是正と定数を十削減する公職選挙法を
成立
させ、衆議院の定数は実に戦後最少の四百六十五とするなどなど、
安倍政権
による果断な
政策
実現により、今通常
国会
においても、
国民
的関心の高い諸施策を大きく前進させたと確信をいたします。 一方、一部
野党
の
国会対応
はいかがであったか。 本年二月、
大阪
市の学校法人
森友学園
へ
国有地
が評価額よりも大幅に安く
売却
されたと一部
マスコミ
が
報道
。
安倍総理
が
森友学園
に不当な利益誘導を行ったのではないかと主張する一部
野党
が、執拗な追及を展開しました。しかし、
証人喚問
等を通しての客観的な事実を裏づける証言は得られず、
野党
の追及は影を潜めていきました。 また、四月以降、学校法人
加計学園
が
政府
の
国家戦略特区
制度を使って
愛媛
県
今治
市に獣医学部を新設することに関し、同学園の
理事長
は
総理
と旧知の仲であり、
設置
決定にこうした
関係
が影響したのではないか、選考をめぐり、
総理
の意向とする担当者間の
やりとり
を記した
文書
の存在や証言をめぐる
報道
が過熱したことと相まって、特区指定をめぐる
政策
決定に瑕疵があったのではないかと、一部
野党
は質問を集中させました。 私は、
国会
審議
を通じて
国民
の疑念を晴らすべく追及を行うこと自体を否定するつもりは毛頭ありません。 しかし、今
国会
開会当初には、私の記憶が正しければ、
提案
型で
国会
論戦に挑むと言っていた一部
野党
の姿は影を潜め、
報道
を追い風に、あるいは
報道
に乗せられて、本質とは違う政権
批判
のためにする
批判
ばかりを繰り返す姿は、余りに非生産的で、ますます
国民
の
信頼
を損ねるのではないかと危惧をいたします。 そもそも、
国家戦略特区
は、
総理
のリーダーシップのもと、既得権を持つ者が新規参入を制限させるために設けた
岩盤規制
を突破すべく、特区内で先行的に参入制限をなくし、
我が国
の競争力を強化していくために
設置
されるものです。 特区の決定については、有識者
会議
で
検討
を行った後、
総理
の指示を受けつつ
関係
省庁間で折衝を行い、詳細が決められるものであり、
関係
省庁間でちょうちょうはっしの
やりとり
を行うことは何ら不思議ではありません。 今回の
一連
の経過について、有識者
会議
メンバーが行った記者会見においても、
総理
から獣医学部の新設を特に推進してほしいとの要請は一切なかった、加計ありきの
検討
がなされたとの
指摘
は事実に反する、
政策判断
と決定
プロセス
は全て正当であり、何らかの意向でゆがめられた事実はない、今回の
一連
の経過によって今後の岩盤
規制改革
が阻まれることを強く危惧すると、怒りを持って反論をされております。 その上、信じがたいことに、
民進党
にあっては
国家戦略特区
停止
法案
まで
提出
する始末。 民主党政権時代の官僚主導から
政治
主導へとのスローガンはまやかしだったのでしょうか。
政治
主導を放棄する
民進党
に、
岩盤規制
を打ち破る
規制改革
は不可能であることは明確になりました。 五月二十八日、
安倍総理
の在任日数が第一次
安倍内閣
を含めて千九百八十一日となり、戦後三位の長期政権となりました。ここまでるる申し上げた一部
野党
の
政治
姿勢
を見るに、
国民
の皆様がその一部
野党
にこの国の
かじ取り
を任せられないと思う気持ちは容易に想像ができます。 もちろん、自公連立政権が
国民
