○伊東(信)
委員 日本維新の会の伊東信久でございます。
本日は、国民の健康、安全という観点と
文部科学行政のかかわりについて述べさせていただきたいと思います。
この
委員会で再三
お話しさせていただいておりますように、私自身は、メディカルドクター、医師でございまして、医療
行政というのを、現場におる観点、もしくは
大学において
研究する観点で
お話をさせていただいておりました。
私の地元、大阪第十一区、枚方市、交野市の枚方市におきましては、各単科
大学もしくは総合
大学として、関西医科
大学において医療、大阪歯科
大学において歯学、摂南
大学薬
学部におきまして薬学ということで、それぞれに医師、歯科医師、薬剤師であったり、それぞれの
研究というところなんですけれども。
その中で、私自身が、これもまた再三この
委員会で
お話しさせていただいていますように、ラグビーをやっているものですから、この春に、ちょうど今ぐらいの季節から始まるんですけれども、関西において、医歯薬リーグ、医科、歯科、薬のラグビーリーグというのが開催されまして、その御縁で、卒業してOBになった時点でも、各
学部、各
大学のラグビー部の方と懇意にしております。
特に、地元の大阪歯科
大学のラグビー部のOB会の皆さんには、私自身は出身は医
学部ですし、神戸
大学なので対戦相手だったんですけれども、今、OB戦として助っ人で呼ばれたりとかもしています。九州の歯
学部と東北の歯
学部と試合をしたときに、僕が足りないメンバーの中に入っておりまして、そういった中で、よく医学の現状、歯学の現状とかというのを話をして、はたまた現役の
学生も来られますので、今の歯学
教育について
お話をお
伺いするんです。
そんな中で、ちょっと今回は違和感を感じたことなんですけれども、特に、歯
学部の中でも私立の歯
学部というのは、どうしても、私学
助成金の
関係もありまして、国家試験の合格率というのを残念ながら第一義に考えている、
教員の皆さん、学校も、そこに偏重する傾向も見受けられます。全部の先生じゃないし、全部の私立の歯学ではないと思うんですけれども、残念ながら、国家試験に合格するためのあたかも予備校みたいな感じで授業が展開されているところもございます。国家試験の過去問。
本当に、何となくですけれども、先ほど大平議員の話を聞きながら、最低限の
知識はやはり
教育ですから必要ですけれども、そこにばかり偏重するのもどうかなというのを先ほどから感じていたんです。
歯学
教育というのは、もちろん、最低、国家試験には通るだけの学力がなければいけないというのはわかるんですけれども、やはり良質な歯科医師の
育成でありましたら、どうしても、我々医師と違いまして、歯科医師の先生というのは、御自身で開設をして、歯科医師として、管理者として地域の医療に貢献されるというところもありますし、患者様の機微な医療情報であるプライバシーを取り扱う道義的責任も問われれば、国民の健康でありますので、
社会秩序を保つための法的責任にも数多く向き合うことになります。その中で、国家試験の問題だけでそれがカバーできるか。
誤解を受けないように
お話ししますけれども、私自身もやはり国家資格を受けまして、国家試験の勉強をしていましたので、このことが不要ということは申し上げません。しかしながら、
教育環境やカリキュラムがこの資格に対してどのように必要であるかを国民に広く啓示していくことも必要だと思っております。
歯学
大学の
教育、歯科医師の
教育の質の
向上を図るために学校
教育において体制を整えておくことが、最終的には歯科
大学生の客観的な資質の担保につながると思いますし、国民の皆さん、地域の皆さんの健康、安全にもひいてはつながると思うんですけれども、こういった歯科
大学、歯
学部などの
教育に対する
文部科学省としての
取り組みというのをまず総括的に
お話しいただければと思います。