の
信頼
を得ている
理由
は、一部
野党
諸氏の力量不足によるものだけでは決してありません。
国民
の疑念に対し、ちゅうちょなくその解明に取り組み、
国民
生活の向上と
国際社会
の安定に向け、積極果敢に取り組んできたからであります。 自公連立政権が再始動してから五年、再び政権を担う機会を
国民
から与えていただいた原点を我々は忘れることなく、より一層、高い緊張感を持って
政権運営
に取り組んでいこうではありませんか。 そして、安定した政権基盤のもと、さらに力強く、未来の日本をつくる人への投資を
政策
の柱に据え、諸課題を乗り越え、一人一人が輝き、活躍できる
社会
を何としてもつくり上げていこうではありませんか。 そのためにも、一刻も早くこの理不尽きわまりない本
決議案
を否決すべく、断固
反対
することを申し上げ、私の
討論
を終わります。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
)
大島理森
14
○
議長
(
大島理森
君) 志位和夫君。 〔志位和夫君
登壇
〕
志位和夫
15
○志位和夫君 私は、
日本共産党
を代表して、
安倍内閣不信任決議案
への賛成
討論
を行います。(
拍手
) まず、
中間報告
による
審議
の一方的打ち切りという乱暴きわまる方法で
共謀罪法案
を強行しようとしている
安倍政権
に対して、満身の怒りを込めて抗議するものです。
安倍政権
は一昨年九月の安保法制、戦争法の強行を境に、憲法を無視し、民意を無視した暴走
政治
に全く歯どめがなくなってしまっています。
国会
での数の力に慢心し、
国政
を
私物化
し、目を覆うばかりのモラル崩壊が進んでいます。もはや、この
内閣
に
我が国
の
国政
を担う資格はありません。
不信任
の
理由
は数多くありますが、以下三点に絞って具体的に述べます。
不信任
の第一の
理由
は、憲法違反の
共謀罪法案
を強行しようとしていることであります。 この
法案
の最大の問題は、何を考え、何を合意したかが処罰の対象となる、心の中、内心を処罰するということです。それは、具体的な行為があって初めて処罰するという刑法の大原則を根本から覆すものです。思想や内心の自由を絶対に侵してはならないと定めている憲法十九条に反する違憲立法と言わなければなりません。
政府
は、
共謀罪法案
をごり押しするために、
国民
を欺く
うそ
を幾つも重ねてきました。 一つは、
テロ対策
という
うそ
であります。
政府
は
国際組織犯罪防止条約
の批准のためと言いますが、この条約はマフィアなど経済犯罪に
対応
するためのものであり、
テロ対策
の条約ではありません。このことは、この条約を締結するための
国連
立法ガイドを作成したニコス・パッサス教授が、条約の目的は
テロ対策
ではないと断言していることからも明らかです。 大体、日本
政府
自身
が条約の起草過程で、
テロ
リズムは本条約の対象にすべきではないと主張していたではありませんか。 いま一つは、一般人は対象とならないという
うそ
であります。
参議院
の
審議
で、
政府
は、環境保護団体や
人権
保護団体を隠れみのとした場合には処罰されることがあり得ると言い出しました。さらに、組織的犯罪集団の構成員ではない周辺者が処罰されることがあると言い出しました。しかし、隠れみのかどうか、周辺者かどうかを判断するのは誰か。捜査機関ではないですか。どうやって判断するのか。広く一般市民を日常的に監視することになるではありませんか。 大体、
質疑
の中で
政府
は、岐阜県大垣署による市民監視事件、風力発電所に
反対
する市民運動を監視し、
情報
を中部電力に流していた事件について、謝罪も反省もせず、適正な職務だったと開き直っています。既に行われている市民監視を適正と開き直っている
政府
が、一般人は対象にならないと言って、一体誰が信用するでしょうか。 五月十八日、
国連
人権
理事会が
任命
した
特別報告者
ジョセフ・ケナタッチ氏から、
共謀罪法案
が
プライバシー
権や
表現
の自由への過度の制限になると強く
懸念
する書簡が
安倍総理
に届けられました。ところが、日本
政府
は、ケナタッチ氏から寄せられた質問に一切答えないまま、強く抗議するという問答無用の
態度
をとりました。 日本
政府
は、
国連
人権
理事会の理事国に立候補した際に、
特別報告者
との建設的な対話を公約したはずです。国際公約をほごにしてはばからない
安倍政権
の
態度
は、世界の恥と言うほかないではありませんか。
共謀罪法案
をめぐって、かつての治安維持法の再来になるとの危惧が強く寄せられています。それは決して杞憂ではありません。
金田法務大臣
は、治安維持法について、適法に制定され、適法に執行されたと言い放ちました。
安倍政権
に問いたい。それならば、治安維持法による弾圧、拷問で犠牲になった多くの人々、作家の小林多喜二の虐殺も哲学者の三木清の獄死も適法だと言うのか。 このような勢力に
共謀罪法案
を与えるわけには断じていきません。
共謀罪法案
は廃案にするしかありません。
国民
を
うそ
で欺き、
国際社会
からの
批判
に耳をかさず、憲法違反の
共謀罪法案
を強行しようとする
安倍政権
に日本の
かじ取り
をする資格はありません。速やかに退陣すべきであります。
不信任
の第二の
理由
は、
安倍政権
が、
森友疑惑
、加計
疑惑
、
権力
による
国政
の
私物化
の二つの重大問題への関与の
疑惑
を隠蔽し続けていることであります。
森友疑惑
の核心、八億円もの
国有地
の
値引き
がどうして行われたかをめぐって、
総理
夫人
の昭恵氏の関与の
疑惑
が極めて濃厚になりました。にもかかわらず、
総理
は、昭恵氏の
証人喚問
を拒否する許しがたい
態度
をとり続けています。 それに加えて、加計
疑惑
が大問題になっています。
疑惑
の核心は、
総理
が腹心の友と呼ぶ
加計学園理事
長との
関係
によって、公平公正であるべき
行政
がゆがめられたのではないかということにあります。問題は、
岩盤規制
の是非一般ではありません。
岩盤規制
に穴をあけると称してあけた穴が
加計学園
にしか通れない特別の穴であったことが問題となっているのであります。
総理
の御意向、
官邸
の
最高レベル
が言っていると明記された
文書
が明るみに出され、
前川喜平
前文部科学事務次官が
文書
は省内で共有されていたと証言し、
疑惑
はいよいよ決定的になりました。にもかかわらず、
安倍政権
のとった
態度
は、
文書
を
怪文書
呼ばわりし、
前川
氏に対する卑劣な
人格攻撃
を行うということでした。 追い詰められた
政府
は、加計
文書
の追加
調査
をすると表明しましたが、その結果はいまだに発表されていません。
総理
は
徹底調査
を指示したと言いますが、
文書
を隠蔽し続けたことへの反省もなく、まともな
調査
ができるわけはありません。 大体、
徹底調査
といいながら、なぜ圧力をかけた側の
内閣
府の
調査
を拒否するのか、なぜ
前川
氏の
証人喚問
を拒否し続けるのか、
説明
がつかないではありませんか。
国会
質疑
における
安倍総理
の
態度
は余りにもひどいものでした。やじがあれば、静かにしろと、延々と時間を潰す。そのくせ自席から、反論させろよ、いいかげんなことばかり言うんじゃないとやじるという
ルール
違反を繰り返す。
都合
の悪い質問には、
印象操作
と言って答えない。
野党
議員
の質問に興奮して、恫喝まがいの
答弁
を行う。 余りにも傲慢不遜。一国の首相としての品位もなければ、品性もありません。こうした
態度
一つとっても、
総理
失格と言わなければなりません。 ある識者が、今、日本で真実という価値が脅かされている、真実を共有しなければデモクラシーは
成立
しないと
発言
しておられましたが、全く同感であります。赤信号を青と言え、あったことをなかったことにしろ、このようなことの横行を許すならば、およそ民主
政治
は成り立たないではありませんか。
安倍政権
が破壊しようとしているのは、まさに真実という価値だということを私は厳しく
指摘
しなければなりません。
国政
は、
安倍総理
とそのお友達の私物では断じてありません。そして、
安倍総理
は、森友、加計
疑惑
のどちらについても、
自分
が関与していたら
総理
をやめると約束していたことを忘れてはなりません。
疑惑
解明にふたをする
態度
をとり続ける
安倍総理
に、もはや
総理
の資格はありません。私
たち
は、
真相
の徹底究明を引き続き強く求めるものであります。
不信任
の第三の
理由
は、
安倍総理
が憲法九条改定に手をつけようとしていることにあります。 五月三日、
総理
は、憲法九条を改定して
自衛隊
を明記する、二〇二〇年までには施行すると宣言しました。 大体、
内閣総理大臣
が、こうもあからさまな憲法改定を、期限まで決めて宣言することが許されるでしょうか。
総理
は、
自民党総裁
としての
発言
であって、
総理
と総裁は違うと弁明していますが、そのような使い分けは絶対に通用するものではありません。
総理
の
発言
は、全ての公務員に憲法を尊重し擁護する義務を課した憲法九十九条に反する、憲法違反の
発言
と言わねばなりません。
総理
は、九条一項、二項を残しつつ、
自衛隊
を明文で書き込むと述べています。これは、単に存在する
自衛隊
を憲法上追認することにとどまりません。文字どおり、無制限の海外での武力行使を可能にすることになります。
政府
は、
自衛隊
を合憲としたものの、九条二項の制約から、それを、自衛のための必要最小限度の実力組織であって、戦力に当たらないと
説明
してきました。戦力に当たらないことを建前としたため、海外派兵、集団的自衛権行使、
国連
軍への参加はできないとしてきました。 安保法制、戦争法によって、集団的自衛権行使の大きな穴があけられましたが、それでも
政府
は、それを限定的だと
説明
し、武力行使を目的にした海外派兵はできないという建前を続けざるを得ませんでした。 九条二項は、安保法制、戦争法をも縛る力となって働いているのであります。 ところが、別の項目を立てて
自衛隊
が明記されたら、どうなるでしょうか。たとえ九条二項が残されたとしても、それが死
文化
、空
文化
されてしまいます。なぜなら、別の項目で
自衛隊
の存在
理由
が書かれれば、それがひとり歩きし、
自衛隊
の役割はとめどもなく拡大することは避けられないからです。それが、安保法制、戦争法を合憲化するだけでなく、この法制のもとでもできないとされてきた集団的自衛権の全面的行使、武力行使を目的にした海外派兵を可能にすることになることは明らかではないでしょうか。
国民
の目、耳、口を塞ぐ秘密保護法、物言えぬ監視
社会
をつくる
共謀罪
、安保法制、戦争法に続く憲法九条改定の企て、海外で戦争する国への暴走をこれ以上続けさせるわけにはいきません。
安倍政権
を一刻も早く打倒しなければなりません。
野党
四党は、六月八日の
党首会談
で、
安倍政権
のもとでの憲法九条改悪に
反対
することを確認しました。憲法に対する
野党
の立場には違いもありますが、立憲主義を平気で壊す
安倍政権
に憲法を変える資格はない、この一点で
野党
はかたく結束しています。来るべき総選挙で
野党
と市民の共闘を必ずや成功させ、
安倍政権
を打ち倒し、憲法が生きる新しい
政治
をつくるために全力を挙げる決意を表明して、私の賛成
討論
といたします。(
拍手
)
大島理森
16
○
議長
(
大島理森
君) これにて
討論
は終局いたしました。
—————————————
大島理森
17
○
議長
(
大島理森
君) 採決いたします。 この採決は記名投票をもって行います。 本
決議案
に賛成の諸君は白票、
反対
の諸君は青票を持参されることを望みます。——議場閉鎖。 氏名点呼を命じます。 〔参事氏名を点呼〕 〔各員投票〕
大島理森
18
○
議長
(
大島理森
君) 投票漏れはありませんか。——投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。——議場開鎖。 投票を計算させます。 〔参事投票を計算〕
大島理森
19
○
議長
(
大島理森
君) 投票の結果を事務総長から報告させます。 〔事務総長報告〕 投票総数 四百六十五 可とする者(白票) 百二十三 否とする者(青票) 三百四十二
大島理森
20
○
議長
(
大島理森
君) 右の結果、
安倍内閣不信任決議案
は否決されました。(
拍手
)
—————————————
安住淳
君外三名
提出
安倍内閣不信任決議案
を可とする
議員
の氏名 安住 淳君 阿部 知子君 青柳 陽一郎君 赤松 広隆君 荒井 聰君 井坂 信彦君 井出 庸生君 石関 貴史君 泉 健太君 今井 雅人君 江田 憲司君 枝野 幸男君 小川 淳也君 小熊 慎司君 緒方 林太郎君 大串 博志君 大島 敦君 大西 健介君 大畠 章宏君 太田 和美君 逢坂 誠二君 岡田 克也君 岡本 充功君 奥野 総一郎君 落合 貴之君 柿沢 未途君 金子 恵美君 神山 洋介君 菅 直人君 木内 孝胤君 吉良 州司君 黄川田 徹君 菊田 真紀子君 岸本 周平君 北神 圭朗君 黒岩 宇洋君 玄葉 光一郎君 小宮山 泰子君 小山 展弘君 後藤 祐一君 郡 和子君 近藤 昭一君 近藤 洋介君 佐々木 隆博君 坂本 祐之輔君 重徳 和彦君 階 猛君 篠原 豪君 篠原 孝君 鈴木 克昌君 鈴木 義弘君 田島 一成君 田嶋 要君 高井 崇志君 高木 義明君 武正 公一君 玉木 雄一郎君 津村 啓介君 辻元 清美君 寺田 学君 中川 正春君 中島 克仁君 中根 康浩君 長妻 昭君 西村 智奈美君 野田 佳彦君 初鹿 明博君 原口 一博君 伴野 豊君 平野 博文君 福島 伸享君 福田 昭夫君 古川 元久君 古本 伸一郎君 細野 豪志君 馬淵 澄夫君 前原 誠司君 牧 義夫君 升田 世喜男君 松木けんこう君 松田 直久君 松野 頼久君 松原 仁君 水戸 将史君 宮崎 岳志君 村岡 敏英君 本村 賢太郎君 山尾 志桜里君 山井 和則君 柚木 道義君 横路 孝弘君 横山 博幸君 笠 浩史君 鷲尾 英一郎君 渡辺 周君 赤嶺 政賢君 池内 さおり君 梅村 さえこ君 大平 喜信君 笠井 亮君 穀田 恵二君 斉藤 和子君 志位 和夫君 清水 忠史君 塩川 鉄也君 島津 幸広君 田村 貴昭君 高橋 千鶴子君 畑野 君枝君 畠山 和也君 藤野 保史君 堀内 照文君 真島 省三君 宮本 岳志君 宮本 徹君 本村 伸子君 玉城 デニー君 照屋 寛徳君 吉川 元君 上西 小百合君 川端 達夫君 仲里 利信君 野間 健君 否とする
議員
の氏名 あかま 二郎君 あべ 俊子君
安倍
晋三君 逢沢 一郎君 青山 周平君 赤枝 恒雄君 赤澤 亮正君 秋葉 賢也君 秋元 司君 秋本 真利君 浅尾 慶一郎君 麻生 太郎君 穴見 陽一君 甘利 明君 安藤 裕君 井野 俊郎君 井上 信治君 井上 貴博君 井林 辰憲君 伊東 良孝君 伊藤 信太郎君 伊藤 忠彦君 伊藤 達也君 伊吹 文明君 池田 道孝君 池田 佳隆君 石川 昭政君 石崎 徹君 石田 真敏君 石破 茂君 石原 伸晃君 石原 宏高君 稲田 朋美君 今枝 宗一郎君 今津 寛君
今村
雅弘君 岩田 和親君 岩屋 毅君 うえの賢一郎君 江崎 鐵磨君 江渡 聡徳君 江藤 拓君 衛藤 征士郎君 遠藤 利明君 小倉 將信君 小此木 八郎君 小里 泰弘君 小田原 潔君 小野寺 五典君 小渕 優子君 尾身 朝子君 越智 隆雄君 大岡 敏孝君 大串 正樹君 大隈 和英君 大塚 高司君 大塚 拓君 大西 英男君 大西 宏幸君 大野 敬太郎君 大見 正君 岡下 昌平君 奥野 信亮君 鬼木 誠君 加藤 鮎子君 加藤 勝信君 加藤 寛治君 梶山 弘志君 勝沼 栄明君 勝俣 孝明君 門 博文君 門山 宏哲君 金子 一義君 金子 万寿夫君 金子 めぐみ君 金子 恭之君 金田 勝年君 上川 陽子君 神谷 昇君 神山 佐市君 亀岡 偉民君 鴨下 一郎君 川崎 二郎君 河井 克行君 河村 建夫君 神田 憲次君 菅家 一郎君 木内 均君 木原 誠二君 木原 稔君 木村 太郎君 木村 弥生君 城内 実君 黄川田 仁志君 岸 信夫君 岸田 文雄君 北川 知克君 北村 茂男君 北村 誠吾君 工藤 彰三君 熊田 裕通君 小泉 進次郎君 小島 敏文君 小林 鷹之君 小林 史明君 小松 裕君 古賀 篤君 後藤 茂之君 後藤田 正純君 河野 太郎君 高村 正彦君 國場 幸之助君 今野 智博君 左藤 章君 佐々木 紀君 佐田 玄一郎君 佐藤 勉君 佐藤 ゆかり君 齋藤 健君 斎藤 洋明君 坂井 学君 坂本 哲志君 櫻田 義孝君 笹川 博義君 塩崎 恭久君 塩谷 立君 柴山 昌彦君 島田 佳和君 下村 博文君 白須賀 貴樹君 新谷 正義君 新藤 義孝君 菅 義偉君 菅原 一秀君 助田 重義君 鈴木 馨祐君 鈴木 俊一君 鈴木 淳司君 鈴木 貴子君 鈴木 憲和君 鈴木 隼人君 瀬戸 隆一君 関 芳弘君 園田 博之君 薗浦 健太郎君 田所 嘉徳君 田中 和徳君 田中 英之君 田中 良生君 田野瀬 太道君 田畑 毅君 田畑 裕明君 田村 憲久君 平 将明君 高市 早苗君 高木 毅君 高木 宏壽君 高鳥 修一君 高橋 ひなこ君 竹下 亘君 竹本 直一君 武井 俊輔君 武田 良太君 武部 新君 武村 展英君 橘 慶一郎君 棚橋 泰文君 谷 公一君 谷川 とむ君 谷川 弥一君 津島 淳君 辻 清人君 土屋 品子君 土屋 正忠君 寺田 稔君 とかしきなおみ君 土井 亨君 冨樫 博之君 渡海 紀三朗君 冨岡 勉君 豊田 真由子君 中川 郁子君 中谷 元君 中谷 真一君 中根 一幸君 中村 裕之君 中山 展宏君 中山 泰秀君 永岡 桂子君 長尾 敬君 長坂 康正君 長島 忠美君 二階 俊博君 丹羽 秀樹君 丹羽 雄哉君 西川 公也君 西村 明宏君 西村 康稔君 西銘 恒三郎君 額賀 福志郎君 根本 匠君 根本 幸典君 野田 聖子君 野田 毅君 野中 厚君 葉梨 康弘君 萩生田 光一君 橋本 岳君 橋本 英教君 馳 浩君 鳩山 二郎君 浜田 靖一君 林 幹雄君 原田 憲治君 原田 義昭君 比嘉 奈津美君 平井 たくや君 平口 洋君 平沢 勝栄君 ふくだ 峰之君 福井 照君 福田 達夫君 福山 守君 藤井 比早之君 藤丸 敏君 藤原 崇君 船田 元君 古川 康君 古川 禎久君 古田 圭一君 古屋 圭司君 星野 剛士君 細田 健一君 細田 博之君 堀井 学君 堀内 詔子君
前川
恵君 前田 一男君 牧島 かれん君 牧原 秀樹君 松島 みどり君 松野 博一君 松本 純君 松本 剛明君 松本 文明君 松本 洋平君 三ッ林 裕巳君 三ッ矢 憲生君 三原 朝彦君 御法川 信英君 宮内 秀樹君 宮川 典子君 宮腰 光寛君 宮崎 政久君 宮澤 博行君 宮路 拓馬君 宮下 一郎君 武藤 容治君 務台 俊介君 宗清 皇一君 村井 英樹君 村上 誠一郎君 望月 義夫君 茂木 敏充君 盛山 正仁君 森 英介君 森山 裕君 八木 哲也君 保岡 興治君 簗 和生君 山際 大志郎君 山口 俊一君 山口 泰明君 山口 壯君 山下 貴司君 山田 賢司君 山田 美樹君 山本 公一君 山本 幸三君 山本 拓君 山本ともひろ君 山本 有二君 吉川 貴盛君 吉野 正芳君 義家 弘介君 和田 義明君 若宮 健嗣君 渡辺 孝一君 渡辺 博道君 赤羽 一嘉君 井上 義久君 伊佐 進一君 伊藤 渉君 石井 啓一君 石田 祝稔君 稲津 久君 上田 勇君 浮島 智子君 漆原 良夫君 江田 康幸君 大口 善徳君 太田 昭宏君 岡本 三成君 北側 一雄君 國重 徹君 輿水 恵一君 佐藤 茂樹君 佐藤 英道君 斉藤 鉄夫君 高木 美智代君 高木 陽介君 竹内 譲君 角田 秀穂君 遠山 清彦君 富田 茂之君 中川 康洋君 中野 洋昌君 浜地 雅一君 濱村 進君 樋口 尚也君 古屋 範子君 真山 祐一君 桝屋 敬悟君 吉田 宣弘君 足立 康史君 井上 英孝君 伊東 信久君 浦野 靖人君 遠藤 敬君 小沢 鋭仁君 河野 正美君 木下 智彦君 椎木 保君 下地 幹郎君 谷畑 孝君 馬場 伸幸君 松浪 健太君 丸山 穂高君 吉田 豊史君 小泉 龍司君 長崎 幸太郎君 武藤 貴也君 ————◇—————
大島理森
21
○
議長
(
大島理森
君) 本日は、これにて散会いたします。 午前一時五十八分散会 ————◇————— 出席国務大臣
内閣総理大臣
安倍
晋三君 財務大臣 麻生 太郎君 総務大臣 高市 早苗君 法務大臣 金田 勝年君 外務大臣 岸田 文雄君 文部科学大臣 松野 博一君 厚生労働大臣 塩崎 恭久君 農林水産大臣 山本 有二君 経済産業大臣 世耕 弘成君 国土交通大臣 石井 啓一君 環境大臣 山本 公一君
防衛大臣
稲田 朋美君 国務大臣 石原 伸晃君 国務大臣 加藤 勝信君 国務大臣 菅 義偉君 国務大臣 鶴保 庸介君 国務大臣 松本 純君 国務大臣 丸川 珠代君 国務大臣 山本 幸三君 国務大臣 吉野 正芳